Copa del Rey
1/4 final, ida

非常にタフで見応えある試合。
メッシゴールでまず先勝。

FC Barcelona Atletico Madrid
1 0
21 de Enero - Mie 22:00 h
Camp Nou
: 62,225
Goles
Messi (84)  
Titular
Ter Stegen 【8】 Oblak
Alves 【7】 Juanfran
Pique 【7】 Godin
Mascherano 【7】 Miranda
Jordi Alba 【7】 Siqueira
Busquets 【6】 Mario
Rakitic 【7】 Gabi
Iniesta 【6】 Koke
Messi 【7】 Arda
Luis Suarez 【5】 Griezmann
Neymar 【6】 Fernando Torres
Cambios
Rakitic→ Xavi 【6】(76) Fernando Torres→ Mandzukic (46)
Iniesta→ Bartra 【6】(87) Griezmann→ Raul Garcia (65)
  Gabi→ Raul Gimenez (87)
Entrenadores
Luis Enrique 【6】 Diego Simeone
Tarjetas
Luis Suarez (78) Juanfran (45)
Mascherano (79) Miranda (82)
  Gabi (87)
  Godin (90+1)
Arbitro
Jose Luis Gonzalez Gonzalez (castellano-leones)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 4 3 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 6 11 Tiros a puerta 8 1 7
2 1 3 Ocasiones de Gol 1 0 1
3 3 6 Corners 5 1 4
1 0 1 Fueras de juegos 2 0 2
4 5 9 Faltas 12 8 4
70%   72% Posesion del Balon 28%   30%
Formacion

ドグラス、マテュー、ベルマーレンが負傷欠場。ブラボ、モントーヤは監督判断で招集外。チャビ、ペドロ、ラフィーニャ、バルトラ、セルジ・ロベルト、アドリアーノ、マシップがベンチスタート。

先発メンバーは“ルーチョのイレブン”となってきた感のある10人とテル・ステーゲン。つまりGK以外は先週末のデポル戦、その1週間前のアトレティコ戦と同じ顔ぶれとなった。メッシは序盤は右側が多く、前半途中から中央にも行くように。ラキティッチが相手バイタル付近に位置した。テル・ステーゲンはリベロかというほど前でプレーする。

交代は2人(今回は同時ではなかった)で、まずはラキティッチに代えてチャビ(怪我明け)が登場。2人目はイニエスタからバルトラで守備を固め、マスチェラーノがピボーテ、ブスケツが左インテリオールへと移動した。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (84)  
Reporte

強敵アトレティコ・マドリーをカンプノウに迎えての国王杯1/4ファイナル第一戦は、84分のレオ・メッシのゴールによってバルサが1-0で先勝した。試合は主に前半がバルサの、後半はアトレティコのスタイルで進行。それらの異なった展開のなかでも、ルーチョチームが適応し相手にチャンスらしいものを作らせなかったのは大きい。ペナルティキック崩れながらもネットを揺らし、昨季は1勝もあげられなかったシメオネチームに2連勝したことは自信にもなる。カルデロンでの残り90分も良い結果を出すぞと意気上がる勝利。

中盤で負けない

ついに“解”を見つけたルイス・エンリケがこの大一番に送り出したメンバーは、リーガでのアトレティコ戦、デポルティーボ戦で採用された11人のうち、GKブラボのみをテル・ステーゲンに入れ替えたイレブンだった。誰もが予想していた顔ぶれで、奇策は用いずまっすぐに試合へと臨んだルーチョだ。一方のディエゴ・シメオネはフェルナンド・トーレスグリースマンを前線に配置し、マンジュキッチはベンチスタートだった。

キックオフの笛が鳴るや、アトレティコはまずラインを高く上げてプレッシャーを掛けてきた。しかしバルサはこの圧力を程なくしてかわすと、ボール支配を開始。ラキティッチ、イニエスタ、ブスケツの中盤がテンポ良くボールを回し、相手の激しさにやられてしまわなくなっているのが嬉しい。ラキティッチがバルサ流に馴染んできたのに加え、この夜はイニエスタも好調。これは今後への期待が広がる。

好機は少ないが拮抗し白熱した前半

10日前のリーガ対決では南米トリデンテに好いようにやられたアトレティコは、さすがに今回は対策を取ってきた。ネイマールは4分にGKを襲うミドルシュートで最初の好機を作ったものの(オブラクが片手セーブ)、前回のようには自由にはさせてもらえず。ルイス・スアレスも意気込みが空回りしている様子でボールを収められず、序盤の攻撃はリーダーメッシとダニ・アルベス、ラキティッチが絡む右サイドが中心となっていた。12分の枠をわずかに外れたシュートも、この3人の連係による。

試合は15分まではバルサペース。その後は拮抗した展開となった。アトレティコは左のアルダをきっかけとしてバルサ陣内への侵入を開始し、前回対戦ではほぼ手に出来なかった(90分で3回)コーナーキックを次々に4回獲得。そんななかで存在感を発揮したのが、高さだけでなく反応の良さでも赤白マドリー(今日は薄グレー)に立ちはだかったジェラール・ピケだ。そろそろ第2子が誕生するワカ旦那の復調も、バルセロナにとってはとても大きい。

前半のアトレティコの好機は左のシケイラからのセンタリングにグリーズマンがやや強引に頭で合わせたヘディングシュート(35分。後ろにはガビがいた)くらいだった。対するバルサは35分にルイス・スアレスがビッグチャンスを逃している。相手のクリアボールを受けたラキティッチが直接浮き球でエリア内へと送り込み、デランテロがオブラクと1対1に、という場面。しかしながらスアレスのシュートはクロスバー上を飛んでしまい、得点とはならなかった。好機は少ない45分間だったが、緊張感にあふれ白熱し見ごたえは十分だった。

動いたチョロ

0-0で始まった後半、最初に動いたのはチョロ・シメオネだった。アルゼンチン人監督はハーフタイム中にフェルナンド・トーレスをベンチへと下げ、マンジュキッチを投入。しかしながら状況に大きな変化はなく、0-0でもOKだとしたらしいアトレティコはバルサにプレーさせないことに専念し時計の針を進めていった。後半のシメオネチームはシュートわずかに1本で、コーナーキックも1つ。一方でファールは前半の4回から8回へと増加し、イエローカードも3枚となっている点からも、彼らの変化はうかがえる。ゴンサレス主審がチャージに寛容だったことも、ハードな当たりが増えた要因。

前に出ることのなくなったアトレティコに対し、バルサは敵陣でのプレーが増えた。しかし赤白チームとの局地戦は激しく(珍しくバルサもラフ気味)、ルーチョチームは最後の部分での崩しがなかなか上手くいかない。途中から中央に来ていたメッシを右サイドに戻す、ラキティッチに代えてチャビを投入する(76分)、など試みはしたものの、決定機は作り出せなかった。

PK崩れで1点ゲット

両チームにとって後半唯一のゴールチャンスが訪れたのは84分のことだった。エリア正面からのメッシによるフリーキック(低い弾道)が壁に当たり、こぼれ球がブスケツの足元に来たところでファンフランが足をかけて倒すファール。これがエリア内だったためにゴンサレス主審は迷わずペナルティキックの笛を吹き、一度はオブラクの右手に止められたシュートを、詰めたキッカー・メッシが押し込んで1-0としている。

バルサとしては、その1点のリードで満足することなく追加点を狙って最後まで攻め続けた姿勢も良かった。最終的にゴールへと辿り着けなかったものの、その姿勢はいずれ大きな報酬を得るだろう。これでバルサは昨シーズンは6戦勝利がなかったチームに2連勝。スアレスとやり合っていた守備の中心ゴディンがカード累積で出場停止となったことも影響を及ぼしそうだ。