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Liga Española
jornada 27

9人ラージョに快勝で35試合無敗記録。
メッシ安定のハットトリック。

Rayo Vallecano FC Barcelona
1 5
3 de Marzo 2016 - Jue 21:00 h
Vallecas
: 14,000
Goles
  Rakitic (22)
  Messi (24)
  Messi (53)
Manucho (56)  
  Messi (71)
  Arda (85)
Titular
Juan Carlos 【8】 Bravo
Quini 【7】 Sergi Roberto
Llorente 【7】 Pique
Crespo 【7】 Mascherano
Tito 【7】 Mathieu
Iturra 【8】 Busquets
Trashorras 【8】 Rakitic
Embarba 【7】 Iniesta
Piti 【9】 Messi
Bebe 【6】 Luis Suarez
Manucho 【7】 Neymar
Cambios
Piti→ Montiel (56) Rakitic→【7】 Arda (66)
Bebe→ Amaya (71) Sergi Roberto→【6】 Aleix Vidal (72)
Manucho→ Javi Guerra (80) Busquets→【6】 Vermaelen (76)
Entrenadores
Paco Jemez 【7】 Luis Enrique
Arbitro
Bikandi Garrido (vasco)
Tarjetas
Llorente (41TR) Arda (77)
Iturra (67TR) Neymar (87)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 2 2 0
1 1 2 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 3 6 Tiros a puerta 20 12 8
2 1 3 Ocasiones de Gol 11 8 3
2 1 3 Corners 6 1 5
1 2 3 Fueras de juegos 5 2 3
10 6 16 Faltas 9 4 5
42%   35% Posesion del Balon 65%   58%
Formacion

ラフィーニャが負傷欠場。アルベスが出場停止。マシップ、ドグラス、バルトラ、サンドロが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、アルダ、ムニール、ジョルディ・アルバ、アドリアーノ、アレイシ・ビダル、ベルマーレンがベンチスタート。

基本は鉄板メンバーだが、両ラテラルを入れ替え。出場停止のアルベスに代わってはセルジ・ロベルトが、出ずっぱりのジョルディ・アルバに代わってはマティエウが先発となった。

交代は60分を過ぎてから。まずラキティッチに代えてアルダ。続いてロベルトに代えてアレイシ・ビダル。この二つは同じポジション同士の交代。最後はブスケツがお役御免となって、ベルマーレンが左セントラルに入り、マスチェラーノがメディオセントロへと移動。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Rakitic (22)
  Messi (24)
  Messi (53)
Manucho (56)  
  Messi (71)
  Arda (85)
Reporte

FCバルセロナが果敢なるラージョ・バジェカーノを1-5で下し、2位アトレティコ・マドリーとの勝点差8をキープ。リーガ10連勝を飾るとともに、スペイン記録更新となる公式戦35試合無敗を達成した。チームの攻撃を牽引したのはハットトリックを決めたレオ・メッシ。バルサではこれが35回目となる1試合3得点。その他の2得点はイバン・ラキティッチ、アルダ・トゥラン(初得点)によるもの。ラージョはGKファン・カルロスのエラーと2人の退場が響いた。

 

ルイス・エンリケはこのラージョ・バジェカーノ戦に、ほぼ鉄板豪華イレブンで臨んだ。ローテーションしたのは左ラテラルのジョルディ・アルバのみで、アドリアーノではなくジェレミー・マティエウが先発出場。カード累積で出場停止だったダニ・アルベスの代わりにはセルジ・ロベルトが選ばれ、ちょっとした驚きとなった。ロベルトが中盤でプレーする3バックか、とも予想されたが、蓋を開ければ通常の4-3-3だった。

試合はまず、ラージョの攻勢で始まった。3分には速い展開からエンバルバがミドルシュートを放ち、クラウディオ・ブラボが弾いてCKに。イナズマチームの意気込みを示した。エンバルバは持ち前のスピードを活かし、数度ブラボを脅かしている。

立ち上がりは押し込まれたバルサだったが、それも数分のことだった。序盤のバルセロナはラージョのプレッシングをかわしながら我慢強くボールを展開。この日はネイマールとルイス・スアレスのボールコントロールに若干のズレがあり、バルセロナが最初のシュートを放つのは20分を回ってからだった。放ったのはメッシ。ネイマールの縦パスに抜け出してのニアへのシュートは、GKファン・カルロスが身体を張ってCKへと逃れた。

しかしそれに続くプレーで、バルサは先制点をゲットする。セルジ・ロベルトからのなんでもないセンタリングを一度はキャッチしたファン・カルロスが、ぽろりと落とすまさかのエラー。そのボールを拾ったラキティッチが落ち着いて無人のゴールへと蹴り込み、思わぬ形でのバルサ先制となった(22分、0-1)。

バルサが冴えていたのはこのラッキーな流れを1点だけに終わらせず、一気に追加点を決めることで試合の大勢を決してしまったことだ。0-1からわずか2分後の24分、レオ・メッシからの縦パスに抜け出したネイマールがボールをメッシへと戻すと、バルサの10番はGKとポストの間のわずかな隙間を射抜くシュートで0-2のゴール!この勝負強さがエースたる所以だ。

 

前半24分で2点のリード。試合はバルサにとって理想的な展開となった。ラージョは2点ビハインドでも攻めてくるだろう。その際に生まれるスペースを突けば、点差はさらに広がるはずだ。実際、前の2試合で2点差を追いついているラージョ(2-2)は、バルサゴールを目指して攻撃を続けた。まるでまだ0-0が続いているかのようにプレッシングをかけるラージョ。バルセロナとしても気を抜くことは許されなかった。

39分にはルイス・スアレスに0-3の好機が訪れるが、“キラー”はここで失敗。ここ数試合はルイシートのシュートにちょっとしたズレが出ている。一方でラージョは40分、ジェラール・ピケの背後を取ったキニのヘッドが決まるも、ボールはわずかにポスト横を通過。マドリーチームがまだ試合を盛り上げるかと思われたが、その直後のプレーで試合は壊れることになる。ボールを失ったDFジョレンテがエラーを帳消しにしようとして、ラキティッチのヒザを蹴るさらなる失態。主審は迷わずレッドカードを提示し、ラージョは10人となったのだった。

 

後半。数的にも有利となったバルセロナは、あと1点奪って勝利をさらに確実なものとするべく、積極的にラージョ陣内へと侵入していった。51分のルイス・スアレスのシュートはまたも枠を捉えなかったものの、スアレスがダメなら大エースが決めれば良い。53分、セルジ・ロベルトのセンタリングを叩いたスアレスのシュートは右ポストに弾かれるのだが、弾かれたボールをメッシが拾うと、冷静にこれを沈めて勝負を決める3点目としている。

しかしそれで挫けるようなラージョではなかった。退場者が出た上に0-3となっても尚、バルサのボールの出所へとプレッシングを掛けようとするのがヘメスチームのパーソナリティ。そして執念で一矢報いるのだからこのチームは称賛に値する。56分、マティエウがあっさりと許したクロスボールを逆ポスト前のベベが頭で折り返し、右ポスト前のマヌーチョがヘディングを決めて1-3!ラージョの誇りあるプレーにバジェカスは沸いた。

だが67分、二人目の退場者が出たことでラージョの反撃も終わる。エリア際で手にしたフリーキックはクロスバーに嫌われるのだが、そのリバウンドを押し込もうとしたブスケツをイボーラが後ろから倒したことでガリード主審はこの日2枚目のレッドカードを提示。ルイス・スアレスの強烈なPKはファン・カルロスによって弾かれるのだが、9人となったホームチームにそれ以上の反撃の余力はなかった。

試合はその後、広大なスペースを手にしたバルセロナが悠々とボールを支配し、メッシが1-4とするハットトリックを完成させてトドメを刺すと(71分)、85分にはマティエウのクロスを逆サイドのアルダ・トゥランがダイビングヘッドで仕留めて1-5。アルダにとってはこれがバルセロナでの初得点となる。ということで攻撃的フットボルを志向する両チームの対決は、相手のエラーを逃さずに先制し、メッシのパンチ力が効いたバルセロナの快勝で終わった。リーガ優勝へ向け、ルーチョチームがまた一歩前進だ。