Liga Española
jornada 15

痛い雨中の無得点ドロー。
曲者ヘタフェの守備を崩せず。

Getafe FC Barcelona
0 0
13 de Diciembre - Sab 16:00 h
Coliseum Alfonso Perez
: 10,000
Goles
   
Titular
Guaita 【7】 Bravo
Valera 【3】 Alves
Velazquez 【4】 Pique
Naldo 【4】 Mathieu
Alexis 【4】 Jordi Alba
Michel 【4】 Busquets
Lacen 【4】 Rakitic
Yoda 【4】 Xavi
Sarabia 【4】 Messi
Sammir 【4】 Luis Suarez
Lafita 【4】 Pedro
Cambios
Sammir→ Alvaro Vazquqz (62) Rakitic→【4】 Iniesta (66)
Lafita→ Diego Castro (70) Pedro→【3】 Munir (77)
Yoda→ Pedro Leon (75) Alves→【4】 Adriano (80)
Entrenadores
Cosmin Contra 【3】 Luis Enrique
Tarjetas
Sarabia (63)  
Diego Castro (90+3)  
Arbitro
Bikandi Garrido (vasco)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 0 0 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
1 2 3 Tiros a puerta 21 13 8
1 0 1 Ocasiones de Gol 5 3 2
2 2 4 Corners 5 4 1
2 1 3 Fueras de juegos 4 2 2
9 13 22 Faltas 8 5 3
32%   33% Posesion del Balon 67%   68%
Formacion

ネイマール、ベルマーレンが負傷欠場。監督判断でモントーヤ、ドグラス、セルジ・ロベルト、マシップが招集外。テル・ステーゲン、イニエスタ、ラフィーニャ、マスチェラーノ、バルトラ、アドリアーノ、ムニールがベンチスタート。

3バックが話題となったPSG戦だったが、今回はオーソドックスに両ラテラルを置いた4-3-3。先発メンバーにも特にサプライズはなかった。ピケはここ7試合で6回先発と、セントラルの柱に戻っている。メッシはほぼ中央。

交代はまずラキティッチに代えてイニエスタ。後半は左サイドにスペースが空いてきたため、イニエスタとペドロ、ジョルディ・アルバで何度か好機っぽくなった。続く交代はペドロからムニール。最後のカードは脚を痛めたアルベスに代わってアドリアーノ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
   
Reporte

落とし穴をひらりと飛び越えることなく、躓いてしまった試合。危うく落ちかける場面もあった。レオ・メッシのフリーキックがまたまたクロスバーに弾かれる不運や雨に伴ったピッチコンディションの悪さもあったとはいえ、フットボルの内容が乏しかったことは間違いなく。個人技による崩しに頼った攻撃では、ヘタフェの統制の取れた守備ブロックを最後まで破るに不十分だった。バルセロナを最悪の事態から救ったのは決定機をパラドンしたクラウディオ・ブラボ。このエンパテ(0-0)によって首位マドリーとの勝点差は4に広がり、白い背中がまた少し遠くなった。

ヘタフェの網に引っかかる攻撃

水曜日のPSG戦で3バックを採用し、巷を驚かせたルイス・エンリケだったが、この試合はアルベスが起用できるので4バック。パリとの試合で活躍したバルトラは再びベンチに戻り、ピケとマテューがセントラルでコンビを組んだ。インテリオールはチャビ(左)とラキティッチ。一番のニュースは左足首の違和感で大事をとったネイマールの欠場か。

チャンピオンズのビッグマッチから中2日のスケジュールが影響してか、16時キックオフによるシエスタ不足のせいか、この日のバルサは立ち上がりから動きが鈍かった。チャビを中心としてボールを回そうとするものの、エリア前にきれいに2列のラインを敷いたヘタフェの守備網がそれを許さない。90分を通じて、バルサにはこれは決定的だった!という崩しは見られなかった。

ちょっと惜しかったのは18分の、ラキティッチのシュートのリバウンドに詰めたメッシのシュートがGKグアイタの正面だった場面と、20分のペドロのミドルに足を出したスアレスのシュートが大きく枠を外れた場面。スアレスはポストになったり、セントラルを引き付けたりとあれこれ試みていたが、この試合ではチームとしても個人としてももう1つだった。

ブラボのパラドン

冬の冷たい雨に冷やされたように、試合は盛り上がる場面なく寒々と進んでいった。そんな中、“事件”が発生したのは21分のことだ。ビカンディ・ガリード主審がわずか1分のうちに2つのペナルティを見逃すという珍事。リーガ最年少主審はまず、エリア内でのバレラの手によるメッシのシュート阻止をスルーし、続くヘタフェのカウンターアタックでは、ラフィタのセンタリングがエリア内でアルベスの手に当たったのを流している。

前半のもう1つのポイントは、クラウディオ・ブラボによるシュートブロックだ。ダニ・アルベスを相手に存在感を出していたラフィタがエリア内で右足の強力シュートを放ち、ゴール右角へ突き刺さらんとしているところをチリ人守護神が横っ飛び指先セーブでコーナーへ(33分)。ヘタフェの決定機はこの1回だけだったが、もしこれが決まっていれば、事態がより深刻になっていた可能性は高い。

またもクロスバー

そして後半。惜しかったのは52分のレオ・メッシによるフリーキックだ。ゴールほぼ正面からの左足シュートは、またもやクロスバーを直撃。レオのシュートがゴール枠を叩くのはこれがすでに今季8度目とやらで、今回のような試合ではそのわずかなツキの無さが大きく圧し掛かってくる。

好ましからぬ状況を打破すべく、ルイス・エンリケが動いたのは残り時間が30分を切った頃だった。まずは66分、ラキティッチに代えてイニエスタをピッチへ。このドンの存在が左サイドに起点を作り出し、ジョルディ・アルバの攻め上がりによって可能性を感じられるようになっていたが、ペドロを下げてムニールに賭けた手(77分)は功を奏したとは言えない。ネイマールがいたなら、と思うところだ。

バルセロナは後半に13本のシュートを放ち、また最後はピケが前線に残ってパワープレーをするなどどうにかヘタフェの守備を崩そうとしたが、攻めのリズムは単調でネットは揺らせず。追加タイムにヘタフェのカウンターが発動しようかという瞬間に笛が鳴るなど、主審が悪目立ちした試合でもあった。

手を抜いたわけでなく、懸命に頑張ったけれども上手くいかない、攻撃にアイディアがないのはもどかしい。通常では致命的ではないこの時点での4ポイント差が、マドリーの攻撃力が手に負えない状況ゆえに回復困難そうなのも気持ちを暗くする。