Copa del Rey
1/2 final, vuelta

勝負を決めたクラックたちの決定力。
ピナのラフタックル。

Villarreal CF FC Barcelona
1 3
4 de Marzo - Mie 20:00 h
El Madrigal
: 25,000
Goles
  Neymar (3)
Jonathan dos Santos (39)  
  Luis Suarez (73)
  Neymar (88)
Titular
Asenjo 【7】 Ter Stegen
Mario 【5】 Montoya
Musacchio 【7】 Pique
V. Ruiz 【7】 Mascherano
J. Costa 【6】 Jordi Alba
Jonathan dos Santos 【5】 Busquets
Pina 【6】 Rafinha
Trigueros 【6】 Iniesta
Cheryshev 【6】 Messi
Vietto 【7】 Luis Suarez
Uche 【7】 Neymar
Cambios
Uche→ Giovani dos Snaots (62) Busquets→【6】 Mathieu (42)
Cheryshev→ Campbell (69) Rafinha→【7】 Xavi (64)
Trigueros→ Mos Gomez (74) Mascherano→【6】 Rakitic (76)
Entrenadores
Marcelino Garcia Tral 【6】 Luis Enrique
Tarjetas
Jonathan dos Santos (35) Pique (50)
Cheryshev (38)  
Pina (65TR)  
Campbell (82)  
Arbitro
Fernandez Borbalan (andaluz)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 1 3 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
8 6 14 Tiros a puerta 10 7 3
4 1 5 Ocasiones de Gol 5 4 1
2 3 5 Corners 5 3 2
0 2 2 Fueras de juegos 2 0 2
7 5 12 Faltas 6 4 2
44%   36% Posesion del Balon 64%   56%
Formacion

ベルマーレンが負傷欠場。監督判断でブラボ、バルトラ、ドグラス、セルジ・ロベルトが招集外。ラキティッチ、チャビ、ペドロ、アドリアーノ、アルベス、マテュー、マシップがベンチスタート。

カードをもらえば決勝戦を出場停止になる、と起用が注目されたルイス・スアレスとマスチェラーノはどちらも先発出場。コンディションが不十分だというダニ・アルベスに代わって、モントーヤが先発している。インテリオールにはビジャレアル戦は今季4度目のラフィーニャ。前線は南米トリデンテ。メッシはだいぶ低い位置でプレーしていた。

前半の終盤にセルヒオ・ブスケツが足首を痛めてマテューと交代。マスチェラーノがピボーテの位置に上がった。二人めの交代はラフィーニャに代えてチャビ。ゲームのコントロール強化を目指した。最後は危機管理の采配でマスチェラーノを下げてラキティッチ。そのままピボーテに入った。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Neymar (3)
Jonathan dos Santos (39)  
  Luis Suarez (73)
  Neymar (88)
Reporte

要塞エル・マドリガルにてビジャレアルを1-3で下したFCバルセロナが、通算37度目となる国王杯決勝進出を決めた。バルサは前半3分にネイマールが得点し、より優位な状況としたものの、その後はリズムを落としてサブマリンのペースに。地元ファンの声援に押されたビジャレアルは39分に同点とすると、ハーフタイム後も主導権を握って試合を進めた。流れを大きく変えたのはピナの一発退場。その後はバルサがボールを支配し、さらにスアレスがとどめを刺すことで決着は付いた。バルサは5月30日、コパ王者の座を賭けてアスレティック・ビルバオと激突する。

スアレス-メッシ-ネイで早々に先制

ここでカードを受ければコパ決勝に出場できなくなるルイス・スアレスとマスチェラーノを、どう起用するのか。注目されたこのテーマへのルイス・エンリケの決断は、両者の先発起用だった。その他、中盤ではビジャレアル戦には今季4回目の起用となるラフィーニャがインテリオールでイニエスタとコンビを組み、右ラテラルにはマルティン・モントーヤが選ばれている。

逆転で決勝へと進むためには最低2点(2-0)が必要とされるビジャレアルは、立ち上がりから積極的に前へと出てきた。主に狙われたのは、ラフィーニャとモントーヤ(とメッシ)で編成された右サイド。ここに圧力をかけることでバルサのボールロストを誘い、深部まで侵入してはセンタリングでチャンスを作る作戦だった。

しかしながら、マルセリーノ監督のプランは早々にダメージを受けることになる。一撃を与えたのは必殺のメッシ-ネイマールラインだ。3分、マスチェラーノからのロングボールが左サイドにいたルイス・スアレスへと送り込まれ、スアレスは逆サイドのメッシへと大きくサイドチェンジ。そしてレオは絶妙のタイミングでライン裏へとボールを入れ、感じて走りこんだネイマールが左足の柔らかシュートでGKアセンホを攻略、というゴールだった。これで合計スコアは4-1。ビジャレアルには少なくとも90分内での3ゴールが必要となった。

ジョナタンのゴール、ブスケツ負傷交代

いきなりアウェイゴールを奪う上々の立ち上がり。だがその後、バルセロナのリズムは低下する。前線からプレッシャーをかけ続けるビジャレアルに中盤でボールを奪われては、幾度となく自陣への侵攻を許し、シュートにも至られる好ましくない展開。ルーチョチームのプレーには激しさが感じられず、1点を奪ったことで眠ってしまったようだった。ビジャレアルの攻撃にあと少し精度があれば、危ない状況になっていた可能性は高い。

そんな中で能力を示していたのが、落ち着きあるセーブと足技で魅せた若き守護神テル・ステーゲンだ。この人のボール扱いはGKらしからぬ上手さがある。最終ラインのピケとマスチェラーノも、最後のところでサブマリンの攻撃を阻止していた。

しかし39分、ビジャレアルの攻めがついに実を結ぶ。ブスケツへのタックルによってピナがボールを奪い、チェリシェフ、左のジャウメ・コスタとパスをつないで最後は右ポスト前でフリーとなっていたジョナタン・ドスサントス。バルサにとって痛かったのは1-1とされたことよりも、ピナによって右足首を踏まれたブスケツが担架に乗せられ退場を余儀なくされたことだ。もし重度の怪我だったら、、、その後しばらくの展開はブスケツが心配でよく分からない。

ピナが一発退場

1-1で迎えた後半、希望を甦らせたビジャレアルは再びギアを上げてバルサを締め上げてきた。もし次のゴールを奪って2-1とすれば、スタジアムの逆転ムードは最高潮となり、バルサを浮き足立たすこともできる。幸いなことに決定的なピンチを招くことはなかったものの、後半最初の20分はビジャレアルのペースで進んでいった。バルサは60分にレオ・メッシが個人突破でチャンスを作るも、GKアセンホに阻まれゴールとはならず。

マルセリーノ監督は62分にウチェに代えてジョバニ・ドスサントスを送り込み、攻撃の強化を試みた。対するルイス・エンリケはコントロールを強化するためにラフィーニャに代えてチャビ師匠をピッチへ(64分)。そして試合を大きく左右する出来事が起こったのは65分のことだった。トマス・ピナが後方カニバサミによってネイマールを倒し、ボルバラン主審は迷うことなくレッドカードを提示。その直前にマスチェラーノを肘打っていたり、前半にはブスケツを負傷させたタックルもあったりと、この日のピナはラフに過ぎた。

スアレス弾でとどめ

ピナの退場以降、試合の支配権はチャビがボールを動かすバルサへと移った。プレッシングから解放されたルーチョチームはゆとりをもってボールをコントロール、とどめのゴールへと続いていく。72分のネイマールによるカウンターの好機は、自ら決めにいった彼のシュートがアセンホによって止められ活かせなかったものの、そのわずか1分後にはマスチェラーノからの縦パスを受けたルイス・スアレスが難なくネットを揺らして勝負あり(73分、1-2)。これでエンリケはマスチェラーノをベンチに下げてラキティッチを送り出し、カードのリスクに対処している。

バルサはさらに88分、チャビからの絶妙なクロスをネイマールが頭で押し込んで1-3に。最近得点のなかったネイにゴールが戻ったのは朗報だ。内容はいまひとつであっても、最終的にはクラックたちの働きによって勝ちをものにする。それがビッグチームの強さではある。なんにせよバルサはこれで37回目となるコパ決勝進出。タイトル獲得まであと1勝とした。