Liga Española
jornada 21

内容いまいち、結果は上々。
パコとアレイシの得点に皆笑顔。

FC Barcelona Athletic Club
3 0
5 de Febrero - Sab 16:15 h
Camp Nou
: 83,884
Goles
Alcácer (18)  
Messi (40)  
Aleix Vidal (67)  
Titular
Ter Stegen【7】 Iraizos
Aleix Vidal【7】 De Marcos
Piqué【6】 Yeray
Umtiti【6】 Laporte
Mathieu【6】 Balenziaga
André Gomes【5】 San José
Rafinha【5】 Iturraspe
Arda【5】 Lekue
Messi (c)【8】 Raúl Garía
Alcácer【7】 Muniain
Neymar【8】 Williams
Cambios
Piqué→ Mascherano【7】(46) Lekue→ Aduriz (52)
Rafinha→ Rakitic【6】(54) San José→ Beñat (59)
Messi→ Sergi Roberto【6】(63) Raúl García→ Eraso (74)
Entrenadores
Luis Enrique 【7】 Ernest Valverde
Arbitro
José Luis González (catellano-leonés)
Tarjetas
Piqué (22) Iturraspe (26)
  De Marcos (33)
  Laporte (70)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 0 Tarjetas Amarillas 3 1 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
4 11 15 Tiros a puerta 12 5 7
3 4 7 Ocasiones de Gol 4 1 3
0 7 7 Corners 2 1 1
0 0 0 Fueras de juegos 2 2 0
5 6 11 Faltas 18 8 10
338 304 642 pases 572 306 266
57%   54% Posesion del Balon 46%   43%
Formacion

ブスケツ、イニエスタ、ディニェが負傷欠場。マシップが監督判断で招集外。ラキティッチ、デニス、スアレス、シレセン、マスチェラーノ、アルバ、セルジ・ロベルトがベンチスタート。

中2日が続くなかで国王杯アトレティコ戦が控えており、監督は再び大きなローテーションを実施。ルイス・スアレスをベンチに置き、アルカセルを先発起用したほか、左ラテラルにマティエウを起用するなど大胆な11人を選んだ。中盤はゴメス、ラフィーニャ、アルダの3人。

攻撃はキレていたネイマールの左サイドが中心。交代の最初の2人は負傷絡み。ピケがハーフタイムでマスチェラーノと代わり、54分にはテル・ステーゲンとの接触で額を切ったラフィーニャがラキティッチと交代した。3人目はメッシをお役御免としてセルジ・ロベルト。システムは4-4-2となり、アレイシが中盤へ。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Alcácer (18)  
Messi (40)  
Aleix Vidal (67)  
Reporte

フットボルの出来というよりは、シュート精度の差がスコアに表れた試合。大きなローテーションが行われたこの試合でのルーチョチームのパフォーマンスは決して優れていなかったが、順調に得点を重ねることで3-0の快勝となった。バルサは珍しい選手がゴールネットを揺らしており、常連のメッシのほかはパコ・アルカセルアレイシ・ビダル。苦しんでいた選手が結果を出したことにチーム全体が喜んでいる様子が非常に良い。リーガの首位マドリーに圧力をかけ、コパ準決勝ブエルタに向けても弾みのつく勝利だ。

大きなローテーション、ピンチの連続

過密日程の真っ最中であること、中2日でアトレティコとのコパ準決勝があることから、ルイス・エンリケがこのアスレティック戦でも幾らかのローテーションを行ってくることは予想されていた。しかしルイス・スアレスをベンチに置き、ジョルディ・アルバも休ませるのは驚きで、アレイシマティエウアンドレ・ゴメスラフィーニャアルダアルカセルらが並んだ先発11人にはさすがに不安が生じた。3-0で勝つなんてことは、この時点では夢にも思っていない。

試合序盤は、苦戦の予感が確信になる、そんな展開だった。アスレティック・クルブは予想どおりのプレッシングでバルサを圧迫。ルーチョチームはバスク勢を中盤で止めることができず、簡単にボールを失っては慌てて窮地をしのぐことの繰り返しだった。開始わずか2分でのラウール・ガルシアのシュートがポストに弾かれた場面(テル・ステーゲンが辛うじて触っていた)や、超フリーでウイリアムスにヘディングシュートを打たれた場面(11分、ボールは大きく逸れた)は、どうなることかと頭を抱えた。

効率よく2得点

開始15分にして決定機を2度作られる厳しい展開。しかしこの日のバルセロナには、アスレティックを上回っている点が一つあった。それはゴール前でのパンチ力、またの名を効率性だ。

バルサの効率性の良さがまず示されたのは18分だった。アレイシ・ビダルからのロングボールが逆サイドのネイマールへと渡り、縦へと切れ込んだネイのボールをニアに詰めたパコ・アルカセルが直接仕留めて1-0!スアレスの代役として起用されたパコが、密集地帯での正確なシュートでイライソスの壁を破り先制点をもたらしたことは大きい。

リードを手にしたことでバルセロナは落ち着いたが、フットボルはといえばさほど良くもならず、ボールを相手に奪われる傾向に変化はなかった。ウンティティのエラーからラウール・ガルシアに危ないシュートを放たれたりと、綱渡りは続いていた。

しかしそこで再び、両チームの決定力の差が物を言うことになる。40分、エリア横からのフリーキックをレオ・メッシが直接ゴールへと入れ、2本目の枠内シュートで2-0としてしまうのだ。GKイライソスメッシが直接狙ってくるとは予想していなかったようで、意表をついたクラックの勝利。ちなみにメッシイライソス相手のフリーキックでの得点は、2017年に入ってからの対戦3回で3つめとなる。

42分にはネイマールが速いドリブルで左サイドを破るも(デ・マルコスは付いていけずに尻餅)シュートはわずかにポスト右を通過でゴールとならず。こうしてルーチョチームは芳しくない内容ながら、2本の枠内シュートで2点のリードを手にし、ハーフタイムを迎えた。

メッシ途中交代、アレイシ決着弾

後半序盤のバルセロナは、ハーフタイム前よりも多少はゲームを支配するようになっていた。主な武器となったのはMVPネイマールのスピードある突破。アスレティックのバルベルデ監督はアドゥリスを入れることで状況を変えようと試みたが、懸命に守るバルサ守備陣を前半のようには慌てさせられなかった。

バルセロナはまた、フィジカルトラブルから2人の選手交代を余儀なくされてもいる。1人目は内転筋に違和感の生じたらしいジェラール・ピケが、大事をとってハーフタイムでマスチェラーノと交代。そして54分にはセットプレーでの守備の際にテル・ステーゲンのヒザに額をぶつけたラフィーニャが、ラキティッチと交代でベンチに下がっている。ラファはその少し前、アルダからのクロスに頭で合わせる惜しいシュートを放っている。

驚きをもたらされたのは、ルイス・エンリケが3人目の交代カードにメッシを選んだことだ。彼が30分を残してお役御免となるのはかなり異例。伝えられるところでは、試合が順調に進んだ場合、交代することで監督とレオは合意していたらしく、ベンチで笑顔からも納得の交代であることは察しられた。彼に代わってセルジ・ロベルトが入り、アレイシ・ビダルがエストレーモへとポジションを移している。

そして67分、そのアレイシが勝負を決める一発を決めてクレを喜ばせる。それはカウンターからの得点だった。ラキティッチの長いパスを受けて裏へと抜け出ようとしたアレイシが、なんだかんだでエリア内へと入り、最後は左足シュートを右ポスト横へと沈めて3-0。年末には戦力外と言われていた選手がこうして生き返るのもフットボルの面白さだ。これはルーチョチームの今季通算100ゴールらしい。

序盤はまたも勝点の取りこぼしがあるかと思われたバルサだったが、終わってみれば3点差の快勝。決定機での効率性の違いが、結果に大きな違いをもたらすことが証明された試合だった。大きなローテーションはいつもハラハラするが、、、主力の多くを休ませながらも“プランB”が機能したことはバルサにとって大きい。アトレティコを迎えてのコパ準決勝ブエルタへ向けて意気上がる勝利だ。