Champions League
1/4, Ida

スアレス再び2ゴール!
準決勝への扉が広めに開く。

Paris Saint-Germain FC Barcelona
1 3
15 de Abril - Mie 20:45 h
Parque de los Principes
: 45,000
Goles
  Neymar (18)
  Suarez (67)
  Suarez (79)
Mathieu (82pp)  
Titular
Sirigu 【8】 Ter Stegen
Van de Wiel 【6】 Montoya
Marquinhos 【7】 Pique
Thiago Silva 【8】 Mascherano
Maxwell 【7】 Jordi Alba
Rabiot 【7】 Busquets
Cabaye 【6】 Rakitic
Matuidi 【6】 Iniesta
Lavezzi 【8】 Messi
Cavani 【9】 Luis Suarez
Pastore 【8】 Neymar
Cambios
Thiago Silva→ David Luiz (21) Iniesta→【7】 Xavi (53)
Rabiot→ Lucas (66) Rakitic→【5】 Mathieu (74)
  Montoya→【6】 Adriano (80)
Entrenadores
Laurant Blanc 【7】 Luis Enrique
Tarjetas
Cabaye (37) Pique (32)
  Messi (54)
Arbitro
Mark Clattenburg (ingles)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 6 9 Tiros a puerta 11 6 5
2 2 4 Ocasiones de Gol 5 3 2
2 2 4 Corners 5 4 1
3 3 6 Fueras de juegos 1 1 0
4 6 10 Faltas 12 10 2
37%   38% Posesion del Balon 62%   63%
Formacion

ベルマーレンが負傷欠場。アルベスが出場停止。ドグラス、セルジ・ロベルト、ムニール、マシップがベンチ外。チャビ、ペドロ、ラフィーニャ、ブラボ、バルトラ、アドリアーノ、マテューがベンチスタート。

アルベスの出場停止を受け、注目された右ラテラルはモントーヤが先発となった。セントラルはピケとマスチェラーノ。ほぼ予想どおりの顔ぶれ。やるかも?と言われていた3バックのような奇策はなかった。メッシは中に入り気味。

最初の交代は負傷によるもので、腰を強打されたイニエスタが退いてチャビが登場。同じポジションに入った。二人目はラキティッチに代えてマテューで、マスチェラーノが左インテリオールへ移動した。最後はモントーヤからアドリアーノ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Neymar (18)
  Luis Suarez (67)
  Luis Suarez (79)
Mathieu (82pp)  
Reporte

ルイス・スアレスの規格外の得点力が炸裂し、FCバルセロナがパリで1-3の先勝。準決勝進出へ向けて大きなアドバンテージを手にした。イブラ、ベラッティ、モッタらを欠いたPSGは特に前半は元気がなく、バルサが試合を支配。ネイマールの先制点で流れを引き寄せた。後半はフランス王者にもチャンスが増えたが、ルイス・スアレスが唐突なる2ゴールによって勝負をほぼ決定付けている。決着はまだ付いてはいないものの、3失点しなければ大丈夫というのは非常に心強い。

先制職人ネイマール

ダニ・アルベスの出場停止を受け、ルイス・エンリケがどんな解決策を用いてくるのか?と注目された右ラテラル。いざ蓋を開けてみれば、アドリアーノでも奇策3バックでもなく、ごく普通にポジション序列2番手のモントーヤの起用だった。その他の10人は予想どおりの顔ぶれ。

試合はまず、バルセロナのペースで進んでいった。ボールを支配し、パリチームを自陣に押し込み、相手守備陣を脅かし続ける。PSGは失点しないことを優先し、バルサのポゼッション時には引いてスペースを埋めることに専念していた。7分には左サイドを崩され、あわや失点かというシーンを作られたものの、エリア内でセンタリングを受けたパストーレが空振りで救われた。

対するバルサの最初の決定機は14分、左ポストを叩いたレオ・メッシの左足シュートだ。ゴール正面からの、分かってはいても止められない得意のプレー。メッシはシュートを放つのが本当に速い。先制点はその4分後、ネイマールのブーツから生まれている。ショートカウンターからの得点で、中央のメッシから左のネイへと絶妙のパスが繰り出される黄金パターン。GKシリグと1対1になったネイマールは落ち着いて右ポスト横へとボールを流し込んでいる(18分、0-1)。

T. シルバ負傷、マスチェの決定的守備

PSGにとって泣きっ面に蜂だったのは、そのすぐ後にチアゴ・シルバが負傷交代したことだ。入ったのはつい10日ほど前に筋肉を痛め、この試合に強行復帰したダビ・ルイス。心配された怪我の再発はなかったブラジル代表セントラルだったものの、彼はその後、ルイス・スアレスの2発のカーニョで屠られることになる。

25分にはネイマールの個人技からチャンスを作るも、これはシリグが問題なくセーブ。そして28分、PSGのビッグチャンスをグレートなプレーで阻止して見せたのがマスチェラーノだった。ホームチームは危険なカウンター発動に成功し、ラベッシが左サイドを突破。中央のカバーニにボールが通ればGKテル・ステーゲンと1対1の場面で、ヘフェシートのスライディングがそれを阻止したのだ。その後の流れも左右する、決定的なプレーだった。マスチェはこのプレーで脚を痛め、クレをヒヤッとさせたが、幸い打撲傷だったようですぐピッチへと戻っている。

前半の残り15分ほどは、バルサのギアが少し落ちた感じ。首尾よく先制に成功すると、そういうことが時々起こる。序盤は元気のなかったPSGだが、ハーフタイム前にはバルサゴールに迫る場面が増えていた(決定機まではいかず)。

スアレスの強引なる追加点

後半はパリチームのペースで始まり、49分にパストーレが、50分にはラビオテル・ステーゲンを襲撃。そしてそのなかでパストーレのヒザがイニエスタの背中に入り、ピッチに倒れたドンは担架に乗せられピッチを後にしている。正確な怪我の度合いは精密検査待ちとなるが、幸い最初の診断では重傷ではなさそうとのことで何より。そして交代でチャビ師匠が入ったことで、バルセロナは失いかけていた制御を再び取り戻すことになる。

勝敗のバランスを大きくバルサ側へと傾ける0-2のゴールは、67分に訪れた。決めたのはルイス・スアレスだ。右サイドに流れていた9番はモントーヤからのパスを受け取りエリアへと入ると、まずはマークに来ていたダビ・ルイスをカーニョ(股抜き)で攻略。さらにはマルキーニョスもかわし、マクスウェルは押し飛ばし、とてつもなく強引なゴールをねじ込んだのだった。このメッシとはまた違ったタイプの無茶な感じがとても好い!

アウェイゴールを2つ許し、厳しい状況となったPSGだが、勿論彼らがそれで諦めることはなかった。68分にはカバーニの強烈ボレーシュートをテル・ステーゲンが好反応でブロックし能力をアピール。一方で73分には、MSN揃いぶみを狙うメッシが悪魔スラロームからチャンスを作るも、珍しく大きくシュートを外している。

74分にはバルサ二人目の選手交代。ラキティッチがベンチへと下がり、マテューがセントラルに入った。マスチェラーノはインテリオールへと移動。

スアレスのゴラッソで0-3!

そして79分、バルサを準決勝へと近づけるゴラッソが決まる。ゴールの主はまたもやルイス・スアレスだ。今度はゴール正面にてマスチェラーノとのワンツーパスを行ったデランテロは、その勢いでアタックを開始。目前にいたダビ・ルイスを再びカーニョで抜き去ると、強力な右足シュートをゴール右端へと叩き込んだのだった。スーパースアレスのスーパーゴール!試合後、様々なコラージュでネタとされたダビ・ルイスはお気の毒さま。

82分にはバン・デル・ビールのシュートがマテューの脚に当たってネットを揺らしてしまうのだが、、これはまあ仕方がない。若干虚をつかれた感があるとはいえ、良いシュートを打たれてしまったのが良くなかった。ルーチョチームは試合終了間際にも危ない場面(シュート3連発)を作られたが、こちらはアドリアーノ、マスチェラーノらの身体を張ったプレーでどうにか阻止している。

ということでFCバルセロナは今季二度目となるパルケ・デ・ロス・プリンシペス訪問を文句のない1-3で終了。欧州戦では33試合無敗だったという要塞を攻略しただけでなく、3つのアウェーゴールを土産に持ち帰れたのは非常に大きい。来週のカンプノウでの第二幕、しっかり集中してセミファイナルへ行こう!