Liga Española
jornada 14

ハット男メッシ、
デルビーを逆転勝利へ導く。

FC Barcelona RCD Espanyol
5 1
7 de Diciembre - Dom 17:00 h
Camp Nou
: 76,057
Goles
  Sergio Garcia (13)
Messi (45)  
Messi (50)  
Pique (54)  
Pedro (77)  
Messi (81)  
Titular
Bravo 【7】 Casilla
Alves 【6】 Arbilla
Pique 【6】 Alvaro
Mascherano 【7】 Eric Bailly
Jordi Alba 【7】 Fuentes
Busquets 【5】 Cañas
Rakitic 【6】 Victor Sanchez
Xavi 【6】 Salva Sevilla
Messi 【9】 Lucas
Luis Suarez 【6】 Sergio Garcia
Neymar 【7】 Caicedo
Cambios
Rakitic→ Iniesta 【6】(65) Cañas→ Hector Moreno (60)
Luis Suarez→ Pedro 【7】(70) Caicedo→ Stuani (70)
Busquets→ Mathieu 【5】(81) Eric Bailly→ Abraham (81)
Entrenadores
Luis Enrique 【6】 Sergio Gonzalez
Tarjetas
  Salva Sevilla (28)
  Lucas (52)
  Alvaro (67)
  Arbilla (78)
Arbitro
Ignacio Iglesias Villanueva (gallego)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 4 3 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 9 16 Tiros a puerta 3 0 3
4 4 8 Ocasiones de Gol 2 0 2
3 2 5 Corners 2 2 0
3 4 7 Fueras de juegos 0 0 0
2 4 6 Faltas 11 6 5
75%   75% Posesion del Balon 25%   25%
Formacion

ベルマーレンが負傷欠場。モントーヤ、ドグラス、バルトラ、セルジ・ロベルト、マシップが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、ペドロ、イニエスタ、ラフィーニャ、アドリアーノ、マテュー、ムニールがベンチスタート。

ほぼ予想どおりの先発メンバー。セントラルはピケとマスチェラーノがコンビを組んだ。チャビとラキティッチのインテリオールは、今回はラキティッチが右。先制し守りを固めるエスパニョールを包囲する際、エリア際にはアルベス、スアレス、ネイマールでメッシは中央少し後ろ。アルバもほぼエストレーモ。

交代はまずラキティッチに代えてイニエスタで(PSG戦を意識?)、チャビは右へ。続いてペドロに出番が訪れ、ルイス・スアレスがベンチへ。メッシは偽9番となる。最後の交代枠はブスケツに代えてマテューで、マスチェラーノがピボーテに。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Sergio Garcia (13)
Messi (45)  
Messi (50)  
Pique (54)  
Pedro (77)  
Messi (81)  
Reporte

レオ・メッシが改めてそのすごさを示したデルビー・バルセロネス。試合前半はバルサから勝点を奪うべく闘志を燃やし、先制にも成功したエスパニョールのペースで進んだが、ハーフタイム直前と後半早々のメッシの2ゴールによって流れは一気にバルサに傾き、さらなる3得点でホームチームのマニータ祭りとなって終了した。この試合でかかっていたセサルのデルビー最多得点記録を、メッシはまたもハットトリックにて更新。2試合連続ゴールのペドロのフォームが上がってきたのも嬉しい。

序盤はエスパニョールのペース

中2日でチャンピオンズのPSG戦(F組首位決定戦)が控えているバルサだが、メディアが伝えていた通り、ルイス・エンリケはいつもの先発メンバーをこのデルビーに送り込んできた。意表を突く“発明”はなく、オーソドックスながら必勝体勢の布陣だ。試合が始まるとすぐ、バルセロナはボールを保持。一方のセルヒオ・ゴンサレス監督率いるエスパニョールはやや引き気味の位置からボールを奪い、パスをつないでのカウンターにて危険を生み出す戦術でサプライズを狙った。

前半序盤、より思惑通りにゲームを進めたのはビジター側だ。8分にはワンタッチのパス交換からセルヒオ・ガルシアがサイドをえぐり、シュート性のセンタリングにルカスが飛び込んでブラボ危機一髪。このピンチはシュート寸前にジョルディ・アルバの寄せによって事なきを得ている。

しかし13分、バルサはペリコに先制点を奪われてしまう。センターライン付近でセルヒオ・ブスケツがボールを失ったことに端を発する失点だったが、この時ブスケツはすでにボールを支配下におさめており、カイセドの奪取がファール気味だったので、クレとしては“不当なゴール”だ。最後はそのボールを受けたセルヒオ・ガルシアが加速ドリブルでジェラール・ピケのマークを外し、左足シュートをゴール右隅へと突き刺している(0-1)。

決定的メッシの同点弾

エスパニョール相手に3シーズンぶりの失点を喫したバルセロナは、すぐさまスコアを振り出しに戻そうと相手陣内へと迫った。しかしながらネイマールのドリブルもメッシの崩しもいまひとつ上手くいかず、スアレスは存在感が少なめ。チャビからのアシストもラキティッチの飛び出しも、ペリコ守備陣のバランスを失わせるには至らなかった。

レオ・メッシのエンジンが本格的に回り始めたのは30分頃からだ。まずは正面からのフリーキックでクロスバーを叩いて挨拶とすると(GKカシージャ動けず)、34分には必殺の悪魔ドリブルでサルバ・セビージャとフエンテスを攻略。最後の壁となったエリック・バイリー(好試合!)の決死のブロックがなければ、ゴラッソが生まれていたことだろう。40分にはメッシからのパスに飛び込んだジョルディ・アルバのボレーシュートをカシージャがセーブ。同点弾は時間の問題だった。

だが危なかったのは42分のカウンターだ。1本のロングボールからビクトル・サンチェスがクラウディオ・ブラボと1対1となるも、チリ代表カピタンは判断素早く飛び出しでシュート前にブロック。もし0-2とされていたなら、エスパニョールが逃げ切っていた可能性も高い。

そしてスーパーマンメッシが現れたのが前半終了間際の45分。スアレスとの壁パスで左サイドを破ったネイマールからのパスをエリア内のチャビが落とし、フェイントを挿んだメッシが左足を振り抜くと、低い弾道のボールはDFたちの間をすり抜けながらゴール左端へと突き刺さっている。1-1でハーフタイムを迎えたことが、両チームに及ぼした精神的影響は大きい

後半すぐに勝負が決する

後半はバルサ一色だった。前半は気を吐いたエスパニョールは、後半はシュートゼロで得点機もゼロ。防戦一方となってイエローカードは3枚と、明らかにバルサのペースとなっていた。それにはメッシの追加点が効いた。ハーフタイムが明けてわずか5分後、速攻からの得点だった。ネイマールがカウンターを発動し、パスを受けたルイス・スアレスが中央のメッシへと絶妙のボールを供給。レオの最初のトラップはやや乱れたかにも見えたが、それがどうしたとフエンテスをカーニョ(股抜き)で抜くと、最後は右足シュートを逆ポスト際に蹴り込んでいる(2-1、50分)。最近の彼の右足は、もはや“不得手”なレベルではない

ルーチョチームは逆転後も攻撃の手を緩めず、54分にはラキティッチのコーナーキックにピケが頭で合わせて3-1。今季バルサがコーナーから直接決めたのは、これが初ではなかろうか?最近はワカ旦那の顔つきに自信が出てきているようでなによりだ。

ペドロが1ゴール1アシストのアピール

勝負の行方がほぼ決まったことで、ルイス・エンリケはローテーション的交代を行っていく。ラキティッチに代えて怪我明けのイニエスタを、ルイス・スアレスに代えてペドロを、そして最後はブスケツを休ませてマテューをピッチへ。バルセロニスタとして嬉しいのは、そのペドロがその後の2つの追加点において重要な役割を果たしたことだ。

バルサの7番は77分にジョルディ・アルバからのサイドチェンジのロングパスを受けてカシージャと対峙すると、自らきっちり仕留めて4点目。さらにその4分後には、4-1の際にはパスを送らなかったメッシを壁パスでアシストし、エースのハットトリック(5-1)をお膳立てしたのも気が利いている。ペドロが復活することでバルサの攻撃陣はぐんと厚みと怖さとバランスを増す。この調子で、どんどんリズムと自信を手にしていってほしい。

ということでバルセロナはレアル・マドリー追走に重要な3ポイントを得るとともに、3日後のPSG戦に向けても多いに士気を上げた。感触は上々。2ヶ月少々前のパリで喫した黒星のお返しを、要塞カンプノウにてきっちりして差し上げたい。