Liga Española
jornada 32

超苦手のアノエタでまたも敗れる。
2位アトレティコとの勝点差、3に縮小。

Real Sociedad FC Barcelona
1 0
9 de Abril 2016 - Sab 20:30 h
Anoeta
: 30,000
Goles
Oyarzabal (4)  
Titular
Rulli 【4】 Bravo
Elustondo 【4】 Alves
Reyes 【4】 Pique
Mikel 【5】 Mascherano
De la Bella 【4】 Sergi Roberto
Illarramendi 【4】 Busquets
Xabi Prieto 【3】 Rafinha
Granero 【2】 Arda
Oyarzabal 【3】 Messi
Zurutuza 【3】 Munir
Vela 【3】 Neymar
Cambios
Elustondo→ Zaldua (75) Rafinha→【5】 Iniesta (46)
Zurutuza→ Ruben Pardo (79) Arda→【5】 Jordi Alba (58)
Oyarzabal→ Hector Hernandez (87) Sergi Roberto→【4】 Rakitic (70)
Entrenadores
Eusebio Sacristan 【3】 Luis Enrique
Arbitro
Iglesias Villanueva (gallego)
Tarjetas
Illaramendi (24) Arda (42)
  Mascherano (67)
  Pique (92)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
4 0 4 Tiros a puerta 11 6 5
2 0 2 Ocasiones de Gol 5 3 2
2 3 5 Corners 9 6 3
4 1 5 Fueras de juegos 4 2 2
7 7 14 Faltas 12 8 4
25%   28% Posesion del Balon 72%   75%
Formacion

アレイシ、サンドロ、マティエウが負傷欠場。スアレスが出場停止。マシップ、ドグラスが監督判断で招集外。テル・ステーゲン、ラキティッチ、イニエスタ、バルトラ、ジョルディ・アルバ、アドリアーノ、ベルマーレンがベンチスタート。

チャンピオンズ・アトレティコ戦に挟まれ、疲労も溜まる中で、思い切ったローテーションを実施。イニエスタ、ラキティッチ、ジョルディ・アルバをベンチに置き、アルダ、ラフィーニャ、セルジ・ロベルトがそれぞれ先発となった。出場停止スアレスの所にはムニール。

前半がサッパリだったので、交代は早め。ハーフタイム明けでラフィーニャをベンチへと下げ、イニエスタを投入。58分にはアルダに代えてジョルディ・アルバを入れ、ロベルトが中盤へ移動した。そのロベルトも70分でラキティッチと交代。20分を残して交代枠を使い切るルーチョにしては珍しい事例。最後はピケが前線に張り続けるパワープレイ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Oyarzabal (4)  
Reporte

過去5シーズンの戦績が1分4敗の恐怖のスタジアムで、今年も敗北。歴史が繰り返された。バルサが超苦手とするアノエタだったが、ルイス・エンリケはイニエスタ、ラキティッチ、アルバを休ませる大胆ローテーションを実施し、これが裏目に。レアル・ソシエダは開始早々に先制すると、組織立った守備でちぐはぐなバルサの攻撃を封じた。バルセロナはリーガのここ3試合で8ポイントを取りこぼし、タイトル争いの行方は分からなくなっている。

大胆ローテーション、いきなりの失点

難所アノエタでの試合へと臨むにあたり、前日会見で「アノエタはリーガで最も困難なアウェイ戦。過去の結果を落ち着いて考察しなければならない」と警告を発していたルイス・エンリケ。しかしチーム状態と4日後のアトレティコ戦を考えると、フルメンバーで押しきるのは難しいのだろう。バルサ監督はここで3人のレギュラー格(イニエスタ、ラキティッチ、アルバ)をベンチに置き、アルダ・トゥラン、ラフィーニャ、セルジ・ロベルトが各ポジションを埋める驚きの起用を試みてきた。ルーチョがたまにする、大幅な選手入替。ルイス・スアレスがいないことも考えると、さすがにやり過ぎだった。

昨季は1分にしてアルバのオウンゴールで先制を許したバルサ。今回はオウンゴールではなかったものの、いきなりリードを奪われる点では同じだった。開始4分、シャビ・プリエトの右からのクロスを18歳のオヤルサバルが完璧ヘッドで叩き込んでラ・レアルが呆気なく先制!最初の好機でいきなりネットを揺らされるのはさすがにマズい。アノエタでこの展開は非常にマズい。

ラ・レアルの守備に沈黙

追手であるマドリー勢がそれぞれ勝利したことを見届けてのキックオフだったが、立ち上がりのバルセロナの動きは鈍かった。失点後のわずかな時間こそ少しギアを上げたものの、いつになくパスは不正確で遅く、組織立って守るエウセビオチームの守備は崩せない。まんまと先制したレアル・ソシエダはポゼッションはバルサに譲り、守備時は最終ラインを6人としてスペースを消した。相手選手だらけの中央を破るのはほぼ不可能。かといってサイド攻撃は効果的に行えず、たまのカウンターも単騎突撃となって容易に阻止された。

前半のバルセロナの得点機は、開始2分にネイマールがGKルジと1対1になった場面と、33分にアルダのシュートがまたもルジにブロックされた場面の二度のみ。2分の場面は相手DFのボールがこぼれてきたチャンスだったので、崩しての好機はネイマールの戻しパスを受けたアルダの1度だけだった。40分にはブスケツの縦パスがライン裏を取ったが、メッシがコントロールできなかった。

こうしてバルサは為す術なく最初の45分を終えた。アルダラフィーニャによるインテリオールが機能していないのは明らか。ルイス・エンリケは早急に手を打つ必要があった。ルイス・スアレス不在の影響も大きかった。

どうにか作り出した好機は、ルジが阻止

ポゼッションは高くても、持たされているだけで危険を作れていなかったバルセロナ。この状況を打開するべく、ルイス・エンリケはハーフタイムでラフィーニャを下げてイニエスタを投入した。この交代はちょっとした改善効果をチームにもたらし、ルーチョチームのパス展開は速さを増す。サイドへの揺さぶりも可能性を感じられるようになっていた。しかしまだパンチが足りない。バルサ監督は続いて58分、ジョルディ・アルバを追加投入。これで左サイドは活性化した。70分にはセルジ・ロベルトに代えてラキティッチも送り出した。

しかしバルセロナはあと一歩のところで、ラ・レアルの守備陣形を破るには至らない。そしてカタランチームが手にした好機には、ことごとくGKルジが立ちはだかった。53分、イニエスタのシュートを片手セーブ。73分、ピケ(終盤はデランテロ・セントロ役)との連係からのメッシによる左足アウトサイドシュートをキャッチ。86分、アルベスのクロスに合わせたメッシのヘッド弾をブロック。どれもシュートコースがやや甘かったとはいえ、このルジの活躍はバルサにとって痛かった。

思うように行かないゲームに、苛立ちを募らせるバルセロナの選手たち。試合最後の審判への抗議が、彼らのフラストレーションをよく表していた。

温存したかった選手たちを結局みんな投入し、結果は敗北。これにて2位アトレティコ、3位マドリーとの勝点差はそれぞれ3と4へと縮まり、タイトル争いは予断を許さない状況となっている。水曜日に控えるアトレティコ戦@CLへ向けても不安ばかりが膨らむバルサだ。