Liga Española
jornada 16

イニエスタとメッシの突破力、スアレスの決定力。
チームに良いイメージ戻り、デルビー快勝。

FC Barcelona RCD Espanyol
4 1
18 de Diciembre - Dom 20:45 h
Camp Nou
: 79,370
Goles
Luis Suárez (17)  
Luis Suárez (66)  
Jordi Alba (68)  
  David López (79)
Messi (89)  
Titular
Ter Stegen【6】 Diego López
Sergi Roberto【7】 Javi López
Piqué【7】 David López
Mascherano【7】 Diego Reyes
Jordi Alba【7】 Aaron Martín
Busquets【6】 Piatti
Denis Suárez【6】 Javi Fuego
Iniesta(c)【8】 Diop
Messi【8】 Jurado
Suárez【8】 Caicedo
Neymar【6】 Gerard Moreno
Cambios
Denis→ Rafinha【6】(65) Diego López→ Roberto (49)
Busquets→ Umtiti【5】(74) Caicedo→ Melendo (70)
  Piatti→ Reyes (79)
Entrenadores
Luis Enrique 【6】 Quique Sánchez Flores
Arbitro
Mateu Lahoz (valencia)
Tarjetas
  Piatti (9)
  Aaron Martín (12)
  Caicedo (64)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 3 1 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
4 9 13 Tiros a puerta 4 2 2
3 5 8 Ocasiones de Gol 1 1 0
2 3 5 Corners 2 0 2
2 1 3 Fueras de juegos 0 0 0
4 6 10 Faltas 16 7 9
403 373 776 pases 426 206 220
69%   69% Posesion del Balon 31%   31%
Formacion

マティエウが負傷欠場。マシップ、アレイシ、アンドレ・ゴメスが監督判断で招集外。ラキティッチ、アルダ、シレセン、シレセン、アルカセル、ディニェ、ウンティティがベンチスタート。

右インテリオールにラキティッチでもアンドレ・ゴメスでもなくデニス・スアレスが起用された以外は、予想されたとおりの鉄板メンバー。セルジ・ロベルトがよく攻撃参加していた。

交代は2人。最初は若者インテリオール同士の交代となり、デニスに代えてラフィーニャ。ラキティッチは疲労が蓄積しているか。続いてブスケツがお役御免となってウンティティ登場。マスチェラーノが本職ピボーテを務めた。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Luis Suárez (17)  
Luis Suárez (66)  
Jordi Alba (68)  
  David López (79)
Messi (89)  
Reporte

クラシコ引き分けの悔しさをバネにフットボルを改善させているルーチョチームが、カンプノウでのデルビーに快勝。レオ・メッシの異次元の突破力とルイス・スアレスの驚くべき決定力が光り、エスパニョールを4-1で退けた。ペリコはここ9試合で負けがなく、統制の取れた守備によって最近6試合での失点はわずか1つの好結果を残していたが、ギガクラックの破壊力の前にはなす術なく。その圧巻のプレーの数々は、これこそが真のバロンデオロだと示すようだった。イニエスタの復帰から、チームのパフォーマンスは上昇基調。2016年のリーガを良い形で締めくくれたことで、クレの気分も明るい。

カウンターアタックで得点機

試合は90分間を通し、FCバルセロナが主導権を持って進めた。ポゼッションはほぼ70対30。しかしバルサの前半のシュート数はわずか4本に止まっており、エスパニョールの統制の取れた守備によって、なかなか好機は作り出せてはいない。前半のバルサの得点機は3回。先制点を含めて、ぞれらはいずれもカウンターアタックによるものだった。

キケ・サンチェス・フローレス率いるペリコは守備を基本としながらも、べったりと自陣に引くのではなく、ボールを持てばゴールを目指して前に出てきた。よってバルサはボール奪取からの速攻が有効な攻め手となっていた。最初の大きなチャンスは6分のことだ。ルイス・スアレスが持ち上がり、左のネイマールに展開し、右のメッシが仕上げるパターン。惜しくもレオのシュートはサイドネットに刺さったが、この3人の仕掛ける速攻はいつも迫力がある。

17分の先制点の場面では、前線のスアレスへ目掛けたアンドレス・イニエスタのロングパスが絶妙だった。50mはあろうかという長いボールを、ぴたりとルイシートに合わせる技術。スアレスの技もまた特級品で、最初のトラップで相手DFの前に出てしまうと、力強くボールを保ち、最後はディエゴ・ロペスとの間合いを完全に読みきった正確なシュートによってゴールを陥れている。実に頼りになる、我らの9番。

一方でエスパニョールは36分のハビ・ロペスのシュートに幾分得点の可能性があったくらいで、バルサ守備陣が慌てるような場面はなかった。バルサは出来ればもう1点は欲しかったが、シュート自体が4本ゆえ、1-0でのハーフタイム入りは妥当なところといえる。

メッシ、守備網を破壊

後半はエスパニョール側のアクシデントで始まった。メッシからの縦パスを受けたルイス・スアレスが裏へと抜け出し、GKディエゴ・ロペスと1対1となった場面で、果敢に前に出たペリコの門番が負傷。途中交代を余儀なくされたのだ。数分間の中断を経て、試合は再開。その影響を受けてか、バルセロナのギアは少し落ち、ここから15分間ほどは拮抗した展開となっていく。

そんな状況を打ち破ったのが、世界最高選手であるレオ・メッシだった。66分、まずはアンドレス・イニエスタが足を滑らせたにもかかわらずボールを失わず、3人ほどをかわしてレオへとパスを送った、これが凄かった。そしてバルサの10番は悪魔的ボールタッチでひらりひらりと4人を抜いて左足シュート。これはGKロベルトがどうにか弾くのだが、抜け目なくこぼれ球を狙って動き出していたスアレスが仕留めて2-0としている。生粋ストライカーの得点への嗅覚。

さらにその2分後には、再びメッシが強引なドリブルによってペリコの守備網を破壊する。エリア正面でボールを受けたメッシは、迷うことなく中央突破を選択。最後はボールがレオの足から離れ、ジョルディ・アルバがGKの左脇を射抜いているのだが、強引でも何でも1人で壁をぶちぬけてしまうところが途方もない。アルバの得点を心から嬉しそうにして、抱き上げて祝うメッシも爽やかだった。アノ人ならこんな場面では不本意そうな表情を(以下省略)

メッシ、イチゴを乗せる

3点差を付けたことで、バルサの勝利はほぼ揺るぎないものとなった。79分にはエスパニョールに速攻から1点を返されてしまうのだが、それによって試合がもつれ始めることもなく。ルーチョチームは慌てることなくゲームをコントロールし続け、試合終了目前にメッシがイチゴを乗せることで、気持ちよく試合を終えている。

その4-1弾は、スアレスメッシの阿吽の呼吸ワンツーから生まれた。スアレスの浮き球パスも見事であったし、浮いたボールをしっかりと左足の甲で合わせ、GKセルヒオの股間を抜くメッシの技も手放しで称えるしかない。バロンデオロに選ばれずとも、誰が世界最高なのかをバルセロニスタは知っている。

ということで、(国王杯はあるけれど)2016年を締めくくるデルビー・バルセロネスはバルサの完勝で終了した。イニエスタ復帰後のチームのプレーはクレの不安を払拭するものとなっており、この調子でいければリーガ逆転優勝も十分可能だろう。クレに希望が甦った、それが大きい。