Liga Española
jornada 15

2点差を追いつかれて痛恨エンパテ。
終盤にコントロールを失った。

FC Barcelona Deportivo la Coruña
2 2
12 de Diciembre - Sab 16:00 h
Camp Nou
: 67,194
Goles
Messi (38)  
Rakitic (62)  
  Lucas Perez (77)
  Bergantiños (85)
Titular
Bravo 【5】 Lux
Dani Alves 【5】 Laure
Pique 【4】 Arribas
Mascherano 【5】 Sidnei
Jordi Alba 【5】 Navarro
Busquets 【5】 Bergantiños
Rakitic 【6】 Fajr
Iniesta 【5】 Luisinho
Messi 【6】 Juanfran
Suarez 【4】 Jonathan
Sandro 【3】 Lucas Perez
Cambios
Sandro→ Munir 【3】(68) Luisinho→ Juan Dominguez (46)
Rakitic→ Sergi Roberto 【4】(72) Jonathan→ Luis Alberto (58)
Jordi Alba→ Mathieu 【2】(76) Juanfran→ Cardoso (70)
Entrenadores
Luis Enrique 【4】 Victor Sanchez
Tarjetas
  Luisinho (41)
  Laure (72)
Arbitro
Sanchez Martinez (murciano) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
10 8 18 Tiros a puerta 13 11 2
3 2 5 Ocasiones de Gol 4 3 1
3 3 6 Corners 2 1 1
2 2 4 Fueras de juegos 6 4 2
3 1 4 Faltas 10 6 4
67%   65% Posesion del Balon 35%   33%
Formacion

ドグラス、ラフィーニャ、ネイマールが負傷欠場。マシップが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、バルトラ、ムニール、セルジ・ロベルト、アドリアーノ、ベルマーレン、マテューがベンチスタート。アルダとアレイシは出場できない。

ネイマールが欠場した以外は鉄板メンバー。ラキティッチが休みをもらうのでは、と予想されたが先発起用となった。メッシはほぼ中央寄りでプレーし、スアレスが右に流れる。左のサンドロが存在感を出せず、攻撃は右のアルベスが多用された。

前節バレンシア戦では一人の交代も行わなかったルイス・エンリケだが、今回は3人。まず最初はサンドロからムニールでポジションも同じ。続いてラキティッチがお役御免となり、怪我明けのセルジ・ロベルトが登場。最後はジョルディ・アルバを休ませ、マテューがその位置へ。時を同じくしてデポルの反撃が始まる。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (38)  
Rakitic (62)  
  Lucas Perez (77)
  Bergantiños (85)
Reporte

昨季のリーガ最終戦に続き、デポルティーボがまたもカンプノウで2-0から2-2に追いついた。前回はすでにリーガ優勝を決めていたため、残留を決め祝うデポルを隣りで見つめていたバルサだったが、今回は勝つべき試合で2ポイントを取りこぼした痛恨の失敗。メスタージャに続いて勝点を逃したことで、マドリーの2チームを活気付けたのは非常に勿体ない。メッシとラキティッチの得点によって2点をリードしたルーチョチームは終盤に失速。ルカス・ペレス、ベルガンティニョスにあれよあれよとネットを揺らされ、落胆の引き分けに終わっている。2-0の時点で気持ちがすでに日本へと向かっていたか。勝負を諦めないデポルの闘志はすばらしかった。

中央を固めたデポルティーボ

クラブワールドカップのために日本へと向かう前の最後の試合。ルイス・エンリケは怪我のネイマールを除くベストメンバーをこのデポルティーボ戦に起用した。このところの攻撃の柱となっていたネイが不在のため、メッシを中心にゴールを目指すバルサ。サンドロの信頼度がいま一つのため、サイドからの攻めは右のアルベスに偏ることになった。

対するデポルティーボはサイドでの守りを棄て、中央をガッチリ固めて守る布陣。4バックの前に3人のセントロカンピスタを置き、その前ではセルヒオ・ブスケツにマークを付けた。バルサはメッシイニエスタが右に左にボールを散らそうと試みつつも、目立ったのは中央突破。2列目からの飛び出しもあったが、攻めのパターンはやや単調だった。

キックオフから程なくして、バルセロナは大きなチャンスを手にする。メッシからの縦パスに抜け出したサンドロが頭で落とし、スアレスのボレーが左ポストをかすめた場面だ(4分)。シュートの上手いスアレスなら大抵は決めているであろう好機。しかし8試合連続ゴール記録のかかっていたルイシートは少し意識をしていたか、この日はシュートにいつものキレがなかった。

前に出るデポル、ラキティッチの2-0弾

専守防衛に徹していたデポルティーボ(前半のチャンスは15分頃、ルカスの絶妙センタリングにジョナタンブラボと1対1になったカウンターの1回のみ)を、バルサは一方的に攻めた。が、中央を固めるガリシアチームを最後のところで崩しきれない。そこで有効になってくるのが、飛び道具だ。決めたのはレオ王。エリア正面やや右/距離25mからのフリーキックの場面で、メッシの左足ロスカがゴール右端へと刺さり、バルサは先制に成功した(38分)。少し前に似たフリーキックをGKルスに止められていたメッシ。二度目は決めてしまうところが見事なり。

1-0でハーフタイムを迎えたバルセロナだが、デポルティーボもそれくらいはプラン内だっただろう。ビクトル・サンチェス率いるガリシアチームは後半ギアを上げ、クラウディオ・ブラボの守るゴールへと近付きつつあった。1点差では安心できない。カタランチームは早く勝負を決着させる必要があった。バルサは再びデポルを自陣へと押し込んでいく。

54分のルイス・スアレスのゴールはオフサイドのために無効となったものの(メッシの縦パスに抜け出したジョルディ・アルバの横パスを受けた際、少し前に出ていた)、62分にはイバン・ラキティッチの豪快なゴラッソが決まる。エリア包囲戦で相手のプレスが弱いと見たセントロカンピスタは右足を一閃、ミサイルシュートがゴール左へ叩き込まれたのだ。これでデポルは挫けるだろう、勝負は決まった、と思えた瞬間だった。

バルサ緩み、デポルが2点差を追いつく

しかしバルセロニスタのそんな確信は、その後のデポルティーボの反撃によって覆されることになる。2-0になったことでルイス・エンリケもまた勝利は固いと考えたようで、ホームチームは選手交代タイムへと入っていた。まずはアピールの機会をまたも活かせなかったサンドロムニールと(68分)、出場時間が積み重なっているラキティッチが怪我明けのセルジ・ロベルトと交代(72分)。このあたりまではまあ、納得のいく采配ではあった。問題はジョルディ・アルバを休ませ、マテューを入れた76分の交代だ。

デポルティーボからの最初の警告は75分に届いていた。カルドソのシュートがクロスバーを叩き、そのこぼれ球を頭で押し込んだルカス・ペレスのゴールがオフサイドで無効となったのだ。ルーチョチームは試合のコントロールを失っていた。2-1のゴールが入ったのは77分。その1分前に交代出場していたマテューの横をルカス・ペレスに抜け出され、気鋭のデランテロが冷静にブラボを攻略している。

ここからはドタバタの連続だった。バルセロナはすでに正常さを失っており、デポルティーボはイケイケどんどん。ホームチームに落ち着いて相手をいなす余裕はもはやなく、ブラボは次々にデポルのシュートを浴びた。80分、アルベスのミドルシュートのこぼれ球を狙ったムニールのボレーが決まっていれば英雄になれたところだが、ここは上手く左足を合わせられず。逆に85分、ビジターに同点弾を決められ、バルサはうな垂れることになる。

同点弾のきっかけがセルヒオ・ブスケツのエラーだったのも痛い。セルヒオピケへと送った緩いボールをデポルがカットし、カウンターを開始。最後はベルガンティニョスが巧みなダイレクトシュートをネットに沈め、まさかの同点にしたのだった。バルサはそこからパワープレーで劇的勝利を目指したが、残念ながら歓喜の瞬間は訪れず。ポッケに収めたかに見えた勝利を逃し、マドリー方面が活気付く様子を尻目に日本へと向かうことになった。そしていつもの定型句。バルサは“この教訓を活かさなければならない”。