Liga Española
jornada 38

リーガ最終戦を勝利で締めくくる。
2点を先行されたが、気合いで逆転。

FC Barcelona SD Eibar
4 2
21 de Mayo - Dom 20:00 h
Camp Nou
: 74,932
Goles
  Inui (7)
  Inui (60)
Junca (62pp)  
Suárez (72)  
Messi (75pk)  
Messi (90+2)  
Titular
Ter Stegen【6】 Yoel
Sergi Roberto【6】 Capa
Marlon【6】 Arbilla
Umtiti【6】 Lejeune
Jordi Alba【6】 Juncá
Busquets【6】 Rubén Peña
Rakitic【5】 Escalante
Iniesta (c)【7】 Dani García
Messi【6】 Inui
Suárez【6】 Sergi Enrich
Neymar【6】 Kike García
Cambios
Sergi Roberto→ André Gomes【5】(46) Rubén Peña→ Pedro León (66)
Rakitic→ Alcácer【6】(70) Sergi Enrich→ Gálvez (75)
  Escalante→ Rivera (83)
Entrenadores
Luis Enrique 【5】 José Luis Mendilibar
Arbitro
Hernández Hernández (canario)
Tarjetas
Busquets (39) Escalante (19)
  Capa (29)
  Rubén Peña (53)
  Capa (74DA)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1 Tarjetas Amarillas 4 2 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 1 1 0
5 13 18 (11) Tiros a puerta 6 (4) 3 3
3 10 13 Ocasiones de Gol 4 2 2
6 4 10 Corners 4 1 3
5 5 10 Fueras de juegos 4 3 1
1 2 3 Faltas 16 6 10
    584 pases 208    
71%   73% Posesion del Balon 27%   29%
Formacion

アレイシ、ラフィーニャ、マスチェラーノ、マティエウが負傷欠場。ピケは体調不十分。マシップが監督判断で招集外。デニス、アルダ、シレセン、アルカセル、ディニェ、アンドレ・ゴメス、ボルハ・ロペス(B)がベンチスタート。

結局ピケは間に合わず、前節に続いてBチームのマルロンがウンティティとコンビを組んだ。それ以外は鉄板イレブンが先発。前半はエイバルの強い圧力もあり、あまりパスがつながらなかった。

ハーフタイムでセルジ・ロベルトがベンチへと退き、アンドレ・ゴメスが右ラテラルへ(来週のコパ決勝を意識?)。もう一人の交代はラキティッチに代えてパコ・アルカセルで、総攻撃体制。3人目の交代はなかった。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
  Inui (7)
  Inui (60)
Juncá (62pp)  
Suárez (72)  
Messi (75pk)  
Messi (90+2)  
Reporte

FCバルセロナがカンプノウにてエイバルに4-2の逆転勝利。一時は乾の得点によって0-2とされ、残念な結末も脳裏をよぎる苦しい展開だったが、ジュンカのオウンゴールで1点を返してからは順調に加点。最後はメッシがイチゴを乗せ、地元でのシーズン最終戦を勝利で締めくくった。ドタバタした末にレオが決めて勝つなど、今季のバルサをよく象徴している試合。ラ・ロサレダでマドリーが勝ったためにリーガ優勝は成らず、来週末に国王杯を獲得することでルーチョ時代に有終の美を飾りたいバルサだ。

乾の先制弾

今季の地元最終試合ということで、選手入場時にはルイス・エンリケへと感謝を表す巨大横断幕がバックスタンドを飾ったカンプノウ。チームとしても盛大に勝ってファンを喜ばせようとの気持ちが強かったか。前半のバルサは少々気持ちが空回りしている様子だった。

バルセロニスタには序盤から歓迎せざるニュースの連続だった。まず2分頃、マラガ方面からクリスティアノのゴールでマドリーが先制したとの情報が届く。バルサの逆転優勝が実現するためには、白組さんの敗北が必要条件。まだまだ結末は分からないとはいえ、良くない知らせなのはたしかだった。

そして7分にしてのゴラッソでエイバルが先制。右サイドを駆け上がったカパからのクロスに、逆ポスト前に現れたが上手に合わせてカンプノウをざわつかせている。

スアレスのシュートが決まらない

ポジショニングが良く、運動量が豊富なエイバルのプレッシングに、バルセロナは手を焼いた。中盤からは前線へと効果的にパスをつなげられず、ネイマールメッシは個人技でマークを破ろうとするも上手くいかない。一番得点へと近かったのは、常に裏を狙い続けていたルイス・スアレス。しかしこの日のピストルマンは仕上げの際に変に力んだのか、相手のバックパス失敗で得た1対1を仕留め損なうなど、珍しく2度の決定機でネットを揺らし損なっている(8分と35分。2つめはGKヨエルの好守が光った)。

幸運だったのは前半終了直前の大ピンチを、エイバルがしくじってくれたことだ。のシュートをテル・ステーゲンが弾いたところ、フリーでこぼれ球に詰めたルベン・ペーニャのシュートはポスト右を通過。試合は0-1のままハーフタイムを迎えた。

メッシが外し、乾が2得点目

ルイス・エンリケは後半の頭からセルジ・ロベルトをベンチに下げ、アンドレ・ゴメスを右ラテラルに配置している。来週土曜のコパ決勝ではロベルトは出場停止のため、それへの準備だろう。

まずは同点に追い付くべく、インテンシティを上げた後半のバルサではあったが、序盤は前半に引き続き、仕上げの際の失敗が目立った。特にカウンターからスアレスの横パスを受けたメッシが、ただ押し込むだけの場面を外して頭を抱えていたのは衝撃レベル。前半に決定機を外していたスアレスのパス選択も弱気といえよう。

すると60分、またもやが、ゴール左角を射貫くゴラッソをバルサゴールへと叩き込んで0-2とする・・・。バルセロナの状況はかなり厳しくなり、テレビ画面には早々にスタジアムを去る人々の姿も映されていた。

ヨエルのPKセーブ

向かい風だったバルサの状況が変化し始めたのは、62分のジュンカのオウンゴールからだ。より正確に言うなら、ポストを叩いたネイマールのシュートからか。PSG戦もそうだったが、このネイのプレーからバルサの流れが変わる印象が強い。

エルナンデス・エルナンデス主審がバルサに与えたPKは、またも好反応を見せたヨエルがメッシの鋭いシュートを弾くことで得点にはならなかったのだが、ジョルディ・アルバの倒れ方があまりに微妙だったので、これはこれで良かっただろう。それにしてもヨエルは当たっていた。

同点からは順調に3得点

幸いメッシのPK失敗は大したダメージとはならず、ルーチョチームは72分に同点へと追い付く。左のCKから、その2分前にラキティッチに代わって登場していたパコ・アルカセルが頭で後ろにそらしたボールを、ファーポスト前にいたスアレスが伸ばした足で押し込んで2-2に。こうなってしまえば、あとはもうバルサの押せ押せとなる。

3点目となるPKは、明らかなファールによって得たものだった。74分、エリア内へと切れ込んだネイマールを後ろから倒したカパのプレーに対し主審はPKを宣告。これでカパのカードは2枚目となって退場、バルサは逆転に成功すると同時に数的優位となり、勝利へぐいっと近づいた。そしてキッカーを担当したメッシは、先ほどと同じコースへとシュートを突き刺している。

勝負がほぼ決着した後も、バルセロナは追加点を目指して攻め続けた。後半の追加タイムに最後のイチゴ乗せを担当したのは大エースだ。必殺のドリブルで、6人ほどを料理して4-2。カンプノウの今季最終戦の締めくくりには相応しい。

90年代にあった“テネリフェの奇跡”の再現は残念ながらなく、バルセロニスタにとってはほろ苦い後味のリーガ最終節勝利となったが、「これから残り全部勝つ」とスイッチが入ってからの7連勝は見事だった。惜しむらくは、ラ・ロサレダでの負けを始めとした取りこぼし。それらがなければ、今季もカンペオンは問題なくバルサだったのだが、、来季は悔いなきシーズンとなってほしい。まだ見ぬ新監督さん、よろしくお願いします。