2017年12月14日
イニエスタ「コウチーニョとミナは重要な補強になるだろう」
決まり文句とはいえ、補強候補を“保証”したカピタン
FCバルセロナと公式スポンサーの Estralla Damm(アストレージャ・ダム)が主催したイベントに伴う記者会見で、主役のアンドレス・イニエスタがチームに関する様々な質問に答えています。チェルシー戦。怪我。マスチェラーノ。デニス。CR7の自称NO.1宣言。ネイマールがもし白組に移籍したら・・・
ウワサレベルでも訊いてしまうあたりさすがですが、メディアが喜ぶコウチーニョやジェリー・ミナに関する質問には、イニエスタはこんなふうに述べました。
「どちらもレベルの高い選手だし、大きな補強となるだろうね。クラブが欲しいと考えるのであれば、ここのようなすばらしい環境の中で成長を続けるハイレベルな選手で、プレッシャーに耐える準備ができた選手なんだよ。ここでは息つく余裕もなく、引き分けや負けも許されない。もしここに来れば、彼らはそれを経験していくだろう。2人はすばらしい補強になるよ。でもまだ現実ではないし、起こってないことを話すのは難しいよ」
この“すばらしい補強”はいわば、この手の質問では定番の回答、定型文です。より印象深いのは、もし入団するならバルサのプレッシャーを知っていくだろう、というくだり。生え抜きのカピタンが言うと、重みがあります。
以下、主立った質問とそれへのコメントです。
マスチェには残ってほしいし、まだ諦めてない
■マスチェラーノ退団:「今のところ、僕らは諦めてはいないよ。退団は公式発表されていないし、彼の口から出ていくとも聞いてないんだ。ハビは今でも大事なチームメイト。グループ内で重要な人物だから、個人的にはここで続けてほしいね。どうなるかは見てみようよ。それぞれが目指すのは、自分にとって最良の、でもクラブを傷つけたりはしないそんな決断を下すことだから。彼が退団すると決まったわけではないので、僕らは諦めない。もしそうなった時は、僕らは決断を評価するだろう」
■バルサのセントラルに求められるもの:「ここは要求度の高いクラブだから、才能や個性があって、ボールを持ってプレー出来なければならないだろう。でもそういったこと以前に、守りがよくないとダメだよ。バルサはボールを保持するチームだけれど、デフェンサはまずデフェンサでないといけないからね。もしクラブが今回、あるいは夏に補強するのであれば、正解を出すことを願ってる」
1月2月にもっと重要な試合がある
■チェルシー戦:「最初に考えたのは、すごく強力なチームが相手のハードで困難な対戦になるだろうってことだよ。それから、個人的に最高の思い出もあるね。でもそれは過去の話だから、次のラウンドに進めるようトライしていくさ」
■好調なチーム:「スーペルコパの後は、自分たちがこうなっていると想像するのは難しかったよ。でもどんな瞬間にでもしくじる可能性はあるわけで、何度か引き分けた試合もある。今のチーム状態や勝点アドバンテージは嬉しく思ってるよ。ピッチを離れていたチームメイトたちも近々戻ってくるしね、僕らが望むのは成長を続けていくこと、それだけなんだ。伸びる余地が僕らにはある」
「(年内に)大一番があるけど、年明けはかなりハードになるよ。僕らにはそのメンタルが必要だ。チームは良い状態で、ソリッドだと思う。でもここからは成長しないとダメ。もっと難しくて重要な試合が残されているからね」
■怪我の具合:「まずまずだよ。もしバッチリだったら、チームと一緒にトレーニングしてるから。今回のは怪我じゃなくて、違和感だったんだ。日曜日の試合には間に合ってほしいね。フィーリングを見ていくことになるだろう。僕は楽観的だよ」
デニスは伸びる、デウロの時はやって来る
■デニス・スアレス:「僕もトップ昇格した時は、比較されてた時期があったね。彼に僕の後継者とか、代役とかを押しつけることはできない。彼にはバルサでプレーし、重要な存在となる資質があるよ。僕は彼がどういう選手、どういう人なのかを知ってる。伸びしろはすごく多いから、ハードワークをして、向上して、学んでいくことさ。彼がこのクラブにとって重要な選手になると僕は確信してる」
■デウロフェウ:「ロッカールームで話をしてる。どんな選手にとっても、出場時間を得られない時は簡単じゃないさ。彼は若くて、十分な資質がある。彼はこの瞬間を生きなければならないけど、それも長引きはしないだろう。しっかりとトレーニングをして、ハードワークすることだよ。彼の時は訪れるからね。チームメイトとして彼を手助けするよ」
イニエスタは自分をベストだとは言わない
■歴史上最高選手だと自称したCR7:「僕から言うことはなにもないよ。それは彼の意見で、どう感じるか、どう意見を述べるかはそれぞれの自由。彼のレベルなら、ベストの一人ではあるよね。そこに疑問はない。好みは人それぞれだし、僕の中でのベストはメッシで決まりさ。誰を好きになるかはそれぞれの自由。バロンデオロの受賞者はいつもフェアだったよ」
■自分なら同じ宣言をするか:「僕は自分をベストだと宣言しないだろうね。そう感じるようにも、考えるようにもならないよ。好みはそれぞれで、多様性は良いこと。自分が達成してきたことを、僕は誇りに感じてる」
■ネイマールが白組に行ったら:「フットボルではどんなことも起こりえるからね。そうなるかどうか、僕は知らない。でも不可能だと思うような状況を僕らは目撃してきたからね」
「どう感じるか?どうでもいいだろうね。それは僕にとって重要なことじゃないさ。おそらくは嫌な気分になるかな。理由は彼が唯一で決定的な選手で、ライバルを強くなるからだよ。でもこれは仮定の話だ。僕らが話さなきゃならないテーマじゃない」
■2017年で良かったこと、2018年に願うこと:「僕は後ろを見るのが苦手でね、個人的には娘が生まれた年だったし、スポーツ面では2017年に得られなかったタイトルを手に入れたいね。そのために僕らは働いてるから。そしてなにより健康。怪我に見舞われることなく、フットボルを楽しみたい」
あなたも1日イニエスタ・・・ファン垂涎の交流イベント
ドンの1日を疑似体験
2017年12月13日、イニエスタファン垂涎の交流イベントが開催されました。バルサが公式スポンサー Estrella Damm(アストレージャ・ダム)と主催した「Iniesta por un dia(イニエスタになれる1日)」と名付けられたこのイベント。約3,000人の応募者の中から選ばれた超幸運なる14名が、その名の通りドン・アンドレスと幸せな時間を過ごしています。
夢を叶えた、超幸運なる14名
この企画の趣旨は、“あなたもFCバルセロナのカピタン、アンドレス・イニエスタの1日を擬似体験してみよう”というものでした。具体的には・・・
- ●トップチーム用バルサバスでカンプノウから練習場シウタット・エスポルティーバへ
- ●練習場では、FCBエスコラのコーチ陣指導のトレーニング
- ●イニエスタとボールを蹴る
- ●カンプノウでの昼食
- ●ミュージアムツアー、ロッカールーム見学
イニエスタと直接会える、豪華なバルサ見学ツアーと言いますか。さらに特典として、参加者は今週末のリーガ第16節デポルティーボ・ラコルーニャ戦にも招待されます。そういうこともあってか、応募資格は“カタルーニャ居住者”でした。
マドリディスタ女子も感動
カタルーニャで暮らしていれば主義信条は問わない・・・ ということで、幸運なる14人の中にはなんと、サバデイ在住のマドリディスタ女子もいたそうなのですが、そのアンナさん、ドンに会うためならバルサのシャツに袖を通すこともいといませんでした。そして曰く、「いい人だとは知ってたけど、インパクトを受けました」(MD紙)
彼をいい人だと知っているものにすら、衝撃を与えるいい人イニエスタ・・・ おそるべし。直筆サインつきユニフォームももらったそうですし、羨ましすぎて、こんな一生忘れない経験をできてよかったねーなんて月並みなコメントも棒読みです。
T'imagines viure com l'#IniestaPerUnDia? Fes clic i descobreix com ha estat aquesta jornada irrepetible! ?https://t.co/ljdOcyNVMD
— Estrella Damm Cat (@EstrellaDammCat) 2017年12月13日
Gran #Iniestaperundia gracies per aquesta experiencia i iniciativa dels amics de @estrelladamm amb el @fcbarcelona i al capdavant el capita @andresiniesta8 pic.twitter.com/a2kETfaVdc
— Nuria Casas Munoz (@casasnuria) 2017年12月13日
Els guanyadors d'#IniestaPerUnDia preparats pel partidet amb @andresiniesta8! Molta sort nois! https://t.co/4wnp8GuqhZ
— Gerard Romero (@gerardromero) 2017年12月13日
スアレスはEU選手扱いらしい・・・!
事実であれば、冬にコウチーニョとミナを登録可能
ここ数日、ブラジル人のフィリッペ・コウチーニョとコロンビア人のジェリー・ミナの両取りを盛んに推しているMD(ムンドデポルティボ)紙は、二人とも獲得すると4人になってしまうEU圏外選手をどう考えているのだろう、という疑問。これにMDが回答し、「両方獲得しても問題ない!」と断言しています。
妻の恩恵を受けているとか
ラ・リーガの規約では、各クラブが登録できるEU外選手は3人まで、と定められています。
2017/18シーズンのバルセロナはウルグアイ人のルイス・スアレスとブラジル人のパウリーニョ・ベセーラがいるので、残る枠は1つ。これが一般的(だと思う)な認識だったわけです。
http://blau-grana.com/171213_mina.html
しかし12月13日のMDウェブは、「我々はもうすでに8月に報告してますけど」と前置きし、「ルイス・スアレスはEU内選手としてプレーしている、その理由は妻のソフィア・バルビがイタリアのパスポートを持っているからだ」と説明しています。
だからEU外選手はパウリーニョだけで、1月にコウチーニョとミナを両方獲得しても、二人を問題なく登録できると。
これは事実であれば嬉しい情報ですが、「クラブ筋が弊紙に確証した」とかではなく、ラ・リーガあたりにも問い合わせた方が良いような・・・?そのうちSPORTも追加情報を出してくるに違いないので、ちょっと様子を見てみましょう。
このニュースのまとめ
- ・ラ・リーガで登録できるEU外選手は各チーム3人まで
- ・スアレスは妻がイタリア国籍を持っているのでEU内選手だとMD
- ・それが事実ならEU外はパウリーニョとなり、コウチーニョとミナを1月に登録可能
|