Liga Española
jornada 13

土壇場で掴んだ3ポイント。
ブラボのセーブがチームを鼓舞した。

Valencia FC Barcelona
0 1
30 de Noviembre - Dom 21:00 h
Mestalla
: 49,000
Goles
  Busquets (90+3)
Titular
Diego Alves 【9】 Bravo
Barragan 【4】 Alves
Mustafi 【6】 Pique
Otamendi 【6】 Mathieu
Gaya 【5】 Jordi Alba
Javi Fuego 【7】 Mascherano
Parejo 【6】 Busquets
A. Gomes 【5】 Xavi
Feghouli 【5】 Messi
Negredo 【5】 Luis Suarez
Rodrigo 【5】 Neymar
Cambios
Rodrigo→ De Paul (72) Mathieu→【5】 Rakitic (68)
Negredo→ Alcacer (81) Xavi→【5】 Rafinha (79)
Parejo→ Filipe Augusto (83) Luis Suarez→【4】 Pedro (79)
Entrenadores
Nuno Espirito Santo 【4】 Luis Enrique
Tarjetas
Barragan (20) Mathieu (8)
Mustafi (26) Pique (20)
Rodrigo (60) Jordi Alba (28)
  Messi (90+3)
Arbitro
Fernandez Borbalan (andaluz)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 1 3 Tarjetas Amarillas 4 1 3
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 5 11 Tiros a puerta 13 11 2
2 4 6 Ocasiones de Gol 5 4 1
0 5 5 Corners 8 6 2
1 2 3 Fueras de juegos 5 4 1
4 7 11 Faltas 9 5 4
34%   36% Posesion del Balon 64%   66%
Formacion

ベルマーレンが負傷欠場。監督判断でモントーヤ、イニエスタ、ドグラス、セルジ・ロベルト、マシップが招集外。テル・ステーゲン、ラキティッチ、ペドロ、ラフィーニャ、バルトラ、アドリアーノ、ムニールがベンチスタート。

ピケが3試合連続で先発。中盤に工夫が見られ、マスチェラーノがピボーテとなってブスケツが右インテリオールを務めた。チャビは今回は左。メッシが右から中央へと絞り、空いたスペースをアルベスが使う。メッシはほぼ中盤に協力。

交代はまずマテューをベンチへと下げてラキティッチをピッチへ。マスチェラーノがセントラルへ、ブスケツがピボーテへとスライドした。残る2枚は最近よくやる同時替え。チャビとスアレスが退き、ラフィーニャ、ペドロの出番となった。メッシは偽9番へ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Busquets (90+3)
Reporte

リーガタイトルを争う上で、非常に重要な意味を持つ3ポイント獲得。0-0で終了かと思われた後半アディショナルタイムのブスケツ弾が両チームの明暗を分けた。試合は行き来が激しく、どちらかといえばバレンシアが幾分優勢。バルサはクラウディオ・ブラボの好セーブによって数度の危機を凌ぎ、最後の最後に勝利をモノにした。最後まで諦めない気持ちが重要であることをクレに示すとともに、チームとしての団結力を増してくれる勝利となりそうだ。

中盤でのブスケツ-マスチェ併用

リーガ前半戦屈指の難関であるメスタージャ攻めに、ルイス・エンリケが用意したのはマスチェラーノとセルヒオ・ブスケツを中盤で併用する作戦だった。試合後の監督の説明によれば、「バレンシアの攻守の切り替えを阻止するため、中盤でのコントロールを高めようとした」とのことだが、熟成にはまだ時間がかかりそう。このメスタージャでのバルサはダイレクトなプレーを多く用い、ピケとマスチェラーノがエストレーモへと長めのボールを展開。ブスケツはメッシとアルベスのカバーを基本とし、カウンターを発動させないことを気にかけていた。資質はあると思うのだが、インテリオールでのセルヒオはまだ上手く活かせていない。

ボールは中盤を省略して進んで行くため、チャビやメッシがプレーに絡む回数は少なかった。バルサのプレーは非常にダイレクトで、縦へタテへの急ぎ足。バレンシアはポゼッションで勝負をせず、カウンター狙いだったため、ボールは激しく両陣営を行き来する展開となった。それがどちらに利していたかといえば、コウモリさんたちだ。バルサの前半のシュート数がわずか2だったことからもそれは分かる。

落ち着かないボール

最初に好機を作ったのはバレンシアだった。11分、左サイドのロドリゴによるカットインからのシュートを守護神クラウディオ・ブラボが好セーブで応対。一方でバルセロナは14分、前半最高のチャンスでこれに応じた。ピケからのロングボールをネイマールがエリア内で落とし、後ろから来たスアレスが右足を一振り。しかし惜しくもシュートはGKジエゴ・アルベスの体に弾かれ、ネットへは届かなかった。

バルサはボールを保持しながらも、効果的にそれを回すことが出来ず、バレンシアのカウンターアタックに苦しめられた。34分にはエリア正面からのアンドレ・ゴメスのシュートが左ポストをかすめ、アディショナルタイムには3対3のピンチ到来。ブラボをかわしたアンドレ・ゴメスが左サイドネットに引っかかるシュートではなく、フリーのネグレドへのアシストを選択していれば、ゴールを陥れられていた可能性は十分にあった。

もう一歩のスアレス

ハーフタイム後もバルサのプレーに目に見える改善はなく、バレンシアのペースで試合は進んでいった。54分には枠を捉えなかったもののエリア内でネグレドにヘディングシュートを許し、60分にはロドリゴのシュートをピケがゴールライン寸前でクリア。このドタバタした展開を修正すべく、ルイス・エンリケは中盤の再編成を試みる。68分、(古巣から指笛を食らっていた)マテューをベンチへと下げてラキティッチを送り出し、マスチェラーノをセントラルに、ブスケツをピボーテにそれぞれシフトさせたのだ。

それと前後して、ルイス・スアレスには2度大きなチャンスがあった。1つめは57分。マスチェラーノからの縦パスに裏へと抜け出し、GKジエゴ・アルベスが釣られて前に出たところを得意のターンシュート。ここはすぐ近くのメッシがフリーだったゆえ、ああ無理をしちゃったねという印象で、デランテロの焦りが感じられた(シュートも枠外)。2つめは70分、フェルナンデス・ボルバラン主審がオフサイド判定で取り消した、実際はオンサイドのゴール。スアレスはそして79分、リーガ初得点はお預けのままペドロと交代でベンチへと退いている(同時にチャビもラフィーニャと交代)。

ブラボが救い、ブスケツの土壇場弾へ

このゲームでMVPといって差し支えない活躍を見せたのはクラウディオ・ブラボだった。まずは70分、カウンターからのフェグリの1対1のシュートを片足でブロックしてみせたチリ代表カピタンは、77分にもネグレドのドフリーでのシュートを渾身のセーブ。このどちらかが決まっていればバルサが敗れていた確率は高く、まさにチームを救ったパラドン連発だった。チームの心を震わせるに十分なポルテーロの働きだ。

往来の激しかった試合もラスト10分となると、両チームに疲れが見え、ミスも目立ち始めた。最終盤はバレンシアがどうやら0-0でOKと守備を意識し、バルサは勝利を目指して攻めるの構図となる。アディショナルタイムに入ろうかという89分にはメッシの気迫のドリブル突破を、オタメンディが気迫のスライディングセーブ。時計はそして93分を指し、審判が提示した3分の追加時間を終えようとしていた。そこで訪れたのが、歓喜のブスケツ弾だ。

左のショートコーナーから右のメッシへとボールを回し、メッシのセンタリングをネイマールがヘディングシュート。このボールはジエゴ・アルベスの鋭い反応によって弾かれたものの、そのこぼれ球をブスケツが思い切りよく蹴り込み、驚きの土壇場決勝弾が生まれるのだから諦めちゃいけない。最後まで勝ちを目指してシュートを打てば、何かは起こりえると改めて確認。チームの盛り上がりにも大きく寄与しよう。

その直後、ゴールを祝っていたメッシの頭にペットボトルがぶつけられ、何故だかその被害者メッシが遅延行為との理由でイエローをもらったのは理解不能だった(取り消し希望!)。