Liga Española
jornada 9

後半沈黙。
トホホすぎる今季リーガ初黒星。

Real Madrid FC Barcelona
3 1
25 de Octubre - Sab 18:00 h
Santiago Bernabeu
: 81,000
Goles
  Neymar (4)
Cristiano (34pk)  
Pepe (50)  
Benzema (61)  
Titular
Casillas 【5】 Bravo
Carvajal 【3】 Alves
Pepe 【3】 Pique
Ramos 【6】 Mascherano
Marcelo 【4】 Mathieu
James Rodriguez 【4】 Busquets
Kroos 【4】 Xavi
Modric 【4】 Iniesta
Isco 【5】 Luis Suarez
Bemzema 【4】 Messi
Cristiano Ronaldo 【5】 Neymar
Cambios
Isco→ Illarramendi (83) Xavi→【4】 Rakitic (60)
Benzema→ Khedira (86) Luis Suarez→【4】 Pedro (69)
Modric→ Arbeloa (88) Iniesta→【4】 Sergi Roberto (72)
Entrenadores
Carlo Ancelotti 【4】 Luis Enrique
Tarjetas
Carvajal (74) Messi (9)
Cristiano (92) Neymar (14)
  Pique (34)
  Iniesta (38)
Arbitro
Gil Manzano (extremeño)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 4 0 4
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 8 17 Tiros a puerta 13 7 6
3 2 5 Ocasiones de Gol 3 1 2
2 1 3 Corners 9 4 5
0 0 0 Fueras de juegos 2 1 1
5 6 11 Faltas 10 3 7
42%   45% Posesion del Balon 55%   58%
Formacion

ドグラスとアドリアーノが負傷欠場。監督判断でラフィーニャ、ベルマーレン、モントーヤ、サンドロ、マシップが招集外。テル・ステーゲン、ラキティッチ、ペドロ、バルトラ、アルバ、セルジ・ロベルト、ムニールがベンチスタート。

予想どおりと言える先発メンバー。セントラルはピケとマスチェラーノがペアを組み、マテューは左サイドに入った。ピボーテにはセルヒオ・ブスケツが復帰。インテリオールはチャビ、イニエスタのコンビだった。前線には出場停止期間の明けたルイス・スアレス。ネイマールとスアレスは通常よりは開き気味だった。前回のアウェイ戦(第7節のラージョ)とよく似た編成。

最初の交代はチャビに代えてラキティッチ。2人目はルイス・スアレスからペドロ。最後は負傷による交代となり、イニエスタがベンチへと退いてセルジ・ロベルトに出番。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Neymar (4)
Cristiano (34pk)  
Pepe (50)  
Benzema (61)  
Reporte

現時点ではアンチェロッティ・マドリーがエンリケバルサを上回っていることが、非常によく示された試合。バルサは開始わずか4分にネイマールのゴールで先制しながらも、その有利さを活かせず。ハーフタイムまでは1-1と拮抗していたゲームだったが、後半はマドリーの必殺カウンターに四苦八苦し、コーナーキックからのペペ得点で先行を許した後はどうすることも出来ずに3-1で敗れ去った。唯一希望を抱けるのはデビュー戦となったルイス・スアレス。この敗北を糧に、カンプノウでは是非お返しをしたい。

ネイマールの楽々先制弾

ベルナベウ決戦に臨むにあたり、ルイス・エンリケの用意した布陣は期待と不安の入り混じるものだった。ポルテーロはリーガでのレギュラー クラウディオ・ブラボで、セントラルはピケとマスチェラーノ。ジェレミー・マテューは左ラテラルを担った。ピボーテにはセルヒオ・ブスケツが復帰し、注目だったインテリオールはチャビとイニエスタ。前線にはメッシ、ネイマール、そしてスアレスが並んだ。不安定なピケがマドリーの強力攻撃陣と対する!もう胸のドキドキが止まらない。期待はもちろんスアレスだ。

ゲームはバルサにとって、この上ない展開で始まった。開始わずか4分、右サイドのルイス・スアレスからのボールが逆側のネイマールへと渡り、11番は中央への切れ込みからいとも簡単に先制ゴールを突き刺して見せたのだ(0-1)。メッシのサポートの動きに釣られてぱっくりと開いた白い守備網。ネイマールは完全ノーマークとなり、その容易さにクレの多くは勝利を予感しただろう。カシージャスがうつむく姿はクレの自尊心を心地良く刺激した。

落ち着かないボール

数年前のバルサであれば、あっさりと0-1としたならば後はボールを完全にコントロールし、相手を苛々させては追加点をねじ込んでいっただろう。しかしこの試合でのルーチョチームはここで試合を支配下に置けない。両チームともにプレッシングは緩く、ボールは落ち着きなくピッチを右往左往した。そういうダイレクトで縦に速い展開はマドリーの望むところ。10分にはベンゼマの連続シュートがクロスバーとポストを叩き、枠に救われたバルセロニスタは胸を撫で下ろした。やっぱ簡単には勝てないよね、と再確認だ。

マドリーは両サイドからバルサを締め上げていった。懸念要素とされるダニ・アルベスとピケの守る右サイドだけでなく、マテューが起用された左サイドも危なっかしいこと限りなく。マテューは少し上がってボールを受けるところまではともかく、そこからのアクションに光るものがなかった。以前のように中盤を制し、サイドへと容易くボールを送らせない守備の再現は今後できるのだろうか。前半はまだ大差はなかったが、後半は明らかにイスコ、モドリッチ、ハメス、クロースら白い中盤に軍配が上がっていた。

ゲームの転換点となったのが22分のカシージャスによるセーブだ。ルイス・スアレスが右サイドを抜き、最終ラインとGKの間に決定的なセンタリングを供給。そこにメッシが走りこんでいるのだから、これは決まった!と思った場面だった。しかし聖イケルはここでコーナーへと逃れることに成功。もしここで0-2に出来ていたなら、展開はだいぶ異なっていただろう。

後半は完全にマドリー色

ホームチームが同点に追いついたのは34分のことだ。マルセロに深く侵入を許し、地面に倒れたピケがハンドと判定されてペナルティの笛。クリスティアノ・ロナウドが例によってこのプレゼントを活用し、いつものガッツポーズを披露したのだった(1-1)。

後半に入ると、試合は一方的な展開となった。チャビ、イニエスタ、ブスケツによる中盤は存在しないが如しで、両サイド(特にダニの側)はマドリーのフリーウェイ。呆気なくボールを失っては必殺のカウンターを発動され、そのたびにビジターは程度の差こそあれピンチへと陥ったぺぺに2-1となるヘディングを決められた50分のコーナーキックも、楽に与えたカウンターがきっかけだった。

逆転に成功したマドリーはさらに勢いに乗る。バルサが死んだ3-1のゴールは、バルサのコーナーキックを受けてのカウンターから生まれた。イニエスタの不用意すぎる失敗からイスコにボールを奪われ、クリスティアノ、ハメス、とボールをつながれた後に仕上げはベンゼマ(61分)。この過程でバルセロナには2-3度、マドリーの攻めを止めるチャンスがあった。しかし全てを突破されてのとどめのゴール。それでは彼らに負けるのも必然だ。

なんのリアクションも出来ず

そこからの30分間でバルセロニスタの心はさらに折れた。2点をリードしたアンチェロッティチームは守備を固めつつ、ボールを得ればカウンターを開始。動きの少ないバルサはパスの出しどころがなく、パスを切られてはドタバタと後ろへ下がり、なんとか守って攻めようとしても相手はほぼ前線の数人で攻めているので守備組織は崩れておらず、、、の繰り返しだった。得点の匂いは微塵もなかった。

ルイス・エンリケの交代策も効果はなかった。チャビに代えてラキティッチを(60分)、スアレスに代えてペドロを入れても(69分)なんの変化もなし。南米トリデンテが先発した場合、交代カードに別の脅威を作れる選手がいないのが現状。72分にはさらにイニエスタがふくらはぎを痛めて最後のカードを切らざるを得ず(セルジ・ロベルト登場)、狙いを的中させてどっしり構えていたアンチェロッティとの差を否が応でも感じさせた。マスチェラーノの頑張りがなければ、点差はさらに拡大していた後半。3-1で済んだのは幸運ともいえる。

ということで2014/15シーズン最初のクラシコはマドリーが完勝。今はまだ首位をキープしているバルサとの勝点差を1へと縮小している。

カンプノウでの再戦でお返しをするには、中盤の再構築が不可欠だろう。チャビ・イニエスタ、ブスケツではもうマドリークラスには通用しないと示されたわけで、ルーチョたちテクニコは少しでも早く、それへの回答を見つけ出さなければならない。