Liga Española
jornada 16

年内最終戦はマニータで締め。
ペドロ復活、スアレスのリーガ初得点。

FC Barcelona Cordoba
5 0
20 de Diciembre - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 60,066
Goles
Pedro (2)  
Luis Suarez (53)  
Pique (79)  
Messi (82)  
Messi (91)  
Titular
Bravo 【7】 Juan Carlos
Montoya 【6】 Camabadal
Pique 【7】 Iñigo Lopez
Mascherano 【7】 Deivid
Jordi Alba 【7】 Pantic
Busquets 【6】 Crespo
Rakitic 【7】 Luso
Iniesta 【6】 Ekeng
Messi 【7】 Cartabia
Luis Suarez 【6】 Borja Garcia
Pedro 【8】 Ghilas
Cambios
Rakitic→ Xavi 【6】(65) Iñigo Lopez→ Pinillos (60)
Iniesta→ Rafinha 【5】(76) Luso→ Rossi (71)
  Borja Garcia→ Lopez Silva (75)
Entrenadores
Luis Enrique 【6】 Miroslav Djukic
Tarjetas
Busquets (66)  
Arbitro
Antonio Miguel Mateu Lahoz (valenciano)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 0 0 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
8 7 15 Tiros a puerta 6 2 4
4 5 9 Ocasiones de Gol 3 1 2
5 3 8 Corners 0 0 0
0 1 1 Fueras de juegos 2 1 1
5 9 14 Faltas 4 3 1
71%   71% Posesion del Balon 29%   29%
Formacion

アルベス、ベルマーレンが負傷欠場。バルトラ、ドグラス、セルジ・ロベルト、マシップが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、チャビ、ネイマール、ラフィーニャ、アドリアーノ、マテュー、ムニールがベンチスタート。

アルベスが負傷中につき、モントーヤがコパ・ウエスカ戦に続いての先発。ピケの相棒はマスチェラーノ。インテリオールはラキティッチとイニエスタ。怪我明けのネイマールはベンチ観戦となり、ペドロが元気にフル出場。

交代は2人のみ。インテリオールのラキティッチとイニエスタがそれぞれ、チャビとラフィーニャと交代している。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Pedro (2)  
Luis Suarez (53)  
Pique (79)  
Messi (82)  
Messi (91)  
Reporte

スッキリ気持ちよく2014年を終えることを義務付けられていた、コルドバをカンプノウに迎えての年内最終戦にマニータ(5-0)で完勝。前半は開始いきなりのペドロゴールで先制しながらもいま一つの出来栄えで、終盤のメッシの2得点で最終的にゴール祭りが完成した。ルイス・スアレスはようやくリーガでの初得点で、年内に決まったのは好いニュース。苦手としているコーナーキックから、再びピケがヘディングを決めたのも嬉しい。一番の朗報はやはりチームの勝利とペドロの復活。“4人目の男”が復調することで、バルサの前線はぐいと厚みを増す。

いきいきペドロ

前節ヘタフェ戦の0-0を受け、なんとしても3ポイントを手にすることが求められたこのコルドバ戦。試合はこれ以上に求めようのない形で始まった。時計の針が開始1分を少し回った瞬間(77秒らしい)、いきなりのペドロ弾が炸裂したのだ。しかもそれはゴラッソだった。ペドロがDFのマークを巧みに外してライン裏へと飛び出したところへ、ラキティッチからのピンポイントな浮き球パスが送り込まれる。ペドロはそのボールを右足のアウトサイドでコントロールするや、次のアクションで右足を一振り。至近距離からのシュートがGKファン・カルロスの守るネットを揺らす、“僕いま絶好調!”を非常に分かり易く示すゴールだった。

ペドロはこの先制点以外にも、おしゃれなヒールパスによってイニエスタとの壁パスを成功させたり、エリア際でのフェイントと切り返しから鋭く右ポストをかすめるミドルシュートを放ったりと存在感を発揮。後半にはルイス・スアレスの得点をアシストしている。守備でもいつものように献身的にピッチを駆け、非常に良い活躍だった。

欠けた最後のパンチ力

守備的プランで臨んできた相手に2分の段階で1-0としたのだから、その後はゴールショーの幕開けか・・・とのクレの予想と期待は残念ながら外れる。早すぎるゴールで選手たちの緊張感が多少緩むのはよくあることで、試合によってはのりのりとなるバルサのギアは、この日はなかなか上がらない。ボールは圧倒的に保持しながらも、バイタルエリアから前でのプレーに奥行きとダイナミズムが不足し、2つのラインで中央を固めるコルドバの壁を破れなかった。

惜しかったのは11分のルイス・スアレスの技ありシュートがサイドネットを揺らした場面だ。ジョルディ・アルバからのセンタリングにニアポスト前から右足でダイレクトに合わせたシュートだったが、ボールはわずかにポスト左。この日はペドロとイニエスタ、それにアルバが活き活きしていた左サイドが攻撃の中心となっていた。

ジュキッチ監督率いるコルドバは、いきなりのペドロ弾がなければ上々の前半というところ。彼らは守備を固めてのカウンターによって、2度ほど得点機を手にしている(どちらも枠は捉えず)。

スアレスのリーガ初得点

すっきりしなかった試合のムードが変わってきたのは、後半8分のルイス・スアレスのゴールからだった。この夕方の主役の1人であるペドロがイニエスタのパスを受けて左サイドをえぐり、そのセンタリングをスアレスはエリア中央でコントロール。最後はGKの脚の間を抜くシュートによって、待望のリーガ初得点を決めている(53分)。2-0となったことで、コルドバが勝点を得る可能性は事実上消散。ルーチョチームはさらにゆとりを持って相手エリアを包囲していった。

ダメ押しとなる3点目が生まれる前、カンプノウをどよめかせたのはイバン・ラキティッチが十八番とするロングシュートだ。56分、彼の右足に叩かれたボールは空気を切り裂きながらゴールへと向かい、左ポストを直撃。わずかな不運でゴラッソを逃した4番は、65分にチャビと交代でベンチへと退いている。そして76分にはイニエスタがスタンドの拍手を受けながらお役御免となり、ラフィーニャがピッチに入った。

3-0のゴールはチャビによるエリア左のフリーキックから生まれた。ジェラール・ピケが高さを活かしたヘディングシュートをネットへと文字どおり突き刺したのだが、何故これまで、この手のゴールが決まらなかったのかと不思議に思う。ピケは2週間前のエスパニョール戦でも、今季チーム初となるコーナーからの得点を決めている。

最後は役者メッシのドブレッテ

前半終了時点ではまったく期待していなかったマニータを完成させたのは、やはりこの人レオ・メッシだった。大エースはこの試合は明らかに省エネモードで運転していて、ギアを上げて強引に守備網を突破していくようなプレーはほとんど行っていなかった。終盤の2得点も、特に1つめは幸運が味方したゴールだ。82分、チャビによる右コーナーキックのこぼれ球が“都合よく”目の前にやってきたところを、ほいっと蹴り込んで4-0。この度はクロスバーに当たりながらもネットを揺らした。

一方、後半アディショナルタイムの5点目はクラックのテクニックを披露してのもので、ジョルディ・アルバからのボールをゴールを背にして左足でトラップすると、反時計回転をしながら右足でニアポストに難なく仕留めてしまうから恐ろしい。気楽に打ったら入っちゃったよ、という様子だった。

ということで、途中までは観る者をモヤモヤさせたゲームも終わってみれば5-0マニータでの完勝。決めてほしい選手たちがしっかりとゴールし、良いムードでの2014年の日程終了となった。気の早い選手たちはさっそく荷物をまとめてバケーションへと出発している。