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【バルサ選手紹介】ミラレム・ピアニッチ

中盤にベテランの経験をもたらすべくやって来たボスニア人。
高いボール技術と成熟度を示すミラレム・ピアニッチの経歴や特徴などです。

16 PJANIC
フルネーム Miralem Pjanic
(ミラレム・ピアニッチ)
ポジション セントロカンピスタ(インテリオール、ピボーテ)
国籍 ボスニア
生年月日 1990年4月2日
出生地 トゥズラ(旧ユーゴスラビア)
身長 178cm
体重 72kg
バルサ入団 2020年9月
デビュー戦 2020年-月-日、対()
前所属クラブ メス(フランス) 2007-08
リヨン(フランス)2008-11
ローマ(イタリア)2011-16
ユベントス(イタリア)2016-20
契約終了日 2024年6月30日
移籍金 6,000万ユーロ+変動額500万ユーロ
推定年俸 手取り 1,000万ユーロ
契約解除金 4億ユーロ

経歴

全てを兼ね備えたセントロカンピスタ。高い技術力を誇る。

ミラレム・ピアニッチは1990年4月2日、当時まだユーゴスラビア連邦の統治下にあったボスニア・ヘルツェゴビナの都市、トゥズラに生まれる。フットボールに関心を示したのは、元選手だった父の影響。その後、ボスニア紛争(1992-95)が始まったことでピアニッチ家はルクセンブルグへと移住し、ミラレム少年は7歳で地元クラブ FC Schifflange95 に加入している。

そして14歳の時、元ルクセンブルグ代表 Guy Hellers の勧めで仏クラブ FCメスの一員となり、17歳となった2007年8月のPSG戦でプロデビュー。さらに翌週のレンヌ戦では初先発で起用されている。同年11月には初のプロ契約も手にした。
この2007/08シーズンにメスは2部降格の憂き目に遭うのだが、活躍したピアニッチにはビッグクラブが注目(そのなかにはバルセロナもあったという)。彼はオリンピック・リヨンを次の所属先に選び、さらにその名をフットボール界に響かせていく。
リヨンが初のチャンピオンズ準決勝進出を達成した2009/10シーズンからはチームの要へと成長。レアル・マドリー相手の 1/8 final 第2戦@ベルナベウでは、白組を敗退に導く同点弾(1-1)を決めている。

2011年からは、5年間を過ごしたフランスを離れイタリアへと戦場を移した。最初に所属したのはASローマ。永遠の都ではタイトルとは無縁だったものの、5シーズンで合計185試合に出場し30ゴール・40アシストの成績を残す。
そしてユベントスに引き抜かれた2016/17シーズンからは怒濤のセリエA 4連覇。世界トップ級セントロカンピスタとしての評価も揺るぎないものとなった。

FCバルセロナ移籍が発表されたのは、2020年6月29日のことだ。アルトゥールとの交換だったことや、会計上のつじつま合わせ感が満載のオペレーションだったことから発表時は反発渦巻いたバルセロニズモだったが、ピアニッチに罪はない。

成熟したベテラン選手としての活躍を期待されたバルサ時代。しかしラ・リーガで19試合と出場機会には恵まれず、2021年夏にベジクタシュへと期限付き移籍となっている。
2022/23シーズンはチャビのもとで貴重な戦力となりそうだったが、バルサとの契約を解除しUAEのクラブへ移籍した。

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表

ユース時代は少年時代を過ごしたルクセンブルグ代表として国際大会に出場。
U-21からはボスニア・ヘルツェゴビナ代表を選び、プレーをしている。フル代表初招集は、ボスニアの国籍を取得した2008年8月。2014年にはFIFAワールドカップに参加し、グループステージのイラン戦では得点を決めて母国のW杯初勝利に貢献した。

【プレーの特徴】

パス・ドリブルに高いテクニックを誇り、中盤のポジションはどこでもこなす多用途性が魅力。フィジカルの強さを売りにごりごり行くタイプではなく、技術で勝負するエレガントなプレーメイカーだ。ユベントス時代にピボーテとしての地位を確立したが、攻撃的な役割も得意とし、得点できる位置への飛び出しが上手い。
戦術眼と視野の広さ、危機察知。フリーキックの名手としても有名。弱点は守備か。

【その他情報】

  • ・ASローマ時代のニックネームは“Il Piccolo Principe”(リトル・プリンス)。チームに“王”であるトッティがいたことから。ユベントスでは“Il Pianista”(ピアニスト)。
  • ・ムスリム。オスマン帝国の支配下でイスラム教徒に改宗した南スラブ人の末裔。
  • ・ルクセンブルグ語、フランス語、英語、ドイツ語、イタリア語を話せるマルチリンガル。2014年にはサラエボ大学に入学し、スポーツ・フィジカル学を専攻。

【獲得タイトル】

  • バルサ
  • 国王杯(2020/21)
  • ユベントス
  • セリエA(2016/17、2017/18、2018/19、2019/20)
  • コッパ・イタリア(2016/17、2017/18)
  • スーペルコッパ・イタリアーナ(2018)
  • 個人賞
  • ボスニア人年間最優秀フットボール選手賞(2014)
  • セリエA ベストイレブン(2015/16、2016/17、2017/18、2018/19)
  • UEFAチャンピオンズリーグ Tema of the Season(2016/17)
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