Liga Española
jornada 32

スアレス弾+ブラボのセーブ。
メッシのバルサ400ゴール達成!

FC Barcelona Valencia CF
2 0
18 de Abril - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 92,915
Goles
Luis Suarez (1)  
Messi (90+3)  
Titular
Bravo 【8】 Diego Alves
Alves 【5】 Barragan
Pique 【5】 Mustafi
Mathieu 【6】 Otamendi
Adriano 【4】 Orban
Mascherano 【7】 Feghouli
Busquets 【5】 Javi Fuego
Xavi 【5】 Andre Gomes
Messi 【7】 Parejo
Luis Suarez 【7】 Rdrigo
Neymar 【5】 Alcacer
Cambios
Adriano→ Rakitic 【6】(46) Orban→ Gaya (46)
Luis Suarez→ Pedro 【5】(65) Feghouli→ Cancelo (67)
Xavi→ Sergi Roberto 【5】(79) Alcacer→ Negredo (74)
Entrenadores
Luis Enrique 【5】 Nuno Espirito
Tarjetas
Adriano (27) Javi Fuego (28)
Mascherano (54) Orban (36)
Rakitic (78) Otamendi (66)
Bravo (90) Mustafi (79)
Arbitro
Gonzalez Gonzalez (castellano-leones)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 3 4 Tarjetas Amarillas 4 2 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 4 9 Tiros a puerta 11 3 8
2 3 5 Ocasiones de Gol 6 1 5
1 5 6 Corners 3 2 1
1 3 4 Fueras de juegos 3 0 3
11 6 17 Faltas 17 9 8
66%   67% Posesion del Balon 33%   34%
Formacion

イニエスタ、ベルマーレンが負傷欠場。モントーヤ、マシップ、ドグラスが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、ラキティッチ、ペドロ、ラフィーニャ、バルトラ、アルバ、セルジ・ロベルトがベンチスタート。

PSGとの第一戦から中2日、第二戦へも中2日のハードスケジュールに付き、各所でローテーション。左ラテラルにはアドリアーノを起用。イニエスタ負傷を受け、チャビが第30節アルメリア戦以来となる先発出場となった。ブスケツ・マスチェラーノ・チャビの中盤はメスタージャでも採用されたトリオだが上手く機能せず、メッシが下がって組み立ても担当した。両ラテラルもほとんど上がれず。

中盤を立て直すべく、ハーフタイム明けからラキティッチを投入。ファールの多かったアドリアーノがベンチへと下がり、マテューがラテラルに入った。マスチェラーノはセントラルへ。二人めの交代はルイス・スアレスからペドロ。最後はチャビを休ませてセルジ・ロベルトに出番。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Luis Suarez (1)  
Messi (90+3)  
Reporte

非常に苦しんで手にした、非常に価値のある勝利となった。リーガでこの10試合負けがない好調バレンシアとの、PSG戦から中2日という厳しい日程での対戦。バルサは開始数十秒でルイス・スアレスが先制する最高の立ち上がりとなったが、その後は中盤が機能せずにピンチの連続。ブラボのPKストップなどでどうにか凌ぐと、後半はバランスを立て直し、無失点で逃げ切った。試合終了直前には、この日は孤軍奮闘だったメッシがクラブ通算400得点となるゴールを決め、勝利に花を添えた。相変わらずのスリリングな勝利だったが、結果を残せたのは大きい。

ルイシートがいきなり先制.....

パリでのPSG戦から中2日、さらにカンプノウでの第2幕へも中2日というUEFAの無慈悲カレンダーの中で強敵バレンシアを迎え撃たねばならないバルセロナ。ルイス・エンリケの決断は複数個所でのローテーションだった。いわゆるレギュラー組で先発から外れたのはジョルディ・アルバとラキティッチで、セントラルはピケとマテューのコンビ。ピボーテにはマスチェラーノが入り、ブスケツがチャビとインテリオールでコンビを組んだ。この中盤トリオはメスタージャでのバレンシア戦でも採用されたとのことだが、結果は失敗。攻守両面でのバランスが悪く、相手に容易に攻撃を許した。前線はいつものように南米トリデンテ。

試合はバルサにとってこの上ない展開で始まった。開始数十秒、前に出てきたバレンシアからボールを奪うと、マスチェ、チャビ、ブスケツとボールをつないでギャップを狙うメッシへとスルーパス。10番は右前方のルイス・スアレスへとボールを託し、託された9番はよっしゃ任せておけと左ポスト横にシュートを沈めている(1-0)。いきなりのこの先制点に、ひょっとして余裕の勝利?と思ったがそれは非常に甘かった

.....しかし前半は冷や汗の連続

その先制点によるクレの幸福感がウソのように霧散するまで、そう時間は必要なかった。ハーフタイムの笛が鳴るまで、前半は冷や汗の連続。よくぞ無失点のまま切り抜けられたものだと思う。バルセロナが苦労した大きな要因はブスケツ・マスチェラーノのペアだ。二人はソロピボーテなのかドブレなのかよく判らない位置関係で、役割分担も曖昧だったか、相手ボールを上手く取ることが出来ない。逆にこちらのボールはバレンシアのプレッシングによって簡単に失い、次々と陣地深くまで突破を許した。チャビがいるとは思えないほどの安定感のなさ。攻撃への移行も滞り、シュートといえばピケの当たり損ねヘッドくらいだった。

ピンチには事欠かなかった。最大のピンチは8分、スローインをトラップし、ピケを抜こうとしたロドリゴがエリア内でぱたんと倒れた際、ゴンサレス・ゴンサレス主審によって迷いなく与えられたPKの場面だ。しかしながらキッカーとなったパレホに後ろめたい気持ちでもあったか、シュートはやや弱気となってクラウディオ・ブラボががっちりとキャッチ!!もし決められていたら、より大苦戦は必至だっただけに、このセーブは非常に大きい

しかしバルサファンがほっとしたのも束の間、バレンシアはその後も執拗にブラボたちを脅かし続けた。ネットを揺らされるのはもう時間の問題といった状況で、最悪の場合はゴレアーダを食らっていてもおかしくはないような内容。17分にはアルカセルのシュートが外れ、20分にはマスチェラーノがアルカセルのシュートをブロックし、32分にはアルカセルのシュートが左ポストを叩き(ブラボも一歩も動けず).......。運要素においては、この夜のバルサは恵まれていたといえる。

バルサの数少ない前半のチャンスは39分。メッシからの縦パスをスアレスが変態ポストで左へとはたき、ネイマールのセンタリングをチャビが頭で逸らし、最後はメッシが右足シュートと美しい攻めをしているのだが、メッシは力んでしまったのか珍しいことに枠を捉えず、ボールはポスト横を通過している。またバルサ側からすればゴンサレス審判のジャッジは基準が曖昧でひどく、レオが倒されてもファールトされない場面が数度あった。

ラキティッチinでバランス回復

さっぱりダメだった前半の内容を受け、ルイス・エンリケの修正は早かった。前半のうちにウォームアップを開始していたラキティッチを送り出し、サイドを攻め込まれてはファールを連発していたアドリアーノをベンチへ(マテューが左に移動)。マスチェラーノが最終ラインへと下がっていつもの形となったことで、ようやくバランスが整いプレーは安定するようになった。

後半は前半とは打って変わってバレンシアに侵攻を許す回数が減り、見ている側の心臓への負担は軽減されたのだが、バルサ側のゴールチャンスが増加したわけでもないのは残念といえば残念だ。惜しかったのは63分のクロスバーに弾かれたメッシのフリーキックと、GKアルベスに止められた88分のペドロシュート(スアレスに代わって途中出場)。79分にはチャビセルジ・ロベルトと交代となり、スタンドは大きな拍手でカピタンを称えた。

一方でバレンシアのヌノ監督は74分にアルカセルに代えてネグレドを投入。よりダイレクトな攻めへと移行していた。ビジターチームにとって後半唯一の好機となった74分のロドリゴの決定的シュートは、再びブラボさんがブロック。チリ代表カピタンには本当によく助けてもらっている。

そんな具合に1-0のまま迎えた後半アディショナルタイム、バルセロニスタが待ち望んだ追加点は生まれた。ケーキにイチゴを乗せたのはエースのレオ・メッシだ。バレンシアが最後の攻めを行っていた場面で、ネイマールからひとり前線に残っていたメッシへとパスがつながる。ピッチ半分を一人駆け上がるメッシ、いけいけレオ!と沸くカンプノウ。そして最終関門であるGKジエゴ・アルベスを相手にバセリーナが失敗した時は嘆声、しかしこぼれ球をメッシ自ら押し込んで喝采と、なにかと楽しいゴールだった。メッシはこれにて、バルサ通算400ゴールの偉業を達成。チームのために懸命にピッチを駆けていたレオが最後にこうして報われたことがとても嬉しい。