Liga Española
jornada 5

メッシ負傷とその直後の失点。
いろいろと痛かったカサでの引き分け。

FC Barcelona Atletico Madrid
1 1
21 de Septiembre - Mie 22:00 h
Camp Nou
: 89,421
Goles
Rakitic (41)  
  Correa (61)
Titular
Ter Stegen 【7】 Oblak
Sergi Roberto 【8】 Juanfran
Piqué 【8】 Savic
Mascherano 【6】 Godin
Jordi Alba 【6】 Filipe Luis
Busquets 【5】 Saul
Rakitic 【7】 Gabi
Iniesta 【8】 Koke
Messi 【6】 Carrasco
Luis Suárez 【5】 Griezmann
Neymar 【6】 Gameiro
Cambios
Busquets→ André Gomes【5】(51) Saul→ Fernando Torres (60)
Messi→ Arda Turan 【5】(59) Gameiro→ Correa (60)
  Carrasco→ Thomas (73)
Entrenadores
Luis Enrique 【5】 Diego Simeone
Arbitro
Fernández Borbalán (andaluz)
Tarjetas
Luis Suárez (84) Koke (54)
Jordi Alba (90+2) Griezmann (67)
  Thomas (82)
  Filipe Luis (86)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 4 4 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
8 8 16 Tiros a puerta 10 7 3
2 2 4 Ocasiones de Gol 3 2 1
4 4 8 Corners 2 2 0
0 0 0 Fueras de juegos 3 2 1
6 8 14 Faltas 16 13 3
481 394 875 pases 439 212 227
70%   69% Posesion del Balon 31%   30%
Formacion

ウンティティが負傷欠場。アレイシ、ラフィーニャ、マシップが招集外。デニス、アルダ、シレセン、パコ・アルカセル、ディニェ、アンドレ・ゴメス、マティエウがベンチスタート。

ローテーションは行わず、いわゆる鉄板イレブンが先発。レギュラーとなっていたウンティティが直前に負傷したため、マスチェラーノがピケとコンビを組んだ。チャビに次ぐリーガ392試合出場を達成したイニエスタが攻守で存在感を放っていた。

交代枠は2つだけ使用。セルヒオ・ブスケツがやはり万全ではないようで51分にしてアンドレ・ゴメスと交代。ルーチョはゴメスをブスケツの代役に育てると考えている模様。その数分後にメッシが負傷し、アルダ・トゥランが右サイドへ入るも存在感はほとんどなかった。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Rakitic (41)  
  Correa (61)
Reporte

不運な要素が強かったとはいえ、非常に勿体ないエンパテ。きっちりやれば勝てていた試合だっただけに、カンプノウで勝点2を逃し、地元でビジャレアルと引き分けたマドリーにお付き合いしたのは痛かった。痛いといえば、セルヒオ・ブスケツが後半開始すぐに途中交代しただけでなく、レオ・メッシが内転筋を傷めて3週間の戦線離脱になったことも痛い。痛恨の失点はメッシ交代の2分後ゆえ、エースの負傷にチームが心理的影響を受けていたようだ。バルサの得点はイバン・ラキティッチ。またも失点に関与したマスチェラーノの状態が心配。

引いて守るアトレティコにバルサ苦しむ

今季のリーガでは初となる優勝候補チーム同士の対戦。ルイス・エンリケはこの大一番に変な実験をすることなく、彼のレギュラーイレブンを送り出した。ただ前日にウンティティが負傷したことで、ジェラール・ピケとコンビを組んだのはマスチェラーノだ。この序盤のヘフェシートはどうも元気がないだけに、信頼はしつつも幾ばくかの不安はあった。

この日のアトレティコ・マドリーからはいつもの激しさは見られなかった。前線からのハイプレスは行わず、自陣に引いて堅固な守備網を形成。シメオネチームの前半のファール数がわずか「3」だったことが、前半の“大人しさ”を表している(後半は13ファール)。

アトレティコが肉弾戦をしてこなかったことで、ボール保持率はバルサのものとなった。しかし相手守備網に穴を見つけることは出来ず、ズレも生じさせるにも一苦労。15分頃まではひたすらに忍耐強くボールを回す作業が続いた。どうにか隙間を見つけて放ったメッシイニエスタのシュートも、オブラクを慌てさせるには至らない。バルセロナはライン裏をほとんど突けていなかった。

守備ではアトレティコが自陣に引いていたことで、前半にエリアを脅かされたのはわずか2度ほどだった。ガメイロに決定機を作られそうになった場面ではマスチェラーノがシュート阻止。ウンティティとのポジション競争には負けぬ、との気合が見られた。

ラキティッチのヘッド弾

試合が動いたのは、ガビにエリア内でのハンドがあっただろ!とカンプノウがブーイングしたその少し後(確かに当たってはいるが、審判は故意でないと判断)、41分のことだった。ネイマールによるショートコーナーから、イニエスタの送り込んだ高精度なセンタリングにイバン・ラキティッチが頭で合わせて1-0!この完璧なヘディングシュートには、さすがのオブラクといえど為す術はなかった。ちなみに対アトレティコでのバルセロナの先制点は、2015年5月のリーガ第37節(@カルデロン)以来となる。

前半終了間際には、セルジ・ロベルトのドリブルでの攻め上がりからメッシがシュートを放つ場面もあったが、これは枠を捉えず。バルサは1点のリードを手に、ハーフタイムを迎えた。

ブスケツ、メッシ交代... そして痛恨の失点

後半に入って同点を目指すアトレティコが前へと出てきたことに伴い、試合は行き来が激しくなっていった。バルセロナとしては、スペースが生まれ攻め易くなるのは悪くない。しかしルーチョチームはここから2つの災難に見舞われることになる。レオ・メッシの負傷交代と、集中力を欠いたことによる痛恨の失点だ。

ルイス・エンリケはまず50分、セルヒオ・ブスケツに代えてアンドレ・ゴメスを送り出していた。セルヒオは1週間前のセルティック戦で途中交代し、レガネス戦は招集外。今回も50分で交代となっており、万全には遠い状態なのだろう(風邪らしい)。ブスケツの代役はいないだけに、ゴメスが適応してくれると助かるのだが。

そしてさらなる逆風がレオ・メッシの負傷だ。大エースはゴディンとの競り合いの中で筋肉(右太ももの内転筋)に痛みを感じ、ドリブルを中断。アルダ・トゥランの準備が整うのを待ち、59分にカンプノウの大声援を受けながらベンチへと退いている。

メッシの負傷はやはり少なからぬ精神的影響(動揺)をチームにもたらしたようだ。その2分後、ピッチ中央でのなんでもないフリーキックの場面でのバルサは、明らかに集中力を欠いていた。直前に途中出場していたフェルナンド・トーレスのヒールパスでピケが股を抜かれ、同じく途中出場のコレアマスチェラーノのスリップ転倒を活かして1-1の同点弾をマーク....。不運もあったとはいえ、勿体ない失点だった。

リアクションならず

レオ・メッシ不在の穴を埋めることが期待されたネイマールルイス・スアレスだったが、この夜の彼らはいまひとつ精彩がなく、アトレティコの守備陣を打ち破ることは出来なかった。78分には速攻からネイオブラクと1対1になりかけたものの、ボールへの競争はポルテーロの勝利。決まるか、と思われたCKでのピケのヘッド弾も、ポストをかすめて枠を逸れている。同点でも良しとするシメオネカラスコに代えてトーマスをピッチへ。トリボッテを敷いて再び守りを固めた。

88分にはゴディンのヘディングがバルサゴールを襲ったが、これはテル・ステーゲンが弾いて難を逃れる。しかしバルサにはもう残された時間はなく、心配そうなメッシがベンチから見守る中、1-1で今季最初の大一番を終えることになった。ルーチョチームはこれで、リーガでは2試合連続カンプノウで勝利なし。本拠地で5ポイントを落とすのはさすがに痛い。メッシの負傷離脱も痛い。マスチェラーノも気がかり。早くこの良くない運気が好転しますように。