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2012年2月16日

ぷち情報集。

 

バルサ関連ニュースを、幾つかさらっとご紹介。


◇チャビの怪我

すっきりとした勝利に、久々に安心してみていられた先日のレバークーゼン戦。一番のエピソードはやはり、ベンチからも外れてスタンド観戦した二人のクラックたち(チャビ&ピケ)でありましょう。土曜日のオサスナ戦も欠場していたチャビですので、それだけふくらはぎの状態が良くないということなのですが、ムンド・デポルティボ(MD)紙の情報によりますと、ドイツでの出場を妨げた痛みは日曜の練習で発生したものだそうです。つまりはパンプローナでの試合後のことです。

MD紙はオサスナ戦後の紙面で、"チャビは試合に出れる状態にあった"と報じています。バルサの6番自身が試合の数時間前に、"いける"と明かしていたそうです。しかしペップ・グアルディオラは昨日のバイエル戦を考慮し、チャビを温存した。なのに日曜日の控え組練習においてトラブルが発生したとMD紙はしています。クラブの発表によれば右ふくらはぎの筋浮腫(むくみ)ということですが、それが何故練習のすぐ後ではなく、2日後のレバークーゼン戦50分前に発表されたのかは不明です。おそらくは様子を見ていたけれども改善がないので、欠場に切り替えたというところなのでしょう。

一方、ライバル紙のスポルトはMDの報道に疑問を投げかけます。ペップはその後の会見で「チャビの怪我はここ2日のものではなく、もっと長期に及ぶもの」と説明しているではないか、と。そのスポルト紙は怪我の真実を求め、バルセロナへ戻ってきたチャビへと直接コンタクトを取りました。そしてチャビから「怪我に関してはかなり楽観的。ほんのちょっとした怪我なんや」という言葉を聞き出したので読者諸氏はご安心を!と説明。彼はまた日曜のバレンシア戦への出場も否定はしなかった、としています。クラブからの詳細情報がないゆえに、情報はいずれも確定的ではありません。

いずれにせよ、バルサやチャビにとってありがたいのは、これからは3月7日のレバークーゼンとのブエルタまで平日開催の試合がないことです。そのドイツチームとの試合にしても、それなりのリードを得ていることで、ローテーションが採用できる。スポルト紙によればチャビは今月末の代表戦(2月29日、対ベネズエラ)を辞退することも真剣に考えているそうで、そうなればさらにじっくりと筋肉を休ませることができます。是非そうしてほしいものです。


◇ピケ騒動

敵方クラブになにかツッコミどころがあれば、懇切丁寧にそれをほじくっていくのがメディアにおける正しいライバル関係であるとするならば、マドリ系メディアはここぞとばかりにジェラール・ピケのスタンド観戦をペップによる懲罰だと報道しています。それを信じるかどうかは人それぞれですが、試合後の会見におけるペップの説明(「ピケはアンタッチャブルな選手。彼が腹を立てる理由はないんや。私は彼をとてもかわいがっているし、それは彼も知っている」)というのは間違いなく事実でしょう。ゆえに"技術的な決断"ながらも、さらなる活躍を!という願いが若干こもってのスタンド送りだったはずです。

アス紙の報道なのですが、ペップはレバークーゼン戦からピケを外すことを、ティト・ビラノバとのプライベートな話し合いで伝えたそうです。そしてもっと試合に集中し、パフォーマンスを上げるように求めたと。試合後のミックスゾーンでのピケにいつもの陽気さはなく、ふくれた様子だったともいわれてますので、ここは今後のナニクソ根性に期待。今回は陽気なほうが問題です。同じくアス紙は09/10シーズンのテネリフェ戦でスタンド送りにされた際にはリアクションを示し、良いパフォーマンスを取り戻したとしています。なので土曜日のバレンシア戦は頼むぜジェラール。

一方、ピケを巡ってはこんな話も各メディアに掲載されています。それは水曜日のケルンからバルセロナへと戻る便の機内で、ペップのピッチ外の右腕とされるマネル・エスティアルテ外交部長とジョアン・ピケ(父ちゃん)、フランセスク・ファブレガス(セスク父ちゃん)が20分ほど話をしていたというものです。雑談と捉えて差し支えないと思いますが、見る者にとってはWAKA旦那がらみだとされてもおかしくはない(話題には上ったでしょう)。そしてこの様子をTV3のカメラが撮影していたので、クラブ広報からTV3に対し、その映像を使わないように求めたそうです。誤解を招くし、機内での撮影をクラブは認めていないというのがその理由。結局のところ、これもピケがばっちりならば問題のないこと。頼むぜ、ジェラール。


◇コパ決勝、ベルナベウは消えた

コパ決勝戦の会場決定を巡るグズグズは絶賛継続中です。15日には正式に、スペインフットボル連盟(RFEF)の事務局長ホルヘ・ペレス氏によってサンチャゴ・ベルナベウ案が否定されました。ペレス氏は月曜日にフロレンティノ・ペレス白組会長との話し合いを行なった結果、ベルナベウでコパ決勝をやる可能性は一切なくなったと地元ラジオ番組で明言。セビージャにある万博競技場ラ・カルトゥハ、あるいはビセンテ・カルデロンでの開催も事務局長殿はほぼ否定しています。ということで、残された選択肢は昨年と同じメスタージャということになったのですが、正式決定はまだ為されてはいません。

ちなみにスポルト紙によりますと、マドリーがベルナベウでのコパ決勝開催を「だってどうしてもムリだもん」という理由は、リーガ終了後にすぐさま始めるトイレの改修工事だそうです。そんなものは長い夏休みにじっくりやれ、といいたいところですが、6月17日にブルース・スプリングスティーンのコンサートをやるから、それまでに間に合わせる必要がある、もう業者とも契約している、のだとか。へぇ〜・・・・・・。

もうひとつちなみに。ElEconomista.es というポータルサイトによりますと、フロレンティノ白組会長は金曜日、すでにホルヘ・ペレス事務局長に対し電話をかけ、「ベルナベウではやらないぞ」と言っていたそうです。つまりは月曜のRFEFとクラブの会合でベルナベウを候補にすることを許すな、という根回しです。しかしその月曜の会議後、バルサとアスレチックは揃って「ベルナベウが妥当」との考えを表明した。これでマドリーは表立って開催を拒否しなくてはならなくてはなり、その理由も挙げる必要がでた。なのでフロレンティノは事務局長にすぐさま電話を入れ、「ベルナベウではやらんと、キミには言っておいたよな?」とクレームをつけましたそうな・・・・というどうでもいいお話でした。


◇ペップとソルバッケン

2010/11シーズンのチャンピオンズ・グループステージ。パルケン・スタジアムで行なわれたコペンハーゲン戦の試合終了後、あちらのストーレ・ソルバッケン監督とペップ・グアルディオラがなにやら激しく口論しながらロッカールームへと引き上げていった、というようなことがありました。ブスケツが仲裁に入り、話を余計にややこしくしかけていた、というアレです。ノルウェー人監督がペップに向かってどやしつけていた、という感じの出来事でしたが、時が過ぎれば状況も大きく変わるというもの。今回のドイツ遠征では、こんなことがあったそうです。

ペップチームはこのレバークーゼン戦に際し、ケルンのホテルに宿泊しています。それを知った現ケルン監督のソルバッケンは、レバークーゼンへと向かう前のバルサに連絡を入れ、グアルディオラに一緒にお茶でも飲もうや、とお誘いを入れたそうです。フットボル談義がきっと三度の飯より大好きなペップは、これを快く受け入れました。そしてバイエル戦終了後、ソルバッケンと会ったのです。

その会のことを、ノルウェー人監督さんはこう説明しています。「私たちは去年のチャンピオンズで2回対戦している。彼はとても魅力的な男だし、良い監督だね。会話はとてもオープンなものだったよ。戦術論についてたくさん話し合ったけど、だいたいはフットボル全般についてだね」。両監督による話は、2時間にも及んだそうであります。