Liga Española
jornada 26

バルサらしさが蘇り、セルタに完勝。
PSG戦での逆転へ希望を膨らませるマニータ。

FC Barcelona Celta de Vigo
5 0
4 de Marzo - Sab 20:45 h
Camp Nou
: 77,117
Goles
Messi (24)  
Neymar (40)  
Rakitic (57)  
Umtiti (61)  
Messi (63)  
Titular
Ter Stegen【6】 Sergio Álvarez
Piqué【7】 Roncaglia
Umtiti【6】 Cabral
Jordi Alba【6】 Sergi Gómez
Busquets【7】 Jonny
Sergi Robeto【7】 Radoja
Rakitic【7】 Wass
Messi (c)【8】 Hugo Mallo
Rafinha【6】 Iago Aspas
Suárez【7】 Guidetti
Neymar【8】 Bongonda
Cambios
Busquets→ Mascherano【6】(60) Bongonda→ Sisto (50)
Sergi Robeto→ Iniesta【6】(68) Guidetti→ Jozabed (62)
Neymar→ Denis【6】(69) Wass→ Marcelo Diaz (68)
Entrenadores
Luis Enrique 【7】 Eduardo Berrzzo
Arbitro
Jesús Gil Manzano (extremeño)
Tarjetas
Busquets (20) Cabral (36)
  Radoja (38)
  Sergi Gómes (48)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 3 1 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
12 7 19 (9) Tiros a puerta 6 (2) 5 1
5 4 8 Ocasiones de Gol 3 2 1
6 4 10 Corners 1 1 0
0 3 3 Fueras de juegos 1 0 1
8 2 10 Faltas 15 5 10
344 394 738 pases 495 217 278
64%   66% Posesion del Balon 34%   36%
Formacion

アレイシ、マティエウが負傷欠場。アンドレ・ゴメスが体調不良。マシップが監督判断で招集外。デニス、アルダ、イニエスタ、シレセン、マスチェラーノ、アルカセル、ディニェがベンチスタート。

今回も攻撃時は3バック。2週間前は上手くいかなかったこの試みも、ここへきて板に付いてきた。選手間の距離、ポジショニングがよくパスがつながる。解決策が見つかったか。

最初の交代はブスケツを休ませてマスチェラーノ。続いてセルジ・ロベルトが任務終了となってイニエスタが登場。ラキティッチが右へと移動した。守備時はマスチェが左セントラルに入り、ウンティティが右ラテラル。最後はネイマールに代えてデニスくん。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Messi (24)  
Neymar (40)  
Rakitic (57)  
Umtiti (61)  
Messi (63)  
Reporte

難敵セルタ・デ・ビーゴをカンプノウに迎えたFCバルセロナが、久々の爽快フットボルで5-0の完勝。6-1で勝利した前節スポルティング戦で示されたチーム復調の兆しは、このセルタ戦で確信となった。ルーチョチームは試合開始の笛が鳴るや、セルタを陣内へと縛り付けてゲームを支配。攻撃の核となったメッシを中心に次々に相手ゴールへと迫り、ネットを揺らしていった。2試合続けてのゴレアーダにチームの士気は上昇。今回は特に内容が良かっただけに、PSG戦での大逆転劇も可能ではないか、とバルセロニスタの希望は膨らんでいる。

蘇ったバルサのフットボル

パリチームとの決戦を4日後に控え、ルイス・エンリケはこのセルタ戦でも3-4-3(守備時は4-4-2)を採用。初挑戦のアトレティコ戦では上手く機能していなかったこのシステムも3回目にして抜群に機能し、バルサらしいフットボルでセルタを圧倒した。ルイス・エンリケの退任宣言が効いたか選手たちの集中力はすばらしく、速い切り替えでボールを奪取すると、テンポ良いパスで相手守備網を破壊。久しくご無沙汰だった美しい連携による崩しが何度も見られた。

バルサの攻めで存在感を放っていたのはネイマールだ。セルタのベリッソ監督は好調ネイを抑えるためにロンカグリアをマークに付けたが、この試みはネイマールロンカグリアを物ともしなかったことで即座に失敗。ガリシアチームはシステムを変え、ウーゴ・マージョをラテラルに戻したが結局はそれでもネイマールを封じるには至らなかった。

セルジ・ロベルトラキティッチをインテリオールに置き、レオ・メッシがメディアプンタとなる組み合わせも良かった。右のラフィーニャ、左のネイマールとの距離感が良く、常にパスコースがあることで簡単にボールを失わない。パスが引っかかってもすぐに奪い返してショートカウンター。この、バルサが求めていたフットボル感覚を取り戻せたことが、セルタ戦の一番の収穫だ。

個人技、そして連携で2-0

バルサの攻撃のギアは徐々に上がっていった。最初のシュートを放つには13分ほど要したルーチョチームだったが(ネイのアシストを受けたメッシ)、ここからはもう押せ押せムード。19分にはスアレスが巧みな個人技からマークを外して右ポスト直撃シュートを放つと、その跳ねっ返りを打ったメッシのシュートも同じ右ポストを叩き場内を沸かせている。

先制点は24分、天才メッシの個人突破により生まれた。中盤でボールを受けたレオはドリブルを開始すると、まずはカブラルをスピードで、続いてセルジ・ゴメスをフェイントで料理。最後はエリア際から強烈な左足シュートをネットへと突き刺したのだった。そのメッシ、ゴール後にはスタンドの誰かに向けて電話をかける仕草。

40分の追加点はバルセロニスタ好みの美しいパスワークだった。中盤からメッシラキティッチメッシ、そしてライン裏のネイマールと続く流れは完璧で、GKアルバレスと1対1になったネイの仕上げはバセリーナ。待ち望まれていたバルサが戻ってきた、と示すゴールだった。

ゴール祭りは続く

後半も試合展開に変化はなく、バルセロナがセルタを圧倒していった。まずは47分、右サイドでボールを受けたセルジ・ロベルトがあれよあれよと中央を破り、あと一歩で3点目というプレーでカンプノウを沸かせる(GKセルヒオ・アルバレスがブロック)。ロベルトが前線に絡めるこのシステムは、ファンとしても見ていて楽しい。ラフィーニャとの関係も良かった。

57分に3-0弾を決めたイバン・ラキティッチの位置はオフサイドだったが、そこへと至るネイマールの持ち込みからメッシの急所へのパスの連携は秀逸。さらにその2分後にはショートCKからジョルディ・アルバがスペースへとボールを送り込むと、メッシのキラー斜めパスをウンティティが押し込み4-0としている(後ろにはピケもまた詰めていた)。ビッグサムはこれがバルサでの初得点。おめでとう!

マニータ完成となる5-0はレオ・メッシ印の右からのドリブル侵入&左足シュートだ。止めようのないスピードあるドリブルと、密集地帯でのコースを見切った正確で鋭いシュート。もう何度見たのか分からないほどの得意の形だが、何度目であろうと見とれる巨匠の技だ。これでリーガでの得点は23となり、ピチーチへ向けて我らのD10Sは突っ走る。

ということで、2試合連続のゴレアーダによってこれ以上ないほどに士気を上げ、PSG戦へと臨むことに成功したルーチョチーム。失点せずにパリチームから5点を奪うミッションの難しさに変わりはないが、ひょっとしたら歴史的逆転劇が起こるかもしれないとの希望は、1週間前に比べて確実に膨らんでいる。