Liga Española
jornada 5

マラガの守備を崩せず連勝ストップ。
全体として輝きなし。

Malaga CF FC Barcelona
0 0
24 de Septiembre - Mie 22:00 h
La Rosaleda
: 20,000
Goles
   
Titular
Kameni 【6】 Bravo
Rosales 【3】 Douglas
Sergio Sanchez 【5】 Pique
Weligton 【5】 Bartra
M. Torres 【6】 Jordi Alba
Castillejo 【5】 Busquets
Camacho 【5】 Rakitic
Darder 【4】 Iniesta
Juanpi 【4】 Pedro
Duda 【5】 Messi
Amrabat 【4】 Neymar
Cambios
Duda→ Luis Alberto (67) Pedro→【6】 Sandro (64)
Castillejo→ Juanmi (77) Neymar→【5】 Munir (64)
Juanpi→ Recio (85) Douglas→【5】 Adriano (73)
Entrenadores
Javi Gracia 【4】 Luis Enrique
Tarjetas
Rosales (74) Douglas (69)
Weligton (78) Pique (78)
Arbitro
Jose Hernandez Hernandez (Las Palmas)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
2 3 5 Tiros a puerta 9 5 4
1 2 3 Ocasiones de Gol 3 1 2
1 1 2 Corners 8 6 2
0 1 1 Fueras de juegos 2 1 1
9 6 15 Faltas 13 8 5
38%   41% Posesion del Balon 59%   62%
Formacion

ベルマーレン、マシップ、ラフィーニャが負傷欠場。スアレスは出場停止中。監督判断でアルベス、マテューが招集外。モントーヤがベンチ外。テル・ステーゲン、チャビ、マスチェラーノ、ロベルト、アドリアーノ、サンドロ、ムニールがベンチスタート。

前節から中2日での連続アウェー戦ゆえ、ローテーションを行うかと思えたが入れ替えたのはDFラインのみ。右ラテラルには、これがバルサデビューとなるドグラスが入った。セントラルはピケとバルトラに出番。中盤から前はレバンテ戦と同じ(レギュラー)メンバー。マラガが中央を固めたため、サイドからの攻撃が中心となったが、決定打なし。

硬直した状況を打開するべく、交代の第一弾は二枚替え。ペドロとネイマールがベンチへと下がり、若者たちサンドロとムニールが送り込まれた。残る一人は、初出場のドグラスに代えてアドリアーノ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
   
Reporte

しっかりとバルサ対策をしてきたマラガのプレーが的中し、攻撃面では良いところなく0-0のエンパテ。ルーチョチームがシーズン開幕から進んでいた連勝これで止まり、相手チームの勝点獲得を初めて許した。中2日でのアウェー連戦はさすがにしんどかったか、選手たちは全体としてキレがなく、アイディアとリズムと正確性が欠如。枠内シュートが0本では、さすがに勝つことは出来ない。唯一(?)ポジティブだったのはシーズン開幕時から続いている公式戦での無失点が今回も継続されたこと。終盤のピンチも、ブラボの好守が光った。

ドグラス先発のサプライズ

チームのために最良と考えることを実行していく、と宣言するルイス・エンリケ監督が、このマラガ戦の先発選びでもパーソナリティを示した。ダニ・アルベスジェレミー・マテューを招集リストから外し、遠征に帯同したマルティン・モントーヤも直前でベンチ外。なんとここで初出場となるドグラス・ペレイラを先発で起用してきたのだ。DFラインの控えもアドリアーノ(とマスチェラーノ)のみと、なかなかの胆力。守護神には引き続きブラボが指名された。

一方で中盤から前は、3日前のレバンテ戦と同じ編成。その試合でダメージを受け、出場は微妙かとも言われていたラキティッチ、ネイマールも再び先発に名を連ねた。

中央の防御壁に四苦八苦

前日会見でルイス・エンリケが「とてもよく準備をする監督だ」と評していたハビ・グラシアがバルサ封じに用意したプランは、エリア前にコンパクトな2つのラインを敷き、中央突破を阻止するというものだった。積極的な攻撃と両サイドの守りは放棄し、真ん中の守りで弾き返す作戦。同時にボール保持者へと次々とプレッシャーを与えることで、バルサにゲームを作らせない。これがきっちりハマった。

前半はマラガの攻めに脅威はなく、攻撃に専念できたバルサではあったが、これが思いのほか難しかった。ボールを持てばすかさずマラガ選手たちが2人、3人と集まってきて囲まれる。それを数名のワンタッチの絡みで崩していくだけのスピードも正確性もリズムもない。仕方がないのでサイドへとボールを振っても、致命傷となるような崩しには至らない。前半のバルサの可能性といえば、ジョルディ・アルバからのセンタリングくらいだった。右サイドのドグラスはデビュー戦の遠慮があってか、持ち味をアピールできず。持ち味自体がナゾのままとなっている。

アルバによる惜しいチャンスは2度あった。まず最初は26分、メッシが飛び込むも惜しくも枠を外れた胸でのシュート。そしてもう一つが43分の、こちらもファーサイドのメッシがあとほんの一歩届かなかった鋭いクロスだ。簡単にめくれてしまうグズグズの芝生も、バルサの難しさを割り増ししていた。

カピタンのイニエスタは試合後、「僕らはプランを変えようとしたけれど、、、」と振り返っているので、意表を付くマラガの守備戦術だったか。

後半も流れ変わらず

ハーフタイムが明けても有効策を打ち出せないルーチョチームに対して、アプローチを変えてきたのはマラガの方だった。ただ中央を固めるのではなく、プレッシャーの位置をより前方とし、かつバルサ陣内でのプレーをハードに。首尾よく前半を0-0で折り返せたので、武器であるセットプレーから1点を奪い取り、そのまま逃げ切ろうかという作戦だ。

後半も15分が経過したところで、ビジターチームのチャンスっぽい場面といえば61分のコーナーキックでのマルク・バルトラのヘディングくらい。単調なプレーが続くチームに活力を与えるべく、ルイス・エンリケが行ったのは前線の二枚替えだった。ネイマールペドロがベンチへと退き、監督の期待を受けた若きサンドロムニールがピッチへ。だが残念なことに、この賭けはビンゴとはならなかった。

好機作れず&ブラボのセーブ

マラガは選手交代でエネルギーを再注入しつつ、バルサへのプレッシングを継続していった。長くボールを回され、こぼれ球を後方から叩かれるなど、クレが悲鳴を上げることも2、3度。なかでも危なかったのは70分の場面だ。

中盤でボールを失ったドグラスが、なんとか挽回すべくムリをして、エリア横でルイス・アルベルト(途中出場)を倒してイエローカード。ここで与えたフリーキックがクラウディオ・ブラボを襲い、なんとか弾いたボールはポストも直撃している。どうにか事なきを得たものの、失点かと天を仰いだプレーだった。

ルイス・エンリケはその直後、ドグラスを諦めてアドリアーノを送り込む。昨シーズンは強烈ミドルでこのラ・ロサレダ攻略(0-1)の主役となったユーティリティマン。再びそのロスカに期待がかかる。しかしそう都合よく、2年連続のドラマは起こらない。

ドラマといえば、メッシの喉あたりを掴み、突き倒したウェリグトンのラフ行為くらいだった。しかしエルナンデス・エルナンデス主審は寛容さを示して警告どまり。あれは赤でも文句は言えまい。一方で物申したピケにはしっかりイエローカードが提示された。

というわけで、試合は0-0のまま終了し、中央を固めてプレッシャーを仕掛けてくるチームへの対抗策探しを改めて宿題として出されたエンリケバルサ。枠内シュート0では試合に勝てない。今回はメッシを全く活用できていなかったので、来週のPSG戦までに修正を加えたい。ベンチでくすぶっているチャビの活用も是非。幸運にも助けられたとはいえ、無失点の継続はポジティブな点か。