Liga Española
jornada 11

もがきながらも逆転勝利。
2アシストのスアレス様々。

Almeria FC Barcelona
1 2
8 de Noviembre - Sab 16:00 h
Juegos Mediterraneos
: 12,606
Goles
Thievy (37)  
  Neymar (73)
  Jordi Alba (82)
Titular
Ruben 【5】 Bravo
Ximo 【5】 Adriano
Fran Velez 【7】 Mascherano
Trujillo 【5】 Bartra
Dubarbier 【6】 Jordi Alba
Verza 【4】 Busquets
Azeez 【5】 Rakitic
Thomas 【4】 Rafinha
Soriano 【5】 Messi
Jonathan 【3】 Munir
Thievy 【3】 Pedro
Cambios
Soriano→ Hemed (67) Munir→【8】 Luis Suarez (46)
Thievy→ Edgar (76) Pedro→【6】 Neymar (46)
Thomas→ Welington (85) Busquets→【6】 Xavi (65)
Entrenadores
  【4】 Luis Enrique
Tarjetas
Thomas (30)  
Soriano (34)  
Arbitro
Undiano Mallenco (navarro)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 0 2 Tarjetas Amarillas 0 0 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 1 6 Tiros a puerta 16 9 7
2 0 2 Ocasiones de Gol 8 6 2
4 0 4 Corners 5 4 1
0 1 1 Fueras de juegos 2 2 0
8 9 17 Faltas 8 4 4
26%   30% Posesion del Balon 70%   74%
Formacion

イニエスタとマテュー、セルジ・ロベルトが負傷欠場。監督判断でベルマーレンが招集外。ドグラス、マシップがベンチ外。テル・ステーゲン、モントーヤ、ピケ、チャビ、スアレス、ネイマール、ダニ・アルベスがベンチスタート。

思い切ったローテーションを実行。メディアが先発予想したピケは今回もベンチとなって3試合連続出番なし。右ラテラルにはアドリアーノが入り、インテリオールはラキティッチとラフィーニャのダブルR。前線もネイとスアレスがベンチに座り、ペドロとムニールが先発となった。両エストレーモはサイドに張った陣形。セントラルのマスチェとバルトラは、いつもとは左右逆。相手の圧力を避けるため、ブスケツは後ろに下がり3バックに。

前半の出来がさっぱりだったため、エンリケは早めに手を打ちハーフタイム明けで2枚交代。ペドロとムニールがベンチへと下がり、ネイマールとスアレスが登場となった。メッシは右サイドへと移動。最後のカードはブスケツに代えてチャビで、そのままピボーテに入った。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Thievy (37)  
  Neymar (73)
  Jordi Alba (82)
Reporte

勝つには勝ったけれど、周囲を納得させるには程遠い内容の勝利。救世主となったのは後半から登場し、2ゴールをアシストしたルイス・スアレスだった。ウルグアイ代表デランテロはエリア内にて様々なアイディアとレパートリーを披露し、ネイマールとジョルディ・アルバの得点をお膳立て。さすがの存在感で、今後に期待を持たせた。一方で楽観的になれないのは中盤の編成。ルーチョの理想が実現するには、多くの改善が求められる。

大胆ローテーション

アムステルダムにて公式戦の連敗は止めたものの、リーガでの悪い流れを変えるべく、勝利が求められたこのアルメリア遠征。先発メンバーを大きく入れ替えて臨むことを決めたルイス・エンリケのその大胆さは、見るものをざわつかせた。前線ではネイマールとルイス・スアレス、中盤ではチャビ、最終ラインではダニ・アルベスがベンチスタート。代わりにペドロ、ムニール、ラフィーニャ、アドリアーノらがピッチに立ち、今日は使われるだろうと予想されたピケは3試合連続で先発を外れた

試合はアルメリアのペースで進んでいく。バルサとの一番の違いは、彼らには明確なプランがあったことだ。3本のライン間隔をコンパクトに保ってスペースを消し、バルサを封殺する。ボールを手にすれば前線のスピードを最大活用。ティエビのスピードはバルサ守備陣に何度も厳しい対応を迫った。目下3連敗中とは思えない試合ぶり。ブスケツを消しつつ、前線へのパス中継点となったソリアーノの存在感がすばらしかった。

前半はアルメリアの狙いどおり

対するバルサは、どちらがビッグチームかと思えるダメさだった。ラキティッチとラフィーニャによるインテリオールは、セルタ戦と同じくボールの中継点とはなれず。ブスケツはソリアーノのチェックによってセントラルたちの間に下がり、メッシがボールを求めて下りてしまうと、前線のペドロとムニールではパンチ力はなかった。中盤で組み立てられないので、中盤は省略してのカウンターアタックが主な攻め。かといってそれ用のシステムと選手があるわけでなく、迷走のイメージは強まる。

前半のバルセロナにはまともなシュートがほとんどなかった。唯一の決定機は27分、ラキティッチによるヘディングシュートのこぼれ球をレオ・メッシが頭で合わせ、惜しくもクロスバーに阻まれた場面。それだけでもクレの気持ちを萎えさせるのに足るところだが、さらに悪かったのはアルメリアにリードを許したことだった。

それは37分のことだ。アルメリアは自陣エリア近くのメッシを3人で囲ってボールを奪うと、一気にカウンターを発動。ソリアーノからの絶妙のパスを受けたティエビがスピードに乗ってバルトラとマスチェラーノを抜き去ると、鋭いシュートにて最後の砦クラウディオ・ブラボも攻略し、見事先制に成功している。

ネイマールの同点弾

酷かったプレーの参考例として今後語られそうな前半を見て、ルイス・エンリケはハーフタイム後の2人替えを決断する。ペドロとムニールがベンチへと退き、ネイマールとルイス・スアレスがピッチへ。前線のクラックたちの登場はほのかな期待を生んだが、なにせ酷さの主要因が中盤ゆえに、攻撃陣の入れ替えだけでは問題は解決しなかった。結局は個人技頼みなのだ。バルサが後半ようやく放ったシュートは60分のコーナーキック、クロスバーを叩いたルイス・スアレスのボレー弾だった。

ルイス・エンリケが中盤に手をつけたのは65分のことだ。ラフィーニャではなくブスケツを下げ、チャビがピボーテの位置に入ったのは若者を育てるためか、セルヒオの状態が芳しくないからか。いずれにせよバルセロナは徐々にペースを取り戻し、単発のチャンスながらもアルメリアのゴールに迫っていく。同点に追いついたのは73分。メッシからのパスを受けたスアレスが鮮やかな切り返しでエリア深く侵入しセンタリング、中央密集地帯のネイマールが窮屈な体勢ながらもそれを押し込み1-1としている。

スアレス劇場

どんな形であろうとゴールはチームの精神を活発にする。前半押し込んだアルメリアに疲れが見えたこともあり、同点後の試合はバルサのペースで進んでいった。逆転勝利の予感も芽生えてきていて、その立役者となったのは多彩な引き出しによって攻撃を牽引したルイス・スアレスだ。

先制点アシストの場面と似た突破から今度は自らシュートを放ったプレーを始め(ポストをかすめる)、ポストとなってワンタッチで軽やかにレオ・メッシへと戻したパス(ヘッド弾はまたもやクロスバーに吸い寄せられた!)、そしてジョルディ・アルバの攻め上がりを冷静に見つけて完璧に送り込んだ決勝点アシスト(1-2、82分)などなど。このスアレスがいてこそ逆転できた、という試合だった。

と、逆転勝利によってリーガ3連敗を逃れたルーチョチームだが、前半が酷かったゆえに陽気にハイホーと歌う気分には程遠い。今更ではあるが、監督の構想と補強選手がホンマに合ってるんか?という素朴な疑問。プレーの方向性が開幕当初とは異なっているのも気になる気になる。そしてサーラの記録に王手をかけてから、リーガでゴールに見放されているメッシ。伝説がクラックに試練を与えているようだ。