一度聴いたら、忘れられないあのメロディー。
バルサ応援歌“イムノ”を覚えて、スタジアムで、自宅で歌おう!
バルサ、バルサ、バ〜〜〜ルサ!!!

作詞: Josep Maria Espinas , Jaume Picas
作曲: Manel Valls

Tot el camp, es un clam
som la gent blau-grana
Tant se val d'on venim
si del sud o del nord
ara estem d'acord, ara estem d'acord.
una bandera ens agermana.

Blaugrana al vent
un crit valent
tenim un nom
el sap tothom:
Barça , Barça, Barça !

Jugadors, seguidors,
tots units fem forca.
Son molt anys plens d'afanys,
son molts gols que hem cridat
i s'ha demostrat, i s'ha demostrat.
que mai ningu no ens podra torcer

Blau-grana al vent
un crit valent
tenim un nom
el sap tothom
Barça, Barça, Barça!

グラウンドは大歓声に包まれている
私たちはブラウグラナ
どこから来たかなんて問題じゃない、
南からだろうが、北からだろうが。
私たちは知っている
一つの旗が私たちを団結させることを。

旗が風を呼び
力強い叫びを生む
私たちの名前は
世界中の人が知っている
バルサ! バルサ! バルサ!

選手たち、ファンの人たち
すべてがひとつになったとき力を生む。
悲しみに沈んだときもあったし
ゴールの喜びに声をあげたときもあった。
長い歴史が証明している、
私たちを屈服させることは決して出来ないと。

旗が風を呼び
力強い叫びを生む
私たちの名前は
世界中の人が知っている
バルサ! バルサ! バルサ!

ペンション・チキート カピタン・チキ訳)

カンプノウでのバルサ選手入場時、スタジアムに高らかに鳴り響くのが、バルサ応援歌いわゆる“イムノ”です。

非常に印象的なメロディーで、いつの間にやら頭に刻み込まれてしまう曲。
バルサファンなら、知らぬ間に覚えてしまっていることでしょう。
スタジアムで地元ファンと共に、“バルサ!バルサ!バ〜〜〜ルサ!!”と叫ぶときの気分は格別なものがあります。

現在、イムノと呼ばれている歌には、“カント・デル・バルサ”という名前があります。
バルサ賛歌といった意味合いです。

この歌が生まれたのは、1974年
クラブ創設75周年記念として作られ、11月27日の式典にて初披露されました。
ゲーム前のセレモニーで、3,600人の大合唱団によって歌われたそうです。

クラブのスピリットを絶妙に表現した詞と、親しみがわき覚えやすいリズムとメロディー、決めとなる“バルサ!”コール3連発、そして手拍子。イムノは瞬く間に、バルセロニスタの心を掴みました。

1970年代はまだ、フランコ軍事独裁政権がスペインを支配していた時代。
カタルーニャ語を禁止されていた人々は、このカタルーニャ語の歌にさまざまな想いを乗せ、歌っていたのでしょう。

ちなみにバルサイムノですが、現在のものが最初で唯一ではありません。
最初のバルサ賛歌は1910年。
さらには1923年、クラブ創設50周年となる1949年と、1957年にも作られています。

1949年のイムノは、フランコ政権真っ只中(カタルーニャ受難の時代)にもかかわらず、カタラン語詞。
1957年のものはカンプノウ完成を祝って作られたもので、その名も“イムノ・アル・エスタディ(スタジアム賛歌)”です。こちらも前作同様、カタルーニャ語で書かれています。
歌詞に“バルサ”という単語が登場したのも、これが最初です。

この“イムノ・アル・エスタディ”はけっこう好い曲なのですが、いかんせん現在の曲の出来が素晴らしかったため、忘れ去られてしまいました。

 

デビューから30余年を経過し、もはや完全にバルサ応援歌として定着。
今後は新しいイムノが作られることもなく、現在の歌が永く歌い継がれていくことでしょう。

イムノ番外編としては、1988年9月22日に行われたクラブ創設100周年記念式典にて、“カント・デル・センテナリ”がお披露目されています。