Liga de Campeones
1/8, vuelta
歴史的レモンターダ!
クレで良かったと心から思う。
FC Barcelona | Paris Saint-Germain |
6 | 1 |
8 de Marzo - Mie 20:45 h Camp Nou: 96,290 |
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Goles | |
Suárez (3) | |
Kurzawa (40pp) | |
Messi (50pk) | |
Cavani (62) | |
Neymar (88) | |
Neymar (90pk) | |
Sergi Roberto (95) | |
Titular | |
Ter Stegen【10】 | Trapp |
Mascherano【10】 | Meunier |
Piqué【10】 | Marquinhos |
Umtiti【10】 | Thiago Silva |
Busquets【10】 | Kurzawa |
Rakitic【10】 | Rabiot |
Iniesta (c)【10】 | Matuidi |
Messi【10】 | Verratti |
Rafinha【10】 | Lucas Moura |
Suárez【10】 | Cavani |
Neymar【10】 | Draxler |
Cambios | |
Iniesta→ Arda【10】(65) | Lucas Moura→ Di María (55) |
Rafinha→ Sergi Roberto【10】(76) | Draxler→ Aurier (75) |
Rakitic→ André Gomes【10】(84) | Meunier→ Krychowiak (93) |
Entrenadores | |
Luis Enrique 【10】 | Unai Emery |
Arbitro | |
Deniz Aytekin (alemania) | |
Tarjetas | |
Piqué (23) | Matuidi (5) |
Busquets (36) | Draxler (14) |
Rakitic (61) | Cavani (43) |
Neymar (64) | Marquinhos (90) |
Suárez (67) | Verratti (94) |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
2 | 3 | 5 | Tarjetas Amarillas | 5 | 2 | 3 |
0 | 0 | 0 | Tarjetas Rojas | 0 | 0 | 0 |
7 | 10 | 17 (7) | Tiros a puerta | 7 (3) | 5 | 2 |
2 | 6 | 8 | Ocasiones de Gol | 3 | 3 | 0 |
4 | 2 | 6 | Corners | 4 | 2 | 2 |
2 | 1 | 3 | Fueras de juegos | 5 | 2 | 3 |
10 | 6 | 16 | Faltas | 25 | 16 | 9 |
296 | 295 | 591 | pases | 251 | 111 | 140 |
63% | 65% | Posesion del Balon | 35% | 37% |
Formacion | |
アレイシ、マティエウが負傷欠場。デニス、マシップが監督判断で招集外。アルダ、シレセン、アルカセル、アルバ、ディニェ、セルジ・ロベルト、アンドレ・ゴメスがベンチスタート。 勝負のシステムはやはり3バック。セルジ・ロベルトとジョルディ・アルバがどちらも先発から外れ、セントラル3人が起用された。ここ数試合の3-4-3より勝負に出た、ラフィーニャとネイマールがサイドに開いた3-1-4-2といった感じ。守備時も3バックだったのが大きな違い。 最初の交代はPSGに1点返されたすぐ後。イニエスタに代わってアルダが登場。2人目はラフィーニャに代えてセルジ・ロベルトで、アルダが右へ。ピケが前に出ることが多くなった。最後はラキティッチが任務終了でアンドレ・ゴメスがピッチへ。 |
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Titular | Final |
Goles | |
Suárez (3) | |
Kurzawa (40pp) | |
Messi (50pk) | |
Cavani (62) | |
Neymar (88) | |
Neymar (90pk) | |
Sergi Roberto (95) | |
Reporte | |
パルケ・デ・ロス・プリンシペスでの4-0をカンプノウでひっくり返す。チャンピオンズ史上どのチームも成功したことのない4点差からの逆転勝利を、FCバルセロナがやってのけた。しかも手痛いアウェイゴールを奪われたことで、6点が必要になってからの逆転劇。この超高難度のミッションを達成できたのは、自分たちへの信念、勝利への執念とハードワークなのは間違いない。誰よりも自分たちを信じていたバルサ選手たちは、88分のネイマールから95分のセルジ・ロベルトまで8分弱で怒濤の3得点。勝利への執念でパリを飲み込み、奇跡的な結果を手にしたのだった。諦めないことの大切さを選手たちに教えられた試合だ。 目論見通り、前半で2-0この試合の前日会見で「PSGが4点取れたのであれば、自分たちは6点取れる」とハッタリにも思えるコメントをしていたルイス・エンリケは、UEFAが成功確率0%とみなしたミッションを達成するべく、ラテラルを置かない通常より野心的な3バックを先発として送り出した。4点差をひっくり返すためにまず重要なのは、早い時間帯に先制点を奪い取ること。この最初の目標は、3分にルイス・スアレスがゴールを決めることでクリアされる。ラフィーニャがエリア内へとボールを送り込み、ティアゴ・シルバが弾き返せなかったところをスアレスが頭で押し込んで1-0。逆転を夢見られる土台はこれで整った。 元々控えめに試合に入ってきたエメリPSGは、このスアレス弾でより神経質になっただろう。パリチームが時折バルサ陣内に入ってくることはあっても、ルーチョチームは素早い寄せでボールを取り戻し、彼らに好機を作らせない。プレーの大半はパリ陣内で展開され、主導権はバルサが握り続けた。ただし少々攻め急いだところがあり、良いところまではいくのだけれど最後の詰めがいまひとつ。追加点が決まらないまま時間は過ぎていった。 だが前半を2-0以上で終える目標は、無事ハーフタイム前に達成される。バルサの2点目はイニエスタの侵入が生んだPSGのオウンゴールだ。スアレスが狙ったパスを追ってエリアへと走り込んだイニエスタがマルキーニョスとの競争に勝ち、かかとで戻したボールがクルサワに当たってネットイン。なんだかよく分からないけど決まったゴールに、カンプノウは沸き上がった。 希望膨らみ、そして萎むバルセロニスタの希望は、後半開始早々の3点目でさらに膨らむ。イニエスタのスペースへのパスにネイマールが切れ込んだところで、抜かれたメウニエルが頭から地面に突っ込みネイに“タックル”。主審は最初これを流そうかとしたがアシスタントに確認後ペナルティを宣告し、レオ・メッシが渾身のパワフルシュートで沈めてスコアは3-0となったのだった。「これはいける!」とスタジアムはいよいよ熱量を高めた。 しかしここからパリは反撃に出てくる。52分にはカバーニのシュートが右ポストに弾かれるなど、試合はオープンな展開に。ウナイ・エメリはここで怪我明けのディ・マリアを送り込み、バルサの希望を消しにかかった。そしてPSGは62分、バルセロニスタに冷や水バケツをぶっかけることに成功する。距離のあるフリーキックをクルサワが頭で落とし、フリーのカバーニが思い切りよく蹴り込んで3-1。エメリはアシスタントたちと抱き合ってこの得点を喜び、残り30分でさらに3点が必要になったこの状況にカンプノウは意気消沈した。さらに65分にはカバーニがテル・ステーゲンと1対1になる大ピンチ到来。ここは守護神の踏ん張りで辛うじて2失点目は阻止された。 ラスト8分で3得点!ルイス・エンリケはこの絶体絶命の状況をなんとか打ち破るべく、イニエスタ、ラフィーニャ、ラキティッチに代えてアルダ、セルジ・ロベルト、そしてアンドレ・ゴメスをピッチに送り出す。しかし効果は表れないままに時計の針は進み、バルサの勝ち抜ける可能性はどんどん小さくなっていった。 “奇跡”が現実となり始めたそのきっかけは88分、ネイマールによるフリーキック得点だ。エリア左角からネイの蹴ったボールは、ゴール左角へと刺さって4-1。だがもう試合時間も終わり近いとあって、スタジアムはまだざわつく程度だった。そして90分、バルサは微妙な判定のペナルティによって1点差に迫る。マドリー方面の新聞にあれこれ言われたくはないが、PSGにとって厳しいジャッジだったのは確か。ネイマールがこれを決め、スコアは5-1となった。 アディショナルタイムは5分。その間にあと1点、あと1点決まれば歴史的逆転が実現する。ラジオはだいぶ熱くなっていたが、スタジアムのムードは押せ押せというよりは、ゴールの訪れをただ祈るようだったと思う。バルサ選手たちがパリのゴールへと近づくたび、どうか決まれと手を合わせて祈る。バルセロニスタ歓喜のゴールはアディショナルタイムもそろそろ終わろうかという95分に生まれた。 この時点ではもうテル・ステーゲンもセットプレーに参加していたのだが、ボールが奪われようかという時にこのステーゲンが猛ダッシュをかけて守った、これが大きかった。ドイツ人GKはここでPSG選手に倒されてファールを獲得。距離のあるフリーキックからネイマールが最初に送ったボールは弾かれたものの、クリアボールを再びネイが拾い、二度目のチャレンジをセルジ・ロベルトが身体を投げ出しながら執念で押し込み、歴史に残る大逆転の完成となったのだった。 なんというドラマ、なんという幕切れ。諦めずにゴールを狙っていけば、まさかの結末もあるのだと教えられた試合。世界が驚愕したレモンターダを達成したバルサ選手たちを、クレとして心から誇りに思う。まだ1/8を突破しただけで、欧州王者への道のりはまだまだ長い。しかしこれだけの試合をした選手たちなら、どんな試練も突破できると信じさせる95分間だった。魔法の夜をありがとう、バルサ!
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