Copa del Rey
1/4 final, ida

ムニール&ネイマール弾で先勝。
終了間際の失点は勿体なし。

Athletic Club FC Barcelona
1 2
20 de Enero 2016 - Mie 21:00 h
San Mames
: 52,000
Goles
  Munir (18)
  Neymar (25)
Aduriz (89)  
Titular
Iago Herrerin 【8】 Ter Stegen
De Marcos 【5】 Alves
Etxeita 【7】 Pique
Laporte 【7】 Mascherano
Lekue 【7】 Sergi Roberto
Iturraspe 【8】 Busquets
Beñat 【8】 Rakitic
Eraso 【8】 Iniesta
Susaeta 【7】 Arda
Williams 【7】 Neymar
Aduriz 【7】 Munir
Cambios
Susaeta→ Muniain (56) Arda→【6】 Aleix Vidal (66)
Eraso→ Sabin Merino (62) Sergi Roberto→【5】 Adriano (74)
Beñat→ San Jose (68) Munir→【5】 Sandro (80)
Entrenadores
Ernest Valverde 【7】 Luis Enrique
Arbitro
Gonzalez Gonzalez (castellano-leones)
Tarjetas
Laporte (54) Iniesta (39)
De Marcos (65) Mascherano (79)
Etxeita (67) Alves (90)
Sabin Merino (77)  
Iturraspe (78)  
San Jose (90+3)  
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 6 6 Tarjetas Amarillas 3 2 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
2 9 11 Tiros a puerta 9 3 6
0 3 3 Ocasiones de Gol 3 0 3
4 8 12 Corners 2 0 2
1 1 2 Fueras de juegos 2 0 2
7 17 24 Faltas 15 6 9
30%   39% Posesion del Balon 61%   70%
Formacion

ラフィーニャ、アルバ、マテュー、メッシが負傷欠場。スアレスが出場停止。ブラボが監督判断で招集外。マシップ、ドグラス、バルトラ、サンドロ、アドリアーノ、アレイシ、ベルマーレンがベンチスタート。

GKはテル・ステーゲン。セントラルはいつものピケ/マスチェコンビ。左ラテラルは(やはり)セルジ・ロベルトが起用された。メッシ、スアレスの代役はアルダ・トゥランとムニールで、こちらもサプライズなし。

1人目の交代は新戦力同士で、アルダがベンチに下がってアレイシ・ビダルが登場。同じポジションに入った。続いてセルジ・ロベルトがお役御免となって、本職アドリアーノと交代。最後はムニールからサンドロ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Munir (18)
  Neymar (25)
Aduriz (89)  
Reporte

アスレティック・クラブとの新春ほぼ三連戦の第二幕。舞台をサン・マメスに移してのコパ1/4ファイナル第一戦は、ムニールとネイマールがネットを揺らしたFCバルセロナの勝利となった。リーガ対決でバルサに6-0と大敗していたビルバオは、コパにて雪辱を果たすべく立ち上がりから激しくプレッシャーを仕掛けたものの、前半18分に綺麗な速攻からバルサが先制に成功。前年度王者はさらに25分には相手GKのエラーを逃さず追加点を決め、前半30分にして大きく流れを引き寄せた。一方でアスレティックは終了間際に1点を返し、カンプノウ決戦へと望みをつないでいる。予想されたとおりにファールの多い激しい試合だった。

ムニール中央、左ラテラルにはロベルト

8月のスーペルコパとリーガ開幕節に続き、このコパ1/4ファイナルが今季3度目の訪問となるサン・マメス。過去2試合(1勝1敗)はどちらも苦しい試合展開だったため、チーム状況が大きく好転した現在、ルイス・エンリケがどのようなゲームプランでこの対決に挑むのかが注目された。

中でも関心を集めたのは、メッシスアレスが不在の攻撃陣の編成と左ラテラルの人選だった。それらに対するバルサ監督の解答は、前線ではムニールを中央に配置し、ネイマールアルダを左右に置き、左ラテラルはセルジ・ロベルトというもの。結果としてこの采配はまずまずの成果をあげることになる。

“ピチーチ”ムニールの先制点

カテドラルの大声援を受け、気合十分のアスレティック・クラブはキックオフの笛がなるやバルサ陣内へと押し寄せてきた。それはもう、そんなに飛ばしてしまって好いんですかという勢いで、バスクの獅子たちは前線から激しくプレッシング。開始12秒でシュートを放っていくなど、並々ならぬ意欲が感じられた。

しかし前半を気分よく終えたのはそのアスレティックではなく、効率よく得点を重ねたバルセロナだった。ビルバオ勢の序盤のプレッシングをいなしたバルサは、徐々にプレーの主導権を握っていく。最初のチャンスとなったネイマールのロスカは、GKイアゴ・エレリンにあと一歩のところでかき出されたものの、流れに乗るルーチョチームはその3分後に先制点をゲット。サン・マメスを沈黙させる。

それは縦へ縦へ、と一気に守備ラインを破っていくゴールだった。最終ラインでのボール回しを経て、アルベスからボールを受けたラキティッチアルダ(ライン際)にボールを預けてランニングを開始。アルダは相手選手3人を引き付けて前線のスペースへとパスを送り、ラキティッチの完璧なセンタリングを走り込んだムニールが直接押し込む、という美しい得点となった(18分)。ムニールはこれでコパ5得点目で大会トップ。今季のコパは彼の大会となるか?

ムニールはまた47分、超ロングシュートで追加点を狙うというプレーにも挑戦。残念ながらシュートが伸びず、GKエレリンに難なくキャッチされるのだが、少しずつ自信をつけているように感じられる。

敵失を逃さずネイマールが追加点

勝負を有利にする先制点を悩めるカンテラーノの一発で奪ったバルサは、その後もアスレティックを攻め続けた。スコアが0-2となったのは25分のことだ。攻撃参加していたセルジ・ロベルトイニエスタから受けたパスをダイレクトにライン裏へと送り込んだところ、ビルバオ守備陣が混乱。エリアから飛び出してきたGKエレリンがボールをクリアしそこねたことが致命的となり、エチェイタもスリップして転倒すると、あとはネイマールが無人のゴールへと足元に残ったボールを流し込むだけだった。

自らの失敗で2点ビハインドとなったことで、さすがのアスレティックも堪えたようだった。スタンドからの大声援もなくなり、試合はバルサが悠々とコントロール。時折与えたセットプレー以外にビジターチームが苦労する場面もこれといってなく前半は終了している。

終了間際に1点返したアスレティック

後半もバルセロナが試合をコントロールする流れに変化はなかったが、前半に比べるとアスレティックがボールを回す回数が明らかに増加しており、プレーがバルサ陣内で行われることも多くなっていた。ルーチョチームは2点リードを手にしたことで勝負あったとギアを緩めたか、パスが不正確で全体としての動きもいまひとつ。これにアスレティック側のプレーが激しさを増していたことも加わり(後半のファール数17)、プレーはぶつ切り状態となっていた。

ビルバオに与えたCKが後半だけで8回。決定的なピンチはないとはいえ、主導権を握りきれない。バルセロニスタにとってなんとなくイヤな雰囲気を醸しながら、ゲームは進んでいった。そして時計が残り10分をきる頃になると、テル・ステーゲンが仕事をしなければならない場面がついに到来。ドイツ人守護神は82分、左CKからのサビン・メリノによる鋭いヘディング弾を右手で弾き出している。この集中力はすばらしい。

アスレティックの頑張りが報われたのは89分のことだ。この流れは危ないけれども、どうにか無失点で試合を終えられそうだと思っていたが、現実はそう易しくもなく。スーペルコパでバルサを撃沈したアドゥリスがネットを揺らし、あーやられたってなところだ。失点はエラー絡み。ダニ・アルベスのクリアボールが短くなったところをサン・ホセにカットされ、エリア内でボールを受けたアドゥリスが直接蹴り込み1点を返すゴールだった。

0-2と1-2ではだいぶ違うので、残り1分を持ち堪えられなかったのは勿体なかった。が、エンパテ上等と考えていたことからすれば、サン・マメスで勝てたことは良い結果に違いない。スアレスが出場できるブエルタ(@カンプノウ)でも勝ち、セミファイナルへいくぞ。