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2012年2月08日

コパ決勝へ行こう!

 

2年連続となるコパ・デル・レイ決勝へファイト一発!


昨年に引き続いてのコパ決勝まで、あと一歩。FCバルセロナは今日、カンプノウにて大一番をプレーします。栄光のファイナリストとなれるかどうかの懸かったこの試合。カンプノウへ迎え撃つは、ウナイ・エメリ率いるバレンシアです。相変わらずの怪我人の多さは逆風となってはいますが、ここ数試合でチームのフォームは徐々に上がっているのが感じられる。ここできっちり結果を残すことでモラルを上昇させ、リーガでの反撃へのステップとしたいところであります。さあ行こうペップチーム。カンプノウ(ひょっとしたら埋まらないかも)のサポートがついている!


◇ドンとペドリートがグループ練習復帰

現在のチーム状況をおさらいしておきますと、徐々にではありますが、戦力が整ってきているところです。火曜日のトレーニングでは、アンドレス・イニエスタとペドロ・ロドリゲスが揃ってグループ練習に復帰。ごく普通にトラブルなく、チームメイトたちと同じメニューをこなしています。ドンは2週間前のマドリー戦でハムストリングスに肉離れを起こし、全治3週間との診断を受けていましたから、いわゆる嬉しい驚き。当日の最終チェックでプレー許可が下りれば、あるいはバレンシア戦での投入もありえると各メディアは伝えています。

前日会見でのペップ・グアルディオラの説明によりますと、チャビとアレクシスはどうやらコンディション回復済み。特にテラッサのセントロカンピスタに関しましては、(ミスターは含みを持たせてはいますが)先発起用されるとみて問題なさそうです。逆に出場はないだろうとみて良いのが、セルヒオ・ブスケツ。土曜日にぱっくり開いた傷口を15針縫ってまだ数日ですから、さすがに元気にプレーというわけにはいかないでしょう。昨日のチーム練習にも、セルヒオは参加していません。


◇ペップ、「勝つことでしか、ファイナルへは行けない」

前日会見でペップは、"チームは怪我人を多く抱えていますが・・・?"という質問を受け、そんなものは言い訳にならんしするつもりもないと、こんな感じで返答しました。「ピッチでは11人対11人でプレーし、ベンチには7人が座ることになるやろう。決勝進出を目指し、私たちは好い試合をするよう頑張っていくよ。誰がプレーするかは明日に判る。一番疑わしいのは、ブスケツやね。チャビはOKや。アレクシスは少し違和感があるけれど、良くなっている。イニエスタとペドロはグループ練習に戻ったといっても、彼らは長いこと休んでいたからね。明日ドクターたちと様子を見て、それで判断するよ」

まあ誰がピッチに立とうとも、ペップチームとしてのこの試合へのスタンスは変わりません。目標はいつものように、ただひとつです。「0-0は考えてないよ。私たちはゴールを奪わなあかんのや。勝つことでしか、私たちはファイナルへは行けへんやろう。マドリー戦と同じように、最後の瞬間まで勝者は分からへんやろうと私は思っている」

「バレンシアにはいつも苦しめられてきた」というペップ。この会見では、その厄介な選手のひとりであるバネガをどう抑えるのかという質問も行なわれていまして、監督はこういう表現でそれに答えています。「バネガはファンタスティコな選手。彼をゲームから消す一番の方法は、私たちがボールをキープすることや。バレンシアが私たちの回すボールを追ってプレーすれば、彼が目立つ機会は少なくなるやろう」

ちなみに敵将ウナイ・エメリはメスタージャでの試合のプジョル弾炸裂後のペップの振る舞いを「バルサ監督としてアレはいかがなものか」というふうにコメントしてまして、それについてグアルディオラは素直にこう謝っています。「私のリアクションで彼が不快に感じたのなら申し訳なかった。カサの試合では、ピッチを好きなようにする権利は彼らにあるからね」

どうやら週末のレアル・ソシエダ戦に続いて、今夜のバレンシア戦もまた冷え込んだ気温の中での試合となるようです。しかも平日の21時キックオフ。かなりの気合がなければスタジアムへ行こうと思えない環境でして、クラブの公式ツイッターが何度も「チケットあるよ!」とつぶやいているところからしても、どれだけカンプノウが埋まるかは微妙な感じのようです。これに対してペップは、「寒くなるのは知っているし、時間も時間。ファンは家でテレビ観戦したいことやろう。でもスタジアムを訪れてくれる勇敢なる人は、大歓迎するよ」と、ソフトにクレを誘っています。

また、こちらは試合とは関係ないテーマなのですが、先日のこのコーナーでも紹介したセイドゥ・ケイタの母国の平和を呼びかける発言に対しても、ミスターは言葉を送っています。「ケイタはまた、彼の人となりを示したね。マリがコパアフリカの準決勝へ勝ち進んだことを祝福したい。彼はこのチームにとって大切な人物。私たちはここから彼を支え励ましている」


◇愚直にただ勝ちにいくこと

今夜のバルサ戦に、バレンシアはかなりの気合を入れています。最後にタイトルを獲得したのは2008年のコパですし、今年もリーガ優勝は手の届かない状況なので、このコパには必勝の意気込み。メスタージャでの結果(1-1)も対決をオープンなものとしています。要塞カンプノウとはいえ1点差以内で試合を進めさせておけば、土壇場での1ゴールによって勝ち抜けを狙える状況にあるバレンシア。エメリ監督はあれこれとプランを練っていることでしょう。逆にバルサは、結果を守りにいけばほぼ間違いなく失敗します。できれば早い時間のうちに、2点以上のリードを奪うことが重要になります。

願うのは、マドリーとのブエルタでの後半のような事態に陥らないことです。圧倒的に有利な状況を手にしておきながら、あっという間の2失点によって浮き足立ってしまったペップチーム。バレンシアもまた左サイドを中心に鋭いカウンターを持っており、少しでもうっかりすれば、手痛い目に遭わされるであろう危ないチームです。週末のレアル・ソシエダ戦のような失点はしてはなりません。

ペップも強調していますが、バルサは勝ちにいって相手陣内でぶいぶいやってこそのバルサです。攻めることがその強さを何倍にもする。好い状況になったのでこのまま乗り切ろう、なんてことを考え出すと、毎回ろくなことにはなりません。というわけで、機会を手にしたのであればトドメは確実に刺すべし。これがここ数試合で得た教訓であります。この90分のその先には、ステキなご褒美が待ってます。やったろうやないですか!バモス!


◇ドウデモ情報

では本日最後は、なかなかのドウデモ情報でフィニッシュです。火曜日のトレーニングでは、こんなちょっとしたエピソードがありました。我らのメガクラック、リオネル・メッシが、きれいサッパリとひげを剃って現れたのです。ここのところはあご周辺に無精ひげを蓄えていたレオでしたが、今ではもうつるっつる。これはもう、ひげを剃って小奇麗にしようと思えるほどに気力体力が充実してきたのだと、アホな推測でもしておきましょう。気分もとても良さそうだったらしいので、今夜のパフォーマンスに期待。