Liga Española
jornada 8

パロン明けのゴレアーダ。
怪我から復帰のメッシが切れまくり。

FC Barcelona Deportivo la Coruña
4 0
15 de Octubre - Sab 16:15 h
Camp Nou
: 83,553
Goles
Rafinha (21)  
Rafinha (36)  
Suárez (42)  
Messi (58)  
Titular
Ter Stegen 【6】 Lux
Mascherano 【7】 Laure
Piqué 【8】 Albentosa
Mathieu 【6】 Sidnei
Arda Turan 【7】 Fernando Navarro
Busquets 【6】 Mosquera
Rakitic 【6】 Borges
Digne 【6】 Guillherme
Rafinha 【8】 Bruno Gama
Luis Suárez 【7】 Çolak
Neymar 【8】 Andone
Cambios
Luis Suárez→ Alcácer 【6】(46) Sidnei→ Arribas (28)
Busquets→ Messi 【8】(55) Çolak→ Babel (55)
Rafinha→ Denis Suárez 【6】(68) Bruno Gama→ Luisinho (63)
Entrenadores
Luis Enrique 【7】 Gaizka Garitano
Arbitro
José Maria Sánchez Martinez (murciano)
Tarjetas
Messi (89) Mosquera (51)
  Andone (59)
  Lauren (64TR)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 1 1 0
12 12 24 Tiros a puerta 6 3 3
6 7 13 Ocasiones de Gol 1 1 0
2 6 8 Corners 2 1 1
1 2 3 Fueras de juegos 1 0 1
3 2 5 Faltas 15 9 6
414 368 782 pases 410 171 239
65%   68% Posesion del Balon 32%   35%
Formacion

シレセン、セルジ・ロベルト、ジョルディ・アルバが負傷欠場。アレイシが招集外。デニス、イニエスタ、メッシ、パコ・アルカセル、アンドレ・ゴメス、ウンティティ、マシップがベンチスタート。

セルジ・ロベルトの負傷を受け、またも3バックを採用。攻撃面では前回より改善が見られていた。目立っていたのは右サイドでセットとなっていたアルダとラフィーニャ。守備時は最終ラインが右へスライドしディニェが後ろへ下がる。イニエスタ、ウンティティらは温存。

前半で3-0となったことでルイス・スアレス(出場停止リーチ)はハーフタイムでお役御免。パコ・アルカセルが9番の位置に入った。55分には怪我から回復したメッシが登場(ブスケツと交代)し、メディアプンタとなり攻撃をリードした。最後の交代はラフィーニャに代えてデニス・スアレス。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Rafinha (21)  
Rafinha (36)  
Suárez (42)  
Messi (58)  
Reporte

FIFAウイルスにやられたパロン明けの、ペップシティ戦が直後に控えた要注意の試合。カンプノウにデポルティーボを迎えての一戦は、ラフィーニャ(x2)、スアレスメッシのゴールによってFCバルセロナが4-0で快勝した。怪我から回復し、後半登場したメッシは、ピッチに入ってわずか2-3分でネットを揺らす異次元っぷり。レオは得点のみならずチームの攻撃を力強く牽引し、水曜日のマンチェスター・シティ戦へ向け準備は万端というところだ。ラフィーニャの躍動も良い収穫。

アレイシではなく3バック

代表チームでセルジ・ロベルトが負傷したことで、注目が集まっていた右ラテラル問題。ルイス・エンリケが選択したのはアレイシ・ビダルの起用ではなく、マスチェラーノ、ピケ、マティエウによる3バックだった。アレイシは結局ベンチいりもせず、唯一の招集外となっている(哀)。

3バックの前には、ブスケツラキティッチのドブレピボーテと、アルダ・トゥランディニェのカリレーロ。前線はラフィーニャスアレスネイマールの3人が起用された。アルダがサイドに張り、ラフィーニャが中央へのドリブルやエリアへの侵入で緩急をつけた右サイドが、前半の主な攻撃手段となっていた。

左はネイマールが中央へと入っていく場面が多かったが、ディニェとの連係に課題があり、こちらは右サイドほど機能しなかった。とはいえネイはチームの決定的なプレーに関与し、2-0、3-0、4-0のゴールはいずれも彼のパスが起点となっている(2アシスト)。ラウレの退場(64分)も、ネイマールへの肘打ちを罰せられてのことだった。

ラフィーニャの2ゴール

この手の試合では、眠そうに立ち上がっては相手に攻勢を許すこともあるバルサだが、このデポルティーボ戦はキックオフ直後から試合に集中し、相手のカウンターを阻止するべくよくボールに圧力をかけていた。攻撃では右サイドのカリレーロを担当したアルダがきっちりとその任務を果たしていたのが印象的。7分にはアルダのセンタリングに合わせたネイマールのシュートがクロスバーに弾かれ、跳ね返りを狙ったスアレスのヘッド弾も枠を外れている。14分のネイのフリーキックは、わずかにクロスバー上を通過した。

ボールに圧力をかけるデポルをなかなか崩せずにいたバルサではあったが(各所での数的ミスマッチ)、常に心がけていた敵陣でのボール奪取から、先制点は生まれた。それは21分のことだ。エリア手前でボールをカットしたラフィーニャが粘り、ルイス・スアレスとのパス交換でエリア内へと突入。左のネイを使うかと見せて右足を振り抜くと、地を這うシュートはGKルクスの体側を抜け、ネットへと突き刺さったのだった(1-0)。

バルサが1点をリードした後も、試合展開に大きな変化はなかった。デポルの抵抗が弱まったのは、ラフィーニャによる2点目が決まってからとなる。36分、ネイマールのフリーキックにピケが頭で合わせ、GKルクスが弾いたところをラファが押し込んで2-0。意欲的にチャンスを活かそうとする若者が結果を出してくれると、指揮官としても、ファンとしても非常に嬉しい。今季はこれで早くもリーガ4得点目のラファだ。

試運転メッシ、別格

勝敗はハーフタイムが目前となった42分の、ルイス・スアレスによる変態的ゴールで決着した。左サイドでDFを翻弄したネイマールからのパスをGKを背にして受けたウルグアイ人デランテロは、左足でのトラップによって一瞬でマークを突破。次の瞬間にはもう前を向いて左足シュートを放っており、ポストプレーからゴールを決めてしまうなんてどういうことかと(良い意味で)呆れてしまう。

勝負の行方がほぼ確定したことで、ルイス・エンリケはハーフタイムでルイス・スアレスをお役御免とし(代表戦でお疲れ+すでに黄色カード4枚)、パコ・アルカセルをピッチに送り出す。そして後半が始まるとすぐにレオ・メッシがアップを開始して場内を沸かせた。

55分にセルヒオ・ブスケツと交代で登場したメッシは、さすがとしか言いようがなかった。クラックはまるで怪我等なかったかのようにメディアプンタとしてチームの攻撃の核となり、復帰わずか3分後にはネットを揺らしてしまう別格ぶり。レオに得点してほしくて堪らない、という様子のネイマールによる縦パスを受けてエリア内へと滑り込むと、豪快なシュートをゴール天井付近に突き刺して4-0としている。4日後のシティ戦へむけ、SPORTが「シティよ、震えてろ」と見出しをつけるのも納得のメッシ復帰初戦だった。

産みの苦しみアルカセル

4点差を付け、ラウレの退場によってデポルが10分となった残り30分弱は、バルサが完全に支配していた。惜しかったのは得点機を量産しながらもマニータには出来なかったこと、とりわけパコ・アルカセルがあと一歩のところで好機を3つほど逃したことだ。決まって然るべき場面で、シュートだけが決まらない。決定機は手に出来ているのだから、わずかに身体を縛っているであろう重しが取れれば、ゴールを連発しそうなのだが。アニモ、パコ

ということでパロン明け+FIFAウイルス+直後のチャンピオンズが気になる難しい状況の試合で、きっちり勝点3を確保したルーチョチーム。不安視された3バックも要改善とはいえ破綻せず、無失点で終えられたのは明るい材料だ。一方で暗い話題は、この状況でも招集外となったアレイシ・ビダル...。

【ルイス・エンリケの試合後コメント】

「こういった節は厄介なことになりがちだけれど、私たちは試合開始から確実に問題を解決していったね。プレッシングをかいくぐられた2つのプレーを除き、残りは落ち着いてプレーできたよ。私たちは3-0でハーフタイムを迎えたけれど、相手が2年前には2-0から追いついたチームであり、インテリジェントなプレーが求められることを私は選手たちに思い出させた。チームは落ち着いてピッチに立ち、するべきことを実行した」

「選手たちはシステム変更を受け入れ、求められたことをよく理解していた。試合のタイプの違いを読めると示したことに、私は非常に満足している」

「システムは万能薬でない。システムを良くするのは選手たちの良いプレーであり、私たちは3セントラルで良いプレーができるということだよ。セントラルの1人は中盤に加わり、数的優位を生み出せる。マスチェラーノマティエウはとても上手くやっていた。非常に穴のない試合だったし、復帰したレオは短時間で良い状態だと示した。だから私はとても満足だよ」

「デランテロたちがなんであれ得点を決めたいことは知っているけれど、デポル戦でのアルカセルは運がなかったね。トレーニングでは得点を決めているいるし、試合でもチャンスは手にしているので、私は心配していない。パコは良い動きをしている。彼がバルセロナでたくさんゴールを決めると私は信じているけれど、最初は苦労するもので、ルイス・スアレスもそうだったんだ。スタンドが彼を励ましていたのが印象的だった。ゴールのことは忘れ、ゴールへといたるためにすべきことに集中しなければならない」

「シティ戦でどうプレーするか言う気はないけれど、選手たちが3-4-3を完璧に理解していってるのは確かだ」

アレイシ・ビダルが7試合連続の招集外となった件については、誰からも質問がなかった模様。