Liga Española
jornada 31
MSN封じられて逆転負け。
クライフに勝利を捧げられず、無敗記録は39でストップ。
FC Barcelona | Real Madrid |
1 | 2 |
2 de Abril 2016 - Sab 20:30 h Camp Nou : 99,264 |
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Goles | |
Pique (56) | |
Benzema (62) | |
Cristiano (85) | |
Titular | |
Bravo 【5】 | Keylor Navas |
Alves 【5】 | Carvajal |
Pique 【6】 | Pepe |
Mascherano 【5】 | Sergio Ramos |
Jordi Alba 【3】 | Marcelo |
Busquets 【5】 | Casemiro |
Rakitic 【6】 | Kroos |
Iniesta 【5】 | Modric |
Messi 【5】 | Bale |
Suarez 【4】 | Benzema |
Neymar 【3】 | Cristiano Ronaldo |
Cambios | |
Rakitic→ Arda 【4】(74) | Benzema→ Jese (77) |
Bale→ Lucas Vazquez (89) | |
Entrenadores | |
Luis Enrique 【4】 | Zinedine Zidane |
Arbitro | |
Hernandez Hernandez (canario) | |
Tarjetas | |
Suarez (27) | Sergio Ramos (10) |
Mascherano (29) | Carvajal (12) |
Rakitic (58) | Cristiano (80) |
Sergio Ramos (83DA) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
2 | 1 | 3 | Tarjetas Amarillas | 4 | 2 | 2 |
0 | 0 | 0 | Tarjetas Rojas | 1 | 1 | 0 |
6 | 8 | 14 | Tiros a puerta | 15 | 11 | 4 |
1 | 1 | 2 | Ocasiones de Gol | 2 | 2 | 0 |
0 | 4 | 4 | Corners | 3 | 2 | 1 |
2 | 1 | 3 | Fueras de juegos | 3 | 1 | 2 |
12 | 5 | 17 | Faltas | 13 | 5 | 8 |
64% | 64% | Posesion del Balon | 36% | 36% |
Formacion | |
マティエウ、サンドロ、アドリアーノが負傷欠場。マシップ、ドグラス、アレイシ・ビダルが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、アルダ、ラフィーニャ(復帰後初)、バルトラ、ムニール、セルジ・ロベルト、ベルマーレンがベンチスタート。 予想どおりの鉄板イレブン。レオ・メッシはほぼ中央に固定されていた。サイドを上手く使えず、マドリーの4-5-1に抑えられた。 選手交代はひとりだけで、怪我明けのラキティッチに代えてアルダ。終盤は中盤が機能しなくなり、容易にマドリーの侵入を許した。 |
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Titular | Final |
Goles | |
Pique (56) | |
Benzema (62) | |
Cristiano (85) | |
Reporte | |
ヨハン・クライフに感謝を表す追悼試合にて、10人のレアル・マドリーに敗北。バルセロナは御大に勝利を捧げることは出来なかった。ベルナベウでの完敗(0-4)から教訓を得たエル・ブランコは守備を固めてバルサ自慢のトリデンテを封印。ルーチョチーム自体の動きも冴えず、得点機をほとんど作り出せなかった。リーガ優勝争いはまだ勝点の余裕があるものの、イヤな負け方。公式戦での無敗記録も39で終了となり、火曜日のアトレティコ戦でのリアクションが求められる。 守備的マドリー試合開始前のメッセージビデオ、選手入場時のモザイク、選手たちが着用したユニフォーム、ピッチサイドのバナーと随所に“Gracies Johan”の言葉が散りばめられたこの試合。FCバルセロナは勝利(それも出来るだけ盛大な)をクライフに捧げることを期待されていた。しかしながら現実は厳しい。ルーチョチームの出来栄えは、マドリーを打ち破るにはかなり不十分なものだった。 これが監督としての初クラシコとなるジダネは、ベニテスチームのベルナベウでの0-4完敗を教訓に、思い切った守備優先戦術を採ってきた。BBCの両翼ベイルとクリスティアノを中盤に下げてサイドを守らせた4-5-1。最終ラインは高かったが前線からのプレッシングはなく、スペースを与えずに守る作戦だった。 対するルーチョチームはいつもの鉄板イレブンながら、レオ・メッシがほぼ中央で固定されていた。相手のプレッシャーがなかったためポゼッションは可能となったが(70%)、有効な縦パスは入れることは出来なかった。前半は主に中盤でのボール奪取合戦で推移していく。 好機少なく、活かせもせず数少ないチャンスを最初に掴んだのはホームチームだった。9分、クラウディオ・ブラボのロングキックからルイス・スアレスがセルヒオ・ラモスを突破。パスを受けたネイマールが申し分ないセンタリングをスアレスへと返したものの、ルイスは何故だかこの絶好の機会でシュートを当てることも出来なかった。ちょっと信じがたい失敗。この夜のトリデンテは疲れか気負いか、パス/シュートに精度を欠いていた。動き出しもいまひとつ。 様子を見てプレーしていた感のあるバルセロナの前半の好機は、18分のエリア包囲戦からのイバン・ラキティッチのシュートくらいだった。このチャンスはケイロル・ナバスが横っ飛びで阻止している。 一方で失点しないことを重視したマドリーもまたブラボを脅かすことはできなかったが、ジョルディ・アルバと対峙したベイルが厄介な存在となっていた。押し込んだバルサのラテラル後ろのスペースをマドリーに狙われていた。 悪目立ちしていたのはエルナンデス・エルナンデス主審だ。ジャッジ基準にばらつきが見られ、前半23分で退場となっているべきセルヒオ・ラモスへの2枚目のカードを見逃している。 ピケのヘッド弾で先制するも...後半はエルナンデス・エルナンデス主審のラモスへの退場免除再び(48分)とケイロル・ナバスによるレオ・メッシの決定機阻止(技ありふんわりシュートをジャンピングセーブ)で始まっている。だがバルサはここから3回連続でコーナーキックを手にし、その3つめにてジェラール・ピケのヘッド弾がネットを揺らすことになる(56分)。ぺぺとの競争に競り勝ったワカ旦那の、プジョルを思い出させる痛快ヘッド。試合はここから動き始めた。 先制点で落ち着きを得て攻勢に出たバルサだったが、リードは長くは続かなかった。6分後にはベンセマの同点弾が生まれるのだ。ジョルディ・アルバの横パスをカットされると、小刻みなパス回しの間にマルセロが前線へとオーバーラップ。ボールを受けたクロースのセンタリングにベンセマがアクロバティックに合わせ、スコアは振り出しに戻っている。 ルイス・エンリケは74分、ラキティッチに代えてアルダ・トゥランを送り出す。攻撃的な選手交代。しかしこれでチームのバランスは崩れた。守備に奮闘していたクロアチア人がいなくなったことで、同サイドはマルセロのフリーウェイに。さらに中央へと寄ったメッシはボールを奪われることが多く、攻撃でもスアレス、ネイマールとつながることが出来なかった。バルセロナに得点が生まれるとすれば、クラックの個人技にしか期待はできない状況だった(79分、スアレスがポストをかすめるシュート)。バルサはコントロールを失った。 80分にはクリスティアノのクロスを巡っての空中戦でアルバに勝利したベイルがネットを揺らすものの、エルナンデス主審は何故だかベイルにファールがあったと考えノーゴールの判定。バルサとしては助かったが、81分にはCR7のシュートがクロスバーを叩くなど、あっぷあっぷの状況に変化はなかった。 ラモスようやく退場、ロナウドの逆転弾セルヒオ・ラモスがようやく2枚目のカードで退場処分になったのは82分のことだった。スアレスを後ろから倒してのカードだったが、本来なら60分前に退場となって然るべきところ。カードを1枚貰っている選手がするべきでないプレーを繰り返してきた退場王、よくぞここまで見逃されてきたものだ。 10人となったことでマドリーの勝機は消え、試合は1-1で終わるかに思われた。しかしコントロールを失っていたバルサは、一発のカウンターで逆転弾を食らうことになる。85分、マドリーはアルバの縦パスをカットしたカルバハルが攻め上がり、ヘセ(途中出場)がワンタッチした後、最後はベイルのセンタリングをクリスティアノが1-2弾。胸トラップしてアルベスに勝つと、股を抜くシュートでブラボを攻略している。一瞬の隙を見逃さずに得点を狙う姿勢がマドリーに3ポイントをもたらした。 ということでバルセロナは、クライフに勝利を捧げるべき試合で残念な敗北。公式戦での無敗記録も39で途切れることになった。内容が冴えなかっただけにダメージも大きいが、ここは頭を切り替え、チャンピオンズ・アトレティコ戦に集中しなければならない。ルーチョチームは正念場を迎えた。
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