トップページバルサニュース過去記事>2月22日

 

 

 

2012年2月22日

ぷち情報集。

 

バルサ関連ニュースを、幾つかさらっとご紹介。


◇プジョルの契約延長へ

我らのカピタン・プジョルが絶好調です。新しいカノジョさんの効果かどうかは不明ですが(どこかの記者に尋ねてほしい)、去年悩まされていた左ヒザの怪我からは完全復活。バルサ公式の伝えるところによりますと、もじゃ毛主将は1月のマドリーとのコパ準々決勝ブエルタから8試合連続で先発出場中だそうです。ここ18試合における先発はなんと16回も達しており、鉄人復活は正念場のチームにとってなんとも頼もしきことであります。

そして本日22日のSPORT紙は大きく、「プジョル、契約更新へ!」と見出しがつけられています。その記事によりますと、ペップ・グアルディオラとアンドニ・スビサレッタはすでに2012/13シーズンのプランニングを開始していて、2013年6月に満了するプジーの契約をそろそろ延長の方向で動き始めている、のだとか。今年の夏にはユーロがあったりして忙しいので、クラブは前倒しで契約延長交渉をするらしく、プジョルもそれを3月中には受け入れるだろうということです。

記事によると、プジョルの新契約はエリック・アビダルのそれに似たものとなるようです。つまりは2013年で終わる契約を2014年までとし、成績に応じて延長されるオプションが付くという仕組みです。

ちなみにプジーは前回2009年の10月、ずいぶんと悩んだ末にバルサとの契約を延長しています。で、その際には「おそらくはこれが彼にとって最後の契約延長」とここでも書いたりした記憶があるのですが、4月で34歳にしてそれがさらに延長されることになるわけですから、彼の偉大さ、強さが分かるというものです。実現すれば、今度こそ本当の現役最後の契約だとは思うのですが、もう一回延長しちゃうくらいの元気さは、もちろん大歓迎であります。


◇チャビ、「監督業?免許を持ってない」

イベント参加OK週間とあって、企業などからお呼びのある選手はあちこちへと出向いているこの数日。なかでも活動的なのはチャビ・エルナンデスでして、月曜日のLa Caixaにつづき、火曜日はADIDASの新型シューズ発表イベントで報道陣の前に登場しています。主だったコメントとしては、定番となっている"タオルは投げない"宣言ほか、"楽観的になろうぜ"宣言がありました。それはこういう具合です。

「僕たちは3つのコンペティションで生き残っていて、これからは全ての懸かった、ごっつい3ヶ月がやってくる。僕らは最後まで戦うし、リーガを失ったやなんて全然思ってないよ。楽観的にならなあかんのや。リーダーはそのうち勝点を落とすし、僕らには希望がある。10ポイント差はちょっと不当やからね、僕らは是非ともひっくり返したいと思ってるんや。バルサとマドリーのプレーに、10ポイント差の開きはないよ。コインの裏か表かという瞬間に、僕らにはツキがなかった。僕らは表よりも裏になることが多かったんや。でもこれ以上の失敗は許されない」

大きな勝点差を手にしていることで、最近のモウリーニョは静かです。それについて訊ねられたチャビは、こうばっさりと処理しました。「僕はマドリーの試合はだいたい観てるけど、モウリーニョのことは別にチェックしてないからね。彼が何を言ってるのかは知らへんよ。僕が興味があるのはフットボルのことなんや」

当然ながら今回もチャビはペップのことについて質問され、ミスターの契約延長を望むと繰り返しているのですが、こんな質問も行なわれています。"リーガ優勝とグアルディオラの続投、どちらかを選ぶとするなら?"そんなの決まってるでしょ、とばかりにチャビはこう即答しました。「僕に選べるのなら、ペップの契約延長がええよ。そしてリーガのタイトルを獲りたい」

また、いずれバルサを率いることになるであろうチャビですから、いっそのこと選手兼監督はいかが?という問いも彼には飛んでいて、バルサの6番はこんなふうに答えています。「僕にプレーをさせてよ。僕は自分をフットボル選手やと思ってるんや。今は競い合っていくことしか考えてない。それに、監督の免許も持ってないしね!」


◇ドウデモ情報

チャンピオンズ1/8ファイナルのモスクワ遠征にて、1-1の引き分けに終わったモウマドリー。そのまま撃沈されてしまえ・・・という個人的希望はさておき、カシージャスから1点を奪ったバーンブルームはなんでも、スウェーデンのマドリーペーニャに所属しているマドリディスタだそうです。


◇エンリク・ラルソン、「同僚で最高やったのはチャビ」

この月曜、スペインではカナル・プルスによる"Fiebre Maldini"というフットボル番組が放送されました(後注。Maldiniは司会者Julio Maldonadoの愛称で、ミランのレジェンドとは関係ないとのこと。情報提供に感謝)。バルセロニスタ的に注目なのは、エンリク・ラルソン大先生によるインタビューがあった点。ラルソンさんはなんだかんだでバルサ時代のことをとてもよく思っているようで、「キャリアで最高の瞬間はバルサでチャンピオンズを制した時。選手として手に入れられる最高のタイトルを、僕は34歳で獲得したんやからね。ファンタスティックやった」とコメントしていて、嬉しいかぎりです。

ラルソンは若き頃、クライフのドリームチームに魅了されていたそうです。だからキャリアの終盤になってバルサ入団の可能性が現れたとき、迷うことはなかった。もっと若くしてのバルサ入りだったら違っていたかもしれませんが、「自分はスターやなかったから、穏やかに役割を引き受けられたんや。チームにはロナウジーニョやエトーといった、僕よりも有名ですばらしい選手たちがいたからね」と、脇役を静かにこなせた理由を語っています。

カンプノウにやってきて、ラルソンが驚いたのはバルサ選手たちのテクニックでした。それはもう、「技術が全然違っていた」そうで、それもまた彼が役割の変更を受け入れられた要因のひとつです。なかでもエンリクが目を見開いたのが、チャビのイニエスタのポテンシャルでした。「もちろん、ロナウジーニョは世界最高の選手の1人やったよ。彼はベストやったと思う。でもチャビがあれほどええ選手やとは、出会うまでは知らんかったんや。僕のチームメイトのなかで、チャビが最高の選手やと思う。動き方、ターン・・・彼は絶対にボールを失わない。動き出すときにパスを見ていて、走りながらボールを持てるんや」

イニエスタについては。「僕がバルサでプレーしてたとき、イニエスタは頭角を現し始めてたね。彼はチャビから多くを学んだんやと思う。アンドレスにはさらにスピードがあるよ。でもふたりはフットボルのプレーの仕方がとても似ている。彼らのプレーを見るのは、ファンタスティックやったね」

バルサのラルソンと思い出されるのが、カンプノウクラシコで負った靭帯損傷です。「それから自分がどうしたいのか、決断するのに数日かかったよ。かなりの重傷やったからね。年齢のことも考えると、復帰のためには努力が必要やというのは分かった。でも自分がそうしたいのか、確信がもてんかったんや」。

しかし彼はバルサ残留を決意し、リハビリを開始します。そして翌シーズンの活躍へとつながっていくわけです。「カンプノウのファンは僕のプレースタイルを認めてくれていたと思う。彼らはロナウジーニョやメッシ、ラウドルップといったすばらしい選手たちを見慣れていた。僕にはそれほどの資質はなかったけど、ピッチに出るときは100%を出しに、働くために出ていたんや。彼らはそれを評価してくれたよ」

そして2006年5月、バルサはパリでヨーロッパチャンピオンに輝きます。アーセナル戦での逆転勝利に大きく貢献したのが、ラルソンでした。「あのファイナルにはすごく満足してるんや。まず、僕は自分がベンチスタートなのかを知らんかった。前日の練習ではかなり調子がよかったし、僕の年齢では特に、ファイナルでプレーするというのは純粋に特別なことやからね。(バン・ボメルと交代で)ピッチに入ったとき、頭にあったのはひとつなんや。なんとかして自分がゴールするか、チームメイトをアシストしようと思ってた」。ラルソンのプレーによってエトーとベレッティがネットを揺らし、バルサがクラブ史上2度目となるヨーロッパ王者に輝いたのはご存知のとおりです。