Liga de Campeones
1/4, ida

パリの教訓は活かされなかった。
奇跡の連発はさすがに期待薄。

Juventus FCBarcelona
3 0
11 de Abril - Mar 20:45 h
Juventus Stadium
: 41,092
Goles
Dybala (6)  
Dybala (20)  
Chiellini (54)  
Titular
Buffon 【5】Ter Stegen
Dani Alves 【5】Piqué
Bonucci 【5】Umtiti
Chiellini 【2】Mathieu
Alex Sandro 【3】Mascherano
Khedira 【6】Sergi Roberto
Pjanic 【5】Rakitic
Cuadrado 【4】Iniesta (c)
Dybala 【5】Messi
Mandzukic 【5】Suárez
Higuaín 【4】Neymar
Cambios
Cuadrado→ Lemina (73) Mathieu→【5】André Gomes (46)
Dybala→ Rincón (80)  
Pjanic→ Barzagli (88)  
Entrenadores
Maximiliano Allegri 【4】 Luis Enrique
Arbitro
Szymon Marciniak (polonia)
Tarjetas
Dani Alves (27) Suárez (53)
Mandzukic (62) Iniesta (56)
Khedira (73) Umtiti (91)
Lemina (91)  
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 3 4 Tarjetas Amarillas 3 3 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
8 6 14 Tiros a puerta 14 10 4
4 1 5 Ocasiones de Gol 3 2 1
2 3 5 Corners 8 6 2
0 1 1 Fueras de juegos 1 0 1
15 6 21 Faltas 18 10 8
145 135 280 pases 614 276 338
32%   34% Posesion del Balon 66%   68%
Formacion

アルダ、アレイシ、ラフィーニャが負傷欠場。マシップ、カルボネイが監督判断でベンチ外。シレセン、デニス、アルカセル、アルバ、ディニェ、アンドレ・ゴメス、アラニャがベンチスタート。

顔ぶれとしては予想された先発イレブンではあったが、意外だったのは3バックで左セントラルに選ばれたのがマティエウだったこと。高さ対策の犠牲としてネイマールを活かせなくなった。右は守備時にセルジ・ロベルトが右ラテラルへ。メディアプンタにラキティッチ、メッシは右に張った。

選手交代は一人で、マティエウに代えてアンドレ・ゴメス。アルバに出番はなかった。これに伴いマスチェラーノが最終ラインに下がり、守備時はウンティティが左ラテラルに。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Dybala (6)  
Dybala (20)  
Chiellini (54)  
Reporte

約1ヶ月前にパリで受けた惨敗の教訓は活かされなかった。カサで47試合無敗と抜群の結果を残しているユベントスからアウェーゴールを奪い、出来ることならトリノでの初勝利も狙いたかったFCバルセロナだが、ボールを転がしてみると試合は序盤から圧倒的にユベントスペース。早々にディバラに先制点を決められ、主導権を握られると、イタリアチームの堅守を崩す連携はバルサにはなかった。数少ない得点のチャンスもブッフォンに阻まれ、わずかに逸れるボールに天を仰ぐクレ。3-0で敗れたルーチョチームは1/8に続き、勝ち抜けのために大逆転が必要となった。

ユベントスの圧力に窒息

このところ、読めない采配を繰り返しているルイス・エンリケが、要塞ユベントス・スタジアム攻略のために選び出したメンバーも意外なものだった。システムは有力かと言われた4バックではなく、3-4-3。だが最も驚きだったのは、左のセントラルにジェレミー・マティエウが入ったことだ。ブスケツの出場停止による高さ対策と思われるが、残念ながらこの解決策は機能せず。クアドラドに対する守備が不安だったことに加え、ネイマールも孤立することになっていた。メッシが右に張り、ラキティッチがメディアプンタに入る配置も上手くいっていたとは言いがたい。強敵相手に試すには、さすがに熟成不足だった。

ユベントスはキックオフ直後から、高い位置でのプレッシングによってバルサに圧力をかけてきた。こうされると元々ルーチョチームは弱く、メディオセントロがマスチェラーノなので尚更ボールは前へと進まない。最終ラインでの横パスが繰り返され、適時に前へと縦パスを送れるブスケツの偉大さを再確認した。

試合はアッレグリ監督の思惑どおりに進んでいく。バルサは3分でのフリーキックからの失点は免れたが(イグアインのヘッド弾はテル・ステーゲンの正面)、7分にはエリア内でのクアドラドのパスを受けたディバラが、振り向きながらの左足シュートを逆ポスト横に蹴り込んで1-0。マスチェラーノピケの寄せが甘かったとはいえ、さすがは次世代のギガクラックと期待される選手の見事なシュートだった。

同点チャンスを逃した直後に2-0

相手に主導権を握られたバルセロナは、そこからどうにか形勢をひっくり返そうと試みるのだが、イタリア王者の組織だった守備を崩すのは容易ではない。前半のバルサの決定機は一度。20分、レオ・メッシのスルーパスは完璧で、裏へと抜け出したイニエスタの動きも完璧だったのだが、最後のシュートを鉄人ブッフォンによって阻まれバルサは同点とすることが出来なかった。

そしてその直後、カウンターによってバルサは追加点を奪われてしまう。マンジュキッチに左サイド(バルサの右)を突破され、折り返したボールをエリア際からディバラが沈めて2-0。アルゼンチンの若き宝石はニアポスト横のわずかなスペースを前にピケがいたにもかかわらず射貫いており、これまでにメッシにやられてきた相手チームはこんな気持ちだったのだろうとバルセロニスタに教えるゴラッソだった。

アウェイゴール奪えぬまま終了

前半を終えて2-0はバルセロナにとって喜ばしい状況ではなかったが、少なくともアウェーゴールを持ち帰れれば、最低限の目標は達成できたと言える。ルイス・エンリケは状況を改善すべくハーフタイムでマティエウをベンチに下げ、アンドレ・ゴメスをピボーテの位置へ。それに伴い、マスチェラーノが最終ラインへ下がっている。

1点の欲しいバルセロナは後半立ち上がりから積極的に攻め、46分にメッシ、52分にイニエスタがそれぞれエリア際からシュートでユーベ守備陣を脅かすなど、幾分の改善は見られた。しかし崩しきってのチャンスも、クラックの理不尽なゴラッソも今回は訪れず。流れに無関係のゴールが生まれなければ、こういう試合はつらい。

逆にこの試合の3点目を決めたのはユベントスで、彼らは54分のCKをキエッリーニが頭で押し込んで効果的に3-0。マークに付いたマスチェラーノキエッリーニを掴むことに懸命で、ボールの行方を見れていなかった。ピケも棒立ち。

ユベントス・スタジアムの無敗記録を破ることは無理でも、1点を持ち帰れば状況は大きく変わる。何でも良いから、とにかく1点。しかし意外性も正確さもないパスではユベントスの守備を崩すには至れない。メッシのパスを受けてスアレスがGKと1対1になった千載一遇のチャンスも、ブッフォンの右手が阻止。せめてこれが決まっていれば・・・。

ということでバルセロナはパリでの惨敗で得た教訓を活かすことなく、またも敵地でのイダで大量失点し、アウェイゴールを持ち帰れないまま試合を終えた。歴史的逆転劇を見ているユベントスに、PSGと同じ失敗は考えにくい。この1週間でルーチョチームのチャンピオンズは風前の灯火となり、週末のリーガ赤信号。クレにとって非常に暗い気持ちの4月第2週となっている(ドルトムントでのバス爆破事件におけるバルトラ負傷もショッキング)。