Liga Española
jornada 11

メッシの同点弾で流れが変わる。
難攻不落のピスファンで価値ある逆転勝利。

Sevilla CF FCBarcelona
1 2
6 de Noviembre - Dom 20:45 h
Sánchez Pizjuán
: 40,800
Goles
Vitolo (15)  
  Messi (42)
  Luis Suárez (60)
Titular
Sergio Rico 【6】 Ter Stegen
Mariano 【5】 Sergi Roberto
Rami 【7】 Mascherano
Carriço 【7】 Umtiti
Escudero 【6】 Digne
N'Zonzi 【5】 Busquets
Nasri 【5】 Rakitic
Sarabia 【7】 Denis Suárez
Vázquez 【9】 Messi
Vitolo 【7】 Suárez
Vietto 【7】 Neymar
Cambios
Vázquez→ Ganso (66) Rakitic→【5】André Gomes (72)
Nasri→ Iborra (77) Denis Suárez→【5】Rafinha (85)
Sarabia→ Correa (84)  
Entrenadores
Jorge Sampaoli 【6】 Luis Enrique
Arbitro
Jaime Latre (aragonés)
Tarjetas
Rami (25) Neymar (9)
Mariano (49) Sergi Roberto (43)
N'Zonzi (81) Digne (65)
Carriço (84) Messi (83)
  Luis Suárez (88)
  Mascherano (90+2)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 3 4 Tarjetas Amarillas 6 4 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 5 14 Tiros a puerta 12 8 4
4 1 5 Ocasiones de Gol 7 5 2
1 2 3 Corners 5 3 2
1 0 1 Fueras de juegos 0 0 0
8 10 18 Faltas 12 4 8
269 289 558 pases 588 308 280
54%   49% Posesion del Balon 51%   46%
Formacion

ピケ、アルバ、イニエスタ、マティエウ、アレイシが負傷欠場。マシップが監督判断で招集外。アルダ、ラフィーニャ、アルカセル、アンドレ・ゴメス、ニリ、マルロンがベンチスタート。

火曜日のマンチェスター・シティ戦とほぼ同じ先発イレブン。唯一、左インテリオールのみアンドレ・ゴメスからデニス・スアレスへと変更になった。前半はセビージャの高速プレッシングに苦しんだが、後半はそのデニスが躍動感ある動きで左サイドの起点の1つに。

選手交代は2人で、どちらもインテリオール。まずはラキティッチに代わってアンドレ・ゴメスが登場。続いて、よく走っていたデニスに代えてラフィーニャが左に入った。ボールを保持できた後半はウンティティの攻め上がりが数度見られた。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Vitolo (15)  
  Messi (42)
  Luis Suárez (60)
Reporte

今季のリーガで最も歯ごたえのあるスタジアムの1つ、サンチェス・ピスファンでバルサを勝利へと導いたのはレオ・メッシの卓越した得点力、違いを作る力だった。前半のバルサはセビージャの窒息プレッシングと速いパス回しに苦しめられ、ボール支配率でも下回る厳しい展開となる。だがルーチョチームはハーフタイム前のエースの一振りで同点とすると、後半は一転して試合を支配。レオからアシストを受けたルイス・スアレスの一撃で逆転し、1-2で逃げ切っている。最後まで眼の離せない熱戦を制し、今季は地元で全勝しているセビージャに勝てたのは非常に大きい。チームに自信をもたらす白星だ。

セビージャ先制、試合を支配

試合はキックオフ直後からハイテンポで進んでいった。開始1分にしてビエットが、2分にはルイス・スアレスがそれぞれ相手GKを脅かす忙しい展開。サンパオリ監督率いるセビージャはこの試合がまるで何かのタイトルマッチのような意気込みで臨み、バルサは次第に劣勢に立たされていった。ホームチームの窒息プレッシングによってビジターの中盤は目まいを起こし、簡単にボールを奪われては速攻でスペースを突かれることの繰り返し。シュートで終われないので後手後手の撤退となり、幾度となく自陣深くへの侵入を許していた。

時間の問題と思われたセビージャの先制点が生まれたのは15分のことだった。自陣でバルサのボールを奪ったセビージャはカウンターを発動させ、セルジ・ロベルトの裏を取ったビトロテル・ステーゲンとの1対1に勝利してゴールを陥落。32分にはビエットにも決定機を作られており(角度のないシュートが左ポストをかすめる)、この時間帯はバルセロナに勝機を感じるのは困難だった。

メッシ同点弾で激変

だがしかし、ビトロの丁寧すぎたシュートが枠を外れた1分後、前半もそろそろ終わろうかという42分、我らの大エースの一発によって、試合の流れは劇的に変化する。それは必殺のトリデンテカウンターによる同点弾だった。自陣でボールを得たメッシからデニスネイとつなぐ速攻。相手エリア内へと入ったネイマールがセビージャ守備陣の注意をぎりぎりまで引きつけると、最後はエリア際へと到着したメッシが左足を振り抜き、ごくわずかなコースを正確に射抜くミドルシュートによってGKセルヒオ・リコの壁を打ち破っている。

シュート数、決定機数、ボール支配率など全てにおいてバルサを上回っていたセビージャにしてみれば、悔やまれる失点。逆にバルサはこれで息を吹き返し、後半は生まれ変わったようなプレーでサンパオリチームを攻め立てていくことになるから、フットボルは分からない。

後半のセビージャは、ガソリンが切れたかのように動きが重かった。バルサは期待されるバルサに戻り、持ち味のパスワークでゲームをコントロール。プレッシングも効き、相手陣内でボールを取り戻せるようになっていた。そうなると自ずとシュートは増え、セルヒオ・リコを慌てさせる場面も増えた。後の決勝点も、敵陣深くでのボール奪取から始まったものだ。

D10S劇場、スアレス逆転弾

後半序盤はメッシ王の一人舞台といった様子だった。46分のネイマールとの連係からの崩しに始まり、53分にはあと一歩で阻止されたものの、ボレーシュートでセルヒオ・リコを強襲。さらに59分には鮮やかなダブルタッチ+ドリブルによって3人を抜き、密集地帯を突破してシュートまでいくのだから今更ながら感嘆のため息が漏れる(ボールは惜しくもクロスバーの上を越えた)。

そして60分には、自分が決めずとも仲間が決めてくれれば良いと、敵急所をえぐる斜めパスにてルイス・スアレスの逆転弾をお膳立て。GKセルヒオ・リコの伸ばす左足の下をくぐらせて破るルイシートのシュートも見事の一言だった。

チームがリズムを取り戻した後半はまた、デニス・スアレスのパフォーマンスも際立っていた。前半からよく走っていた6番だったが、ハーフタイム後はイニエスタの不在を十二分に埋めるパフォーマンスで攻守に貢献。ドリブルで溜めを作れてリズムを出せるデニスは、非常に良いアクセントになっていた。

最後まで白熱

勢いに乗るバルサは勝負を決着させる3点目を狙い続けたが、あとわずかの精度不足とセルヒオ・リコの踏ん張りによって、1-3のゴールは訪れなかった。決まったか、と思ったルイス・スアレスの至近距離シュートも、アンダルシア人守護神の渾身のパラドンで得点にはならず。勝敗の行方が決まらないまま、ゲームは終盤へと入っていった。

バルセロニスタが冷や汗をかいたのは、74分、CKからのエンゾンジの打点の高いヘッドが右ポストをかすめた場面だ。闘志あふれるセビージャの勝負を諦めない姿勢によって、試合は終了直前まで緊張感を保ち続けた。しかしバルセロナもまたカンペオンの粘りでホームチームに得点を許さず、1-2での逃げ切りに成功。値千金の3ポイントを持ち帰っている。

今季まだどのチームも勝ったことのないサンチェス・ピスファンで逆転勝利。前半はどうなることかと思ったが、メッシの同点弾以降のリアクションは力強く、手にした自信は今後の逆境で役立つことだろう。チームを成長させてくれると思わせる白星だった。