Liga Española
jornada 12

迫力ないマドリーを粉砕、完勝。
前線の破壊力、ブラボ好守、メッシ慣らし運転!

Real Madrid FC Barcelona
0 4
21 de Noviembre - Sab 18:15 h
Santiago Bernabeu
: 85,000
Goles
  Luis Suarez (11)
  Neymar (39)
  Iniesta (53)
  Luis Suarez (74)
Titular
Keylor Navas 【9】 Bravo
Danilo 【7】 Alves
Varane 【8】 Pique
Sergio Ramos 【7】 Mascherano
Marcelo 【7】 Jordi Alba
Kroos 【8】 Busquets
Modric 【7】 Rakitic
James 【9】 Iniesta
Bale 【8】 Sergi Roberto
Cristiano Ronaldo 【9】 Luis Suarez
Benzema 【9】 Neymar
Cambios
James→ Isco (55) Mascherano→【7】 Mathieu (27)
Marcelo→ Carvajal (59) Rakitic→【7】 Messi (56)
  Iniesta→【5】 Munir (77)
Entrenadores
Rafa Benitez 【8】 Luis Enrique
Tarjetas
James (23) Alves (31)
Sergio Ramos (50) Busquets (92)
Carvajal (83)  
Isco (84TR)  
Arbitro
Fernandez Borbalan (andaluz)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 2 3 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
2 12 14 Tiros a puerta 18 10 8
2 3 5 Ocasiones de Gol 7 4 3
1 9 10 Corners 4 3 1
1 2 3 Fueras de juegos 0 0 0
6 7 13 Faltas 10 5 5
43%   45% Posesion del Balon 55%   57%
Formacion

ドグラス、ラフィーニャが負傷欠場。マシップ、バルトラが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、メッシ、ムニール、サンドロ、アドリアーノ、ベルマーレン、マテューがベンチスタート。アルダとアレイシは出場できない。

予想された先発イレブン。起用法が注目された怪我明けメッシはベンチスタートとなった。同じく怪我明けで、ベンチスタートが濃厚とされたラキティッチは先発。右前線には偽エストレーモのセルジ・ロベルト。状況に応じて中盤に入り、数的優位な状況を作った。マドリーには中盤が存在せず、ブロックとしてバルサの完勝。代表戦で酷使されたマスチェラーノが痛んだのが痛い(前半27分にマテューと交代)。

戦術的な交代の一人目は、怪我明けのラキティッチに代えてメッシ神。0-3リードの状況で起用し、慣らし運転とする。セルジ・ロベルトはインテリオールへ。最後の交代枠は、イニエスタを下げてムニール。メッシが中盤となった。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Luis Suarez (11)
  Neymar (39)
  Iniesta (53)
  Luis Suarez (74)
Reporte

FCバルセロナがサンティアゴ・ベルナベウを制圧(0-4)。チーム全体にまとまりがなく迫力もないラファマドリーを、一体感のあるフットボルで完勝してみせた。勝負どころでのスアレス、ネイマールの決定力もさることながら、中盤で相手を支配し、コントロールできたのが勝利の大きな要因。数少ないピンチでパラドンを連発したブラボの守りも完璧だった。怪我明けのメッシの試運転も出来、イニエスタも休ませるゆとりある展開。バルサはこれにてマドリーに勝点6の差を付けた。ベルナベウは「ペレス辞めろ!」の合唱。モザイク用の紙が白ハンカチと化す様はクレにとって至福のひと時だ。

メッシ温存のプランB

先発かベンチスタートか、起用法方が注目された怪我明けレオ・メッシは結局、ベンチからのスタートとなった。ネイマール&スアレスが好調につき、これは良い判断だ。代わりに先発に名を連ねたのが、ベンチ濃厚と報じられていた怪我明けラキティッチセルジ・ロベルトが偽エストレーモになる変形4-3-3のプランBが採用された。

一方のマドリーは出場微妙とされたベンゼマ被告(恐喝/無免許運転)が先発起用され、BBCが揃いぶみ。最近チームにバランスを与えていたらしいカセミロがベンチに座ることになった。攻撃的布陣らしいが、実際は笑えるほどに機能しなかった

スアレスがあっさりと先制

試合は終始バルセロナのペースで進んだ。立ち上がりこそ慎重だったバルサだが、マドリーが思いのほかプレッシャーをかけてこないと見ると、気持ち好いリズムでボールを展開。開始11分にして先制に成功している。それはパスをつなぎにつないだ後のゴールだった。仕上げはブスケツからボールを受けたセルジ・ロベルトが左斜めに走り込み、右前方で空いていたルイス・スアレスへとパス。スアレスはこの機を逃すことなくケイロル・ナバスを攻略し、逆ポストへとシュートを沈めている(0-1)。

本拠地でリードを奪われ、リアクションを示さなければならないマドリーだったが、どうリアクションすべきか、彼らはその術を知らなかった。白組は各ラインが連動せず、肝となる中盤でプレッシャーが働かない。前線へと効果的なボールが渡ることはなく、出来ることといえばファール要求くらいだった。ベンゼマ被告は行方不明。100%らしかったベイルも行方不明。CR7はイラつく仕草で存在が確認できた。

バルサはセルジ・ロベルト、イニエスタ、ブスケツ、ラキティッチらが躍動。一年前は完敗した中盤での戦いに勝利し、優位に試合を進めた。あれだけ圧力がなければ、悠々とボールは周る。

万事順調だったルーチョチームにとって、唯一ネガティブだったのがマスチェラーノの負傷交代だ。筋肉に違和感があるなかアルゼンチン代表で使われたヘフェシートは、内転筋あたりに痛みを感じたらしく27分にマテューと交代。ただ今回のマテューは動きが良く、ぴーぴーと指笛を鳴らされたピケとマドリーの攻撃を封じていた。

流れを決めたネイマール弾

勝敗がほぼ決定付けられたのは39分の追加点だ。ルイス・スアレスがボールを奪い、イニエスタがゆるゆるとドリブルでエリア際へ。そしてドンは白いDFたちの注意を集めると左のネイマールへと絶妙なパスを送り出し(ラモスがギャップを生んでいた)、バルサの11番がケイロル・ナバスの脇下を抜くシュートでこの1対1に勝利している(0-2)。

前半終了直前には、早くも試合を終わらせるチャンスがあった。スアレスからのパスを受けたネイマールがエリア内へと切れ込み、戻したボールをルイス・スアレス!しかしこのチャンスはライン上のマルセロが頭でかろうじてクリアし、3点差でハーフタイムを向かえる事態は逃れている。ロッカールームへと戻る白選手たちに対しては、スタンドからブーイングが浴びせられた

イニエスタミサイルでとどめの0-3

前半のレアル・マドリーのシュートはわずかに2本。このままでは終われないベニテスチームは、後半冒頭からリアクションを試みる。マルセロの個人突破からのシュートには、その意気込みが感じられた。しかしようやく沸きかけたベルナベウは、そのすぐ後に登場したゴラッソによって沈黙することになる。マドリディスタから勝利の希望を消す豪快ミドルを叩き込んだのは、カピタン・イニエスタだった。

53分のこと。イニエスタからの縦パスを受けたネイマールがポスト役となってボールを落とし、走り込んだドンが右足シュートを一閃。ボールは凄まじい勢いでゴール右端へと文字どおりに突き刺さり、カピタンはおしゃぶりパフォーマンスでこのゴラッソを祝った。かつてのイニエスタッソを彷彿とさせるスーパーゴール。超気持ちいい(0-3)。

メッシ登場、スアレスの4点目

勝点3獲得が確実になったことで、ルイス・エンリケレオ・メッシに試運転の機会を与えた。大エースは56分、イバン・ラキティッチと交代で約2ヶ月ぶりとなるピッチに立つ。レオは久しぶりの実戦に、少しずつプレーを試している様子。それでもプレーへの関与度はCR7を上回っていたといえよう。

バルセロナのフィエスタはその後も続いた。マドリディスタの憂鬱をさらに深める4点目が生まれたのは74分のことだった。こちらもしこたまパスを回した後、マドリー選手を3人引き寄せたメッシから縦パスが一本、前線中央にいたジョルディ・アルバへと入る。ここでアルバは左でフリーのネイマールではなく、ワンタッチで最終ライン裏へとボールを送ることを選択、オフサイドを破ったスアレスがGKナバスと1対1になり、きっちりとネットを揺らして見せたのだった(0-4)。

惜しかったのはベルナベウでマニータとするチャンスを逃したことだ。バルサには何度か0-5へと大きく近づくのだが、その機会を活かせず。特にきっちりとシュートを押し込むだけだったムニールがそれを外したのは、とても勿体なかった。その横に走りこんでいたピケの悔しがり様といったら^^;

守護神ブラボ、全て止める

後半のマドリーはシュート数ではバルサと互角で、12本のシュートをブラボの守るゴールに向け放っている。そのうちの3本ほどは、得点になる可能性もあった。だがそこで白選手の前に立ちはだかり、彼らのチャンスをことごとく阻止したのが守護神クラウディオ・ブラボだ。チリ代表GKは68分のロナウドとの1対1、81分のベンゼマのヘッドとホームチームの決定機をことごとく阻止。ナバスとのGK対決に完勝している。

フラストレーションの溜まったマドリーは84分、ネイマールへの後方チャージによってイスコ(途中出場)が一発退場。応援するチームがバルサに惨敗する様にマドリディスタは怒りを示し、アラ・マドリーが空しく流れるスタジアムには指笛のシンフォニーが鳴り響いた。モザイク用に配られた紙が、白ハンカチ用に使われるのは実に清々しい。ムニールと交代でベンチに退くイニエスタに対しては、拍手が送られたのが印象的だった。

これでバルサはマドリーに対して勝点6のリード。まだ先は長いとはいえ、大きなインパクトを残す勝利となった。マドリーさんはタイトル争いを気にすることなく、クライシスに専念してほしいところだ。