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2012年2月13日

ぷち情報集(凹み中)。

 

バルサ関連ニュースを、幾つかさらっとご紹介。


ただ負けたわけではなく、負け方も褒められたものではなかったオサスナ戦から一日。いまだ気分は優れず、ポジティブ回路も機能停止中といったところの管理人であります。これほどあっさりと勝点差が10へと拡大したことは、思いのほか精神的ダメージとなっているようです。でもバルサは前を向いて進んでいかなければならない。バルサメディアは次に気持ちを切り替え、チャンピオンズで頑張っていこうぜとクレを鼓舞しています。


◇愚痴

【ちょっとばかり愚痴ります。興味なき方は、読み飛ばしください】 今回の負けが残念すぎた理由は、チームの戦う姿勢に尽きます。前日までの会見では口々に「失敗は許されない」、「勝ち続けるのみ」、「戦う」といったフレーズを語っていた選手たちが、苦戦必至のゲームでふんわりとプレーを始めてしまった。ヒドすぎた前半戦によって、ペップチームはリーガを絶望的状況にしてしまいました。「ピッチ状態に影響を受けた。適応に時間がかかった」というのはカピタン・プジョルの弁ですが、そのグラウンドでプレーしたのはオサスナも同じ。気合や激しさにおいて、上回っていたのはナバーラチームでした。

この冬の寒波によって、スペイン各地のスタジアムは芝の状態が悪くなっています。それで毎回四苦八苦というのであれば、逆転なんぞ最初から不可能みたいなものです。しかし解らないのはペップ・グアルディオラの起用したスタメンです。3日後のチャンピオンズを考慮したのは分かるのですが、それにしても実験的すぎた感ありあり。今年のリーガより、将来を見据えた起用?ミスターは試合後、「後半よかったんやから、前半も同じようにできたはず」ともコメントしてますので、あそこまで酷くなるとは思っていなかったのでしょう。中盤の重鎮たちを休ませたことで、チームにへんな緩みが生まれた?なんにせよコパで喜んだ直後のことだけに、より堪える負けでした。

過ぎたことはどうしようもないので、ここからが大事になってくるわけですが、気になるのは選手たちのメンタルです。3年半のハードな勝負で、どうやらチームから気持ちの張りが減ってる感じがします。戦闘マシーンではない選手たちなので常に勝ちまくれというのは無理な注文なのですが、生活の中心となるリーガの灯火が消えかけているこの状況で、チャンピオンズで結果を残していけるのか。より不確定要素の強いこのコンペティションで優勝できるのか。ヨーロッパで勝つためにも、リーガでの状態は重要になります。チームはリアクションを起こさなければならない。物事が上手くいっているときのメンタルはすでに証明済みのペップチーム。風向きが怪しくなった場合でのリアクションと強さが、今は求められています。バモス!


◇若者たちへのフォロー

それがいつ頃のことなのかは分かりませんが、ペップはスタメン発表でファンをあっと驚かせる何時間も前から、このオサスナ戦は若手にチャンスを与えようと決意していたでしょう。実際にレイノ・デ・ナバーラのグラウンド状態を見て迷ったかもしれませんが、ミスターはチアゴとセルジ・ロベルトの先発起用を現実に実行しています。ただ幾つかの誤算によってあのような残念な前半になり、それが結果として大ダメージを与えたわけですが、少なくともペップは昨日ピッチに立った若者たちを一切責めることなく、むしろ大いに褒めました。試合後の会見でも彼は「セルジ・ロベルトとチアゴは中盤でよく踏ん張ってくれた。彼らは完璧やった」と言っているのですが、SPORT紙によれば、ペップはロッカールームでも若者たちに重点的に声をかけたそうです。

必勝の試合にあえて抜擢したわけですから、そこで非難するはずはありません。監督は凹む彼らに落ち着くよう語りかけ、自分があらかじめ要求していたことをキミたちはばっちりこなしてくれたと言いました。責任を感じる必要はまったくないと。実際、チーム全体がだめだめだった前半はともかく、後半の若者たちは活き活きと輝いていました。ペップはきっと、前半もそういうプレーが見られると考えていたんでしょう。重鎮たちが責任を負う春以降は出番の減る選手もいるでしょうが(特にセルジ・ロベルト)、みな将来が楽しみなカンテラっ子たちであります。ペップ、しっかりと彼らを育て上げてや!


◇ムニエサ:「大きなチャレンジ」

アンドニ・スビサレッタがラジオ番組で口を滑らせた(?)ことによって、来季のトップチーム昇格確定と報道されているマルク・ムニエサ。2009年5月のリーガデビュー以降、カンプノウで姿を見ることのなくなっていた期待株が上がってくるのかと楽しみな今日この頃ですが、そのムニエサがEFE通信社の記事内でこんなふうにコメントしています。「夢が少しずつ叶っていっている。スビサレッタの記事は新聞で読んだし、とっても嬉しく思う。でも今はフィリアルでの仕事が残っている。(トップチームに関しては)来シーズン以降に分かるよ。信頼してもらえるなら、自分の持てる全てを出すよう頑張っていく。世界最高の選手たちから学び、少しでもチームの力になりたい」

「怖さ?それはないよ。(トップチームは)小さい頃からの夢やからね。これはものすごく大きなチャレンジなんや。でも僕たちかチャンスを活かさなあかんし、出番をもらえたなら、ベストを尽くしていかなあかん」

ムニエサ(19歳)はパス能力に優れたデフェンサで、セントラルとラテラルでプレーできます。そして今シーズンからはチーム事情によってピボーテで起用されているようです。「それは予想してなかったよ。でも違ったポジションで上手くやっていくのは大事なこと。トップチームにはポリバレントな選手がたくさんいて、それが重要になっているからね。僕もそう続けていかなあかんし、ミスターの求めには答えんとあかんのや」。最近ピリッとしない3番からポジションを奪うくらいの意気込みで、ファイト。


◇カンプノウで永久の眠り

近々、カンプノウ内に新しい施設が誕生するそうです。それはメモリアル・FCバルセロナ。バルセロニスタが永遠の眠りにつけるスペース、つまりは納骨室であります。スペインにはすでにコルネジャ・エル・プラットやビセンテ・カルデロン、ベニト・ビジャマリンなどに同様の施設があるらしいのですが、今回カンプノウに作られる予定のスペースは世界最大級。3万人分の骨つぼ収納ボックスと6万人分の共同スペースが備えられ、合計9万人がカンプノウで眠れるようになる予定です。

実はバルサは、ちょっとした(あるいは大きな)悩みを抱えています。それはカンプノウツアーに訪れたバルセロニスタが、こっそりとグラウンドに遺灰をまいてしまうという問題。クレの聖地に同化したいと願うファンは、少なからず存在しているのです。このスペースにもし有名選手も眠るとなれば・・・・まだ土葬が主流というスペインでも(カトリックなので)、入りたいと願うバルセロニスタが山ほど現れても不思議ではありません。バルセロナでは火葬の比率は増えているのですが、多くの遺族は遺灰をどうするものかをよく分からないということなので、こういうスペースは役に立つことにもなりましょう。

ちなみにスワロフスキのクリスタルがあしらわれた高級BOXは3000ユーロ+維持管理量60ユーロ(月?)で50年の権利だとか。共有スペースだと1200ユーロということであります。