Liga Española
jornada 7

2エースたちが裏を取って勝負あり。
リーガの開幕無失点クラブ記録を更新。

Rayo Vallecano FC Barcelona
0 2
4 de Octubre - Sab 18:00 h
Vallecas
: 14,070
Goles
  Messi (34)
  Neymar (35)
Titular
Toño 【8】 Bravo
Tito 【6】 Alves
Abdoulaye 【7】 Pique
Morcillo 【6】 Bartra
Insua 【7】 Mathieu
Trashorras 【6】 Busquets
Baena 【6】 Xavi
Lica 【5】 Iniesta
Bueno 【6】 Munir
Kakuta 【7】 Messi
Baptistao 【7】 Neymar
Cambios
Abdoulaye→ Manucho (46) Munir→【5】 Pedro (59)
Lica→ Aquino (46) Iniesta→【6】 Rakitic (69)
Trashorras→ Jozabed (73) Neymar→【5】 Sandro (80)
Entrenadores
Paco Jemez 【6】 Luis Enrique
Tarjetas
Abdoulaye (18) Xavi (9)
Trashorras (33) Pique (72)
Morcillo (38)  
Morcillo (60DA)  
Aquino (64)  
Aquino (90+DA)  
Arbitro
Mateu Lahoz (valenciano)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
3 3 6 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 2 2 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 6 9 Tiros a puerta 18 14 4
1 2 3 Ocasiones de Gol 9 6 3
3 3 6 Corners 7 6 1
1 2 3 Fueras de juegos 6 0 6
9 9 18 Faltas 7 5 2
41%   45% Posesion del Balon 55%   59%
Formacion

スアレスは出場停止中。監督判断でラフィーニャ、ドグラス、モントーヤ、ロベルト、ベルマーレン、マシップが招集外。テル・ステーゲン、ラキティッチ、ペドロ、マスチェラーノ、アルバ、アドリアーノ、サンドロがベンチスタート。

敗北したパリ・サンジェルマン戦からは5人を入れ替え。特徴はなんといってもマテューの左ラテラルと、チャビ・イニエスタ・ブスケツの中盤トリオ(今季初)。セントラルはピケとバルトラが起用され、前線の右はムニール。GKブラボとメッシ、ネイマールは不動。ラージョのラインが高かったので裏を狙うことが主な攻め。

最初の交代カードはムニールに代えてペドロ。2人目のラキティッチはチャビではなくイニエスタとの交代。今回は左インテリオールを務めた。最後の1人はネイマールから“9番”のサンドロ。メッシが右サイドへと回っている。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Messi (34)
  Neymar (35)
Reporte

パリでの今季初黒星を受けての、狭くてデコボコしたバジェカスでの一戦。光り輝くフットボルでのリアクションとはいかなかったが、ここぞの勝負どころでのクラックたち(メッシ、ネイマール)の決定力によって立て続けに2点を奪い、勝点3を持ち帰った。数的に有利となり、またチャンスもあった後半はあと数点決めたかったのが不満な点。試合終盤には反攻を許したものの、ブラボの壁は破られずにリーガでの開幕無失点クラブ記録を更新。

野心的ラージョ

チャンピオンズPSG戦での黒星を受け、ルイス・エンリケは幾つかのメンバーを入れ替えてきた。GKはクラウディオ・ブラボに戻り、セントラルはマスチェラーノがベンチ休養となってピケバルトラのカンテラーノコンビ。左ラテラルにジョルディ・アルバではなくマテューが起用されたことが、一番の注目ポイントとなった。中盤はラキティッチがベンチでチャビ、イニエスタ、ブスケツのトリオ(今季初)。前線ではメッシとネイマールはそのままで、ムニールが先発に復帰した。

バジェカスでのラージョ戦といえば、昨シーズン、タタ・マルティーノのチームがボール支配率で相手を下回り(51対49)、“スタイル論争”が巻き起こったことが思い出される。バルサは0-4で勝ったものの、ラージョよりもダイレクトなフットボルをしたことが物議を醸したのだが、今年もパコ・ヘメス監督は再びポゼッションで真っ向勝負を挑む潔さ。試合序盤は狭いエリアでのプレッシング合戦となり、ボールは忙しく自陣と敵陣を行き来した。

狙いは背後のスペース

最初にチャンスを作り出したのはラージョだった。8分、ブエノの右足シュートがブラボを襲い、リーガ開幕からの無失点記録を脅かしたのだ。しかしここはチリ人守護神がしっかりと横っ飛びセーブ。バルサはその後は激しいプレッシングによって危険の芽を摘み取り、後半の立ち上がりまではラージョにチャンスを与えてはいない。

パコ・ヘメス監督の積極的なゲームプランにより、ホームチームは最終ラインを非常に高く設定していた。それ故にビジターの狙いはDFたちの背後のスペースとなる。ラージョのDFラインは決して統制が取れていたとはいえず、ギリギリの場面も多々あったのだが(メッシのゴールがオフサイド判定とされたりもした)、30分頃までは決定機は作れず、オフサイドも6つ取られている。

クラックたちの連続ゴール

バルサがついに最終ラインの裏を取り、ネットを揺らしたのは34分のことだ。最後列ジェラール・ピケからの正確なワンタッチロングパスが裏のスペースへと送り込まれ、反応したレオ・メッシが突進。クラックは頭でボールを処理しつつデフェンサを抜き去ると、柔らかタッチのシュートでGKトーニョも攻略している(0-1)。

さらにその直後、ラージョの気持ちが落ち着く時間を与えることなく、ルーチョチームは追加点を決める。攻略法は1点目の繰り返しだった。今度はバルトラからのロングボールにムニールが粘り、巧みなボールコントロールでネイマールへとパス。ブラジル人デランテロは左から右へと対角線に走りこむと、右足のクロスシュートをゴールへと流し込んだ(35分、0-2)。

ラージョの攻勢

リアクションを目指すパコ・ヘメス監督は、後半開始と同時に2人の選手を交代させた。序盤と同じようにバルサへとプレッシングをしかけたラージョは、後半の立ち上がりでも幾つかの好機を手にしている。53分のブエノのヘディングシュート、58分のレオ・バティスタオによる強力シュートなどだ。しかしこれらはいずれもブラボが好セーブ。クラブの開幕無失点記録更新者としての力を示している。

状況を変えるべくルイス・エンリケが駒を動かしたのは60分を回る頃だった。まずはムニールに代わってペドロがピッチに入り(59分)、続いてイニエスタに代えてラキティッチ(69分)。この日もイニエスタのプレーはピリッとせず、パス成功率も7割を切っていたようだ。惨敗ムンディアルの影響?一刻も早いイニの復調を願う。ラキティッチは今回はいつもの右ではなく、ドンのいた左に入った。

モルシージョ退場

バルサの試合運びを楽にしたのは、2枚目のイエローカードによるモルシージョの退場だ(60分)。そこからのルーチョチームはイケイケモード。3つめのゴールも時間の問題かと思われた。65分、マテューが左サイドを突破してのメッシのシュート、その少し後のイニエスタのシュート、70分のラキティッチの近距離弾、80分と84分のメッシなどなど。チーム全体にいえるが、とりわけレオがこれだけ決定機を逃すのも珍しいことだ。マテューの攻撃参加は良いオプションとなっていた。

ということでバルサは前半の2分間で決めた2ゴールと相手チームの退場をそれなりに上手く活用し、危なげのない勝利で3ポイントを獲得。メスタージャでアトレティコを撃沈したバレンシアとの2ポイント差を保ち、首位を守った。