Champions League
jornada 2

セットプレーでやられ初黒星。
守備の脆さで勝点落とす

Paris Saint-Germain FC Barcelona
3 2
30 de Septiembre - Mar 20:45 h
Parc des Princes
: 45,000
Goles
David Luiz (10)  
  Messi (12)
Verratti (26)  
Matuidi (54)  
  Neymar (55)
Titular
Sirigu 【4】 Ter Stegen
Van der Wiel 【4】 Alves
Marquinhos 【5】 Mascherano
David Luiz 【5】 Mathieu
Maxwell 【4】 Jordi Alba
Verratti 【4】 Busquets
Thiago Motta 【4】 Rakitic
Matuidi 【5】 Iniesta
Lucas 【4】 Pedro
Pastore 【6】 Messi
Cavani 【6】 Neymar
Cambios
Verratti→ Cabaye (70) Pedro→【5】 Munir (62)
Pastore→ Chantome (85) Rakitic→【5】 Xavi (69)
Lucas→ Bahebeck (91) Alves→【5】 Sandro (83)
Entrenadores
Laurant Blanc 【4】 Luis Enrique
Tarjetas
Verratti (27) Alves (9)
Matuidi (44)  
Van del Wiel (66)  
Arbitro
Nicola Rizzoli (italia)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 1 3 Tarjetas Amarillas 0 0 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 7 12 Tiros a puerta 14 8 6
3 2 5 Ocasiones de Gol 7 5 2
2 1 3 Corners 8 3 5
0 0 0 Fueras de juegos 0 0 0
4 4 8 Faltas 9 4 5
41%   40% Posesion del Balon 60%   59%
Formacion

マシップ、ラフィーニャ、ドグラスが負傷欠場。スアレスは出場停止中。監督判断でベルマーレンが招集外。モントーヤ、バルトラがベンチ外。ピケ、チャビ、ブラボ、セルジ・ロベルト、アドリアーノ、サンドロ、ムニールがベンチスタート。

GKがテル・ステーゲンになった以外は、ここまでの“レギュラー”メンバー。右セントラルはピケではなく、信望厚いマスチェラーノが務めた。ラテラルはダニが頻繁に上がり、アルバは時折。ラテラルの空けたスペースを狙われるとたちまちピンチとなった。

1人目の交代はペドロに代えてムニール。2人目はラキティッチからチャビで、リズム向上。1点リードされていた終盤、最後のカードにはアルベスを下げてサンドロ投入。

Titular Final
先発 終了時
Goles
David Luiz (10)  
  Messi (12)
Verratti (26)  
Matuidi (54)  
  Neymar (55)
Reporte

チャンピオンズF組の最初の山場であるパルケ・デ・ロス・プリンシペスでの一戦は、3-2で地元のパリ・サンジェルマンが勝利。バルサは前線のクラックたちが良いところを見せ、また同点とするチャンスも数度あったが、最終的には守備での脆さで勝点を失う結果となった。欧州の強豪を相手に、守りでポカをしていては勝てないということ。ただ、テル・ステーゲンはお気の毒だった。後々振り返り、そう高くない授業料だったねと言えてますように、という試合。

予想された先発イレブン

今季初めてとなるビッグチームとの対決に、ルイス・エンリケが送り込んだ11人の顔ぶれはほぼ予想どおりだった。唯一不明とされていた右セントラルは、週末のリーガで“温存”され、また上背もあるジェラール・ピケではなくてハビエル・マスチェラーノ。セントラルの第一選択であるマテューの相棒には、少なくとも今はヘフェシートが上と監督が考えているのが分かる。

その他はいつものルーチョお気に入りの面々。GKはテル・ステーゲンが起用されたが、バルサ2試合目が敵地でのPSG戦ってのはさすがに気の毒だった。3失点を食らい、凹んでなければ好いけれど、その後も前に出ることを怖がらずにプレーしていたので大丈夫か。

フワッと入って早々に初失点

パルケ・デ・ロス・プリンシペスでの三度目の正直(初勝利)を目指して臨んだこの試合、立ち上がりのバルセロナは不安定だった。地元ファンの熱い声援に後押しされたパリチームが持ち味を出し、慌てることなくダイレクトな攻めを見せたのに対し、カタランチームはふわっとした様子。前日会見で監督が強調していた「正確さ、集中力」はプレーに見られず、パスの失敗もしばしば。圧力を受けて易々とボールを失うと、危険なエリアまで侵入を許した。

今季初失点も、実に呆気ないものだった。きっかけはダニ・アルベスのハンドによるフリーキックだ。ルーカス・モウラの蹴ったボールをダビド・ルイスがトラップすると、そのまま蹴り入れて1-0。わずか10分での先制点はさすがに良くない。苦戦必死の展開だ。

即リアクション

しかし、バルサのリアクションは鋭かった。それはスタジアムが歓喜の声に包まれてから2分後のことだ。ネイマールへと縦パスを送ったイニエスタがそのままエリアへと侵入、メッシを経由したパスをドンがワンタッチで戻すと、再び中央のレオ・メッシがこちらも直接左足で蹴り込んで1-1の同点としたのだ。この美しきテンポある崩しこそバルセロナの真骨頂!とクレも大満足のゴールで、勝負は振り出しに戻った(12分)。

キックオフ時に眠っていたバルサが先制パンチで目を覚まし、その後は試合を支配して勝利するのは珍しくない。今回もそのパターンになるか、と期待されたが、現実はそう上手くは進まなかった。この日のルーチョチームはいかんせん守備が不安定だった。ジョルディ・アルバがあっさりボールを奪われたことに端を発する、与えずに済んだであろう右コーナーキックからの失点。ボールの処理にテル・ステーゲンが失敗し、ファーポスト前でラキティッチと競り合っていたベラッティが頭で押し込んで2-1とされてしまった(26分)。身長165cmの選手に空中戦で負けてはいけない。

1分間でのゴールの応酬

後半早々に3点目のゴールを喫したことで、ビジターチームの状況はさらに苦しくなった。右ラテラルのバン・デル・ビールがアルバの裏を取り、センタリングを逆ポストのマトゥイディが押し込んで3-1(54分)。フランス王者相手に2点差はさすがにきつく、バルサは敗色が濃厚になった。

そんなバルセロニスタの気分を、一気に前向きにさせたのがネイマールのゴールだった。それはまるで1-1の時の再現のように、あっという間のリアクション。ダニ・アルベスによる可能性を全く感じさせないセンタリングをメッシが懸命に競り合い、そのこぼれ球をネイマールが狙いすまして蹴り込み3-2!これで勝負は分からなくなり、試合への興味がつながれた。軽率な失点があと1つでも少なければ、全然違っていたのに勿体ない。

問題はクラックたちの決定力で1点差へと迫ったバルセロナに守備での激しさや的確さが見られず、ボール回しも冴えなかったこと。早急にリズムの改善が求められていたのは明らかで、ラキティッチからチャビへの交代(69分)はもう少し早くても良かっただろう。ペドロからムニールへの交代(62分)は、同タイプゆえに効果は感じられなかった。

反撃及ばず

チャビ・エルナンデスがピッチに入ったことで、バルサのリズムはぐっと良くなった。そこからは少なくとも同点にはできそうなチャンスが連発。ジョルディ・アルバの決定的シュートを身体を張ってブロックしたマルキーニョスのプレー(82分)には拍手を送るのみだが、85分のムニールや最後のサンドロのチャンスなどは、若さゆえか仕留めることが出来なかったのが惜しい。

そんなこんなで試合は3-2にて終了。熟成されたチームがこの有様では暗雲が漂うが、ルーチョバルサはまだまだ道半ばであることや、今後への課題がハッキリとしたことで、そう悲観的になることもないだろう。周囲も含めて自分たちの居場所を自覚し、ひとつずつ問題を解決していけば、きっと良い春先になっているはず。このパリで3ポイントを落としたことが、結果的に安い授業料になっていますよう。