Liga de Campeones
1/8, ida

エメリチームに良いところなく完敗。
ルーチョチームの限界。

Paris Saint Germain FCBarcelona
4 0
14 de Febrero - Mar 20:45 h
Parque de los Príncipes
: 46,484
Goles
Di Maria (18)  
Draxler (39)  
Di Maria (55)  
Cavani (71)  
Titular
Trapp 【6】Ter Stegen
Meunier 【3】Sergi Roberto
Marquinhos 【4】Piqué
Kimpembe 【3】Umtiti
Kurzawa 【3】Jordi Alba
Verratti 【3】Busquets
Rabiot 【3】André Gomes
Di María 【3】Iniesta (c)
Matuidi 【3】Messi
Draxler 【3】Suárez
Cavani 【7】Neymar
Cambios
Di María→ Lucas Moura (60) André Gomes→【4】Rafinha (57)
Verratti→ Nkunku (69) Iniesta→【5】Rakitic (72)
Draxler→ Pastore (85)  
Entrenadores
Unai Emery 【2】 Luis Enrique
Arbitro
Szymon Marciniak (polonia)
Tarjetas
Rabiot (3) André Gomes (32)
  Busquets (62)
  Rafinha (73)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
11 5 16 (10) Tiros a puerta 6 (1) 4 2
      Ocasiones de Gol      
2 0 2 Corners 4 2 2
0 0 0 Fueras de juegos 3 2 1
3 11 14 Faltas 11 8 3
244 184 428 pases 587 262 325
43%   43% Posesion del Balon 57%   57%
Formacion

アルダ、マスチェラーノ、アレイシが負傷欠場。マシップ、ニリ、アラニャが監督判断でベンチ外。シレセン、ラキティッチ、デニス、ラフィーニャ、アルカセル、ディニェ、マティエウがベンチスタート。

ほぼ予想されたとおりの先発イレブン。右インテリオールに選ばれたのはラキティッチではなく、ルーチョ贔屓のアンドレ・ゴメスだった。ブスケツとイニエスタが戻ったことで期待された中盤だが、悲しいほどに機能せず。自慢の前線に良いボールが届かず、メッシが下がってきた。

交代は2人。まずアンドレ・ゴメスに代えてマスク男ラフィーニャが送り出された。続いてイニエスタがベンチに下がり、ラキティッチはそのまま左インテリオールへ。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Di María (18)  
Draxler (39)  
Di María (55)  
Cavani (71)  
Reporte

FCバルセロナが聖バレンティンの日のパリにて、忘れるには相当時間のかかりそうな大敗を喫した。2年ぶりのヨーロッパ制覇を目指すルーチョチームだったが、パルク・デ・プランスで終始躍動したのはウナイ・エメリに鍛え上げられたPSG。バルサはあらゆる点でパリチームに引けを取り、彼らのプレッシングにいとも容易く中盤を破られては失点を重ねていった。得点者はディ・マリア(2)、ドラクスラー、そしてカバーニ。まだカンプノウでのブエルタが残されているとはいえ、この相手に完封マニータできるとは期待できず、ルーチョバルサ終焉へ加速されていく感の方が強い。

立ち上がりからPSGが圧倒

ウナイ・エメリが仕掛けてくるであろう高い位置でのプレッシングを乗り越えなければ、バルセロナはしんどいことになると予想されたこのPSG戦。重要となる中盤にルイス・エンリケが選択したのは、やはりというか、贔屓にしているアンドレ・ゴメスだった。上背や走力を評価されての起用だろう。

だが残念なことに、試合への準備はウナイ・エメリの方がルーチョを何段も上回っていた。バルサ選手たちは大一番にもかかわらず覇気を感じられず、プレーは不正確でポジショニングも悪く。激しく押し寄せるパリチームに簡単にボールを奪われては、容易く自陣深くまで押し込まれた。6分のカバーニセルジ・ロベルトがブロック)、10分のマトゥイディテル・ステーゲンがセーブ)と序盤からピンチの連続。PSGともなるとそう何度も好機を逃してはくれず、先制点は18分に奪い取られることになる。

それはエリア正面やや右からのフリーキック。ディ・マリアの蹴ったボールはするどく壁の頭上を超えると、ゴールネットへと突き刺さった。

同点に出来ず、2-0へ

その後、バルサは幾分ボールを持てるようになり、26分にようやく同点の好機を作り出す。この試合、テル・ステーゲンを除けば唯一輝きを放っていたネイマールがスピードあるドリブルでカウンターを仕掛けると、守備陣を引き付け、右でフリーになっていたアンドレ・ゴメスへと斜めパス。しかしGKとの1対1はトラップに軍配が上がり、バルセロナは大きなアウェイゴールの機会を逃した。

中盤がすかすかのルーチョチームに対し、PSGのトランジションは非常に効果的だった。ボールを取られれば、あっという間にエリア前まで侵入を許すバルセロナ。懸念されたドラクスラーセルジ・ロベルトのマッチアップは、圧倒的にドイツ代表の勝利だった。メッシが中盤に下がり、ゴメスも効いていなかった為に右サイドは壊滅的な状況に。ただしドラクスラーの2-0弾はウンティティアルバの間を狙われての失点で、低い位置にいたメッシがボールを取られると、カウンターによって一気に守備を破られている。

前半のバルサはボール支配率で14%、パス数でも100本以上パリを上回っていたが、シュート数では相手の11本に対し、わずかに2本。いかにエメリチームに良いようにやられていたのかがデータからも伝わる。後半はこのダメなフットボルを少しでも改善し、手遅れとなる前にアウェイゴールを獲得することが求められた。2-1にできれば、まだ希望は抱けた。

後半も改善なく、悪夢の4-0

しかしバルセロニスタの期待も空しく、ハーフタイム後も状況が好転することはなかった。後半になっても改善の見られないバルサは自陣に押し込められ、10分で決定的となる3点目を決められてしまうのだ。55分、起点は最終ラインからの速攻だった。バルセロナ選手たちはボールを奪おうとチェックをかけるのだが取れず、最後はノープレッシャーのディ・マリアが正面からゴール左へロスカを叩き込んで3-0。バルサの勝ち抜けへの望みは風前の灯となった。

そこまでの出来の悪さから、さほど期待は持てなかったが、もし3-1に持っていければ、カンプノウでは2-0で勝ち抜けることが出来る。MSNのパンチ力があれば、流れを無視したゴラッソで状況も変わるかもしれない。動きの良いネイマールがなんとかしてしまうかもしれない...。

だがそんなのは叶いようのない夢想だった。57分にアンドレ・ゴメスを下げ、ラフィーニャを入れたルーチョに対し、ウナイ・エメリは60分にルーカス・モウラをピッチへ。このあたりが実にいやらしい。イバン・ラキティッチが送り出されたのは、バルサにとって絶望的な4-0弾の決まった後。こちらもカウンターからウンティティアルバの間を突かれ、カバーニが豪快な右足弾を蹴り込んでいる(71分)。そして84分にはCKからのウンティティのヘッド弾がポストに嫌われ、試合は4-0で終了となった。

この両チームの内容の差を見れば、悲しいながらカンプノウでの大レモンターダは期待できそうにない。バルサらしいフットボルの要である中盤が全く存在しないこの内容。トライアングルで相手のプレッシングを処理できず、シュートする選手、アシストする選手へも圧力が全くかけられない。指揮官としてのルイス・エンリケへのチーム内の信頼度も低下しているであろうし、これからの3ヶ月が重苦しいものになりそうで非常に怖い。