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バルサ用語辞典

このコーナーでは、主にバルサニュースでよく登場するバルサ的単語の説明をします。
バルサニュースを見ていて「???」と思った単語があれば、ちょっと覗いてみてください。
歴史コーナーの”略式年表”も併せて参考になれば、より深くバルサのことを理解できるようになります。

【ア】

アトレティク
(atletic)

バルサ・アトレティク。
バルサBチームのこと。
2008/09シーズンから2010/11シーズンまで使われていた。
歴史的な呼称の復活らしい。

イニエスタッソ(Iniestazo)

アンドレス・イニエスタが2008/09シーズンのチャンピオンズ準決勝 チェルシー戦(スタンフォード・ブリッジ)で叩き込んだ、バルサをローマ決勝へと導く起死回生のスーパーゴールのこと。
バルセロニスタの多くが「あの時の記憶」を共有できる伝説のゴールのひとつ。

インテリオール
(interior)

日本的に言うと、サイドハーフ。
中盤でサイド気味にポジションを取る選手のこと。
バルサで言うならば、チャビイニエスタデコルイス・エンリケラキティッチ

エスクード
(escudo)

チームエンブレム。
現在使われているエスクードは10代目です。

エストレーモ
(extremo)

いわゆるウィングの選手。
サイドライン付近に大きく張り出し、ゴールライン際までドリブルで駆け上がってはセンタリングを供給するのが、本来のエストレーモ。
ストイチコフやかつてのフィーゴがかなりイメージに近い選手。

ジュリなどはゴールライン際で勝負するのではなくエリア内に切れ込んでくるタイプなので、厳密なエストレーモとは少し違う。
ペドロネイマールも同じで、“偽エストレーモ”。

エラスティコ
(elastico)

エラスティカでも同じ。
弾力性のある、とか輪ゴムを意味する単語で、ロナウジーニョが得意とする、右足のアウトでボールを触りながら、一気にインで左側へボールを引っ張り込み、相手守備陣を抜き去っていくプレー。
ミラン戦で彼が見せたエラスティコは強烈だった。

【カ】

カーニョ
(caño)

股抜き。ナツメグ。
スペイン語では「管、下水管」などの意味。
ネイマールルイス・スアレスなど、南米選手が上手い印象。
ネイマールは2013/14のエスパニョール戦で、デフェンサ2人をカーニョしてゴールを決めた。

会長選挙
(elección del presidente)

FCバルセロナの会長は、ソシオ(クラブ会員)の投票によって選出される。
任期は6年。
以前は4年で2期までとなっていたが、ラポルタ役員会時に6年1期に変更となった。

カサ
(casa)

家。ホーム。地元のこと。
アウェイゲームはフエラ・デ・カサ (fuera de casa) となり、略してフエラ。
カーサとは伸ばさない。

ちなみにカタルーニャ語では can といい、バルサ総体を称してカン・バルサとよく表現される。下項参照。

カピタン
(capitán)

キャプテン。

バルサには第1~第4まで4人のカピタンがおり、所属選手の投票で選ばれる。
しかしいわゆる“カピタン”として認知されるのは、やはり第1カピタン。
バケログアルディオラルイス・エンリケプジョルチャビイニエスタ、そしてメッシ

ガラクティコ
(galáctico)

銀河系チーム。
銀河のごとくきらめく大スター選手が集っていることから、首都系メディアが白組に対し賞賛を込めてつけたニックネーム。
しかし当初機能したガラクティコスも急速に寿命を迎え、末期はただのガラクタコとなった。

2000~06が第一期。
フロレンティノ・ペレス復活の2009/10からが第二期となるはずだったろうが、ペップチーム黄金時代の陰に消えた。

カンテラ
(cantera)

石切り場、転じてクラブの下部組織のことで、若手選手の育成を主な目的とする。
ここで育った選手が「カンテラーノ」。
最近のトップチームではプジョルチャビイニエスタメッシバルデスブスケツボージャンペドロセルジ・ロベルトらがカンテラ育ち。
数年でバルサを退団し、他所で開花した選手(例:ジョルディ・アルバアレイシ・ビダル)はカンテラーノと呼ぶとしても、バルサBで1年所属しただけの選手(例:デニス・スアレス)は微妙なライン。少なくとも2年間のプレー歴を「カンテラーノ」としたい。

バルサでは成功しなかったものの、他のクラブで活躍しているラ・マシア出身者も数多くいる。こちらも参照。

カン・バルサ
(can barça)

カタルーニャ語で、直訳すると"バルサ家"。
バルサとそれを取り囲むものを総称し、このように表現する。
「カン・バルサにおいては・・・」、「7年ぶりにカン・バルサへ復帰し・・・」などなど。
カタルーニャにおける個人と家の強い結びつきを表している。

クラシコ
(el clásico)

またの名をデルビー・クラシコ。
クラシック、つまりは伝統の一戦という意味で、いわゆるFCバルセロナとレアル・マドリの対戦を指す。
正式にはエル・クラシコ。

クラック
(crack)

一瞬のプレーでゲームの流れを変えてしまうような、“違い”を見せることのできる超一流選手のこと。
ただ流れを変えるだけではなく、ここぞという場面でゴラッソを決めてしまうのが真のクラック。
代表例は、メッシイニエスタリバルドロナウジーニョロマーリオクーマンなど。

メディア的にとてつもない注目度を集める“大スター選手”のことはクラック・メディアティコと呼び、主にメディアティコなクラックが山盛り集結するチームもある。

クレ
(culé)

バルサファンの愛称で、「お尻」という意味。
クラブ創設時代の観客席は収容人数がさほど多くなく、座れない人たちはその外にある壁に腰掛けて観戦していた。これが外から見ると、お尻の列。ここから、バルサファンのことをクレと呼ぶようになったそうな。
発音はクレーが近い。

コネホ
(conejo)

「ウサギ」の意味で、ハビエル・サビオラのニックネーム。
前歯がかわいく出ていて、動きがすばしっこいところから付いた愛称で、アルゼンチン時代からこう呼ばれて親しまれていた。その他にも彼はピビート(ピベ:子供の変化形)とも呼ばれている。

コパ・デ・エウロパ
(copa de europa)

ヨーロッパ杯、つまりは現在のチャンピオンズリーグのこと。
大会のフォーマットが現在のものとほぼ同じになる1994/95シーズン前までは主にこう呼ばれていたが、今でもたまに見かけることもある。

ゴラッソ
(golazo)

決まった瞬間、「うぉーー!すげぇぇぇ!!」と叫んでしまうようなスーパーゴールのこと。
ロナウジーニョリバルドロマーリオなどがゴラッソの名手。
メッシは凄すぎて、ゴラッソが普通になってしまった。

末尾に「zo」を付けると「すごい」の意味を持たせられ、「スゴイ選手」を表す「jugadorazo フガドラッソ」などもある。
イニエスタが2008/09シーズンのスタンフォード・ブリッジで決めた伝説のゴールは「イニエスタッソ」。

ゴレアーダ
(goleada)

大量得点差ゲーム。3-0、4-0、5-1など。

【サ】

サモーラ
(zamora)

シーズン最小失点ゴールキーパーに贈られる個人賞。
28試合以上に出場したポルテーロの、平均失点率で争われる。
2004/05シーズンはバルサで16年ぶりにビクトル・バルデスが獲得。
2008/09、2009/10もサモーラとなった。
得点王はピチーチ。

サン・ジョアン・デスピ
(Sant Joan Despi)

バルセロナ市の西郊外にある地名。サン・ジョアン・ダスピ。
バルサの総合練習場、シウター・エスポルティーバ ciutat esportiva がある。

ガウディの弟子、ジュジョールのモデルニスモ建築があることでも有名。

シウタ・エスポルティバ
(Ciutat Esportiva)

FCバルセロナの総合練習場。
市郊外、サンジョアンデスピにある。
正式名称、Ciutat Esportiva de Joan Gamper。
カタルーニャ語で、スペイン語ならシウダ・デポルティバ Ciudad Deportiva。

トップチームのトレーニングは以前はカンプノウ横ラ・マシアで行われていたが、グアルディオラの監督就任後、2009年1月よりこちらに移動。練習見学は不可能となった。下部チームの練習や試合も行われる。

天然芝グラウンド5面、人工芝4面など広大な敷地。
ロッカールームや会見室ほか、下部組織の寮もある。

セクレタリオ・テクニコ (secretario tecnico)

強化技術部長。
いわゆるスポーツディレクターだが、厳密には役割が異なり、スポーツディレクターとセクレタリオ・テクニコがそれぞれいるクラブも多い。その場合、上司はスポーツディレクター。

トップチームやBチームの編成計画を立て、補強選手をリストアップする。
戦力外となった選手の移籍先探しも大事な役目。
バルサではチキ・ベギリスタインロベルト・フェルナンデスエリック・アビダルら。
アンドニ・スビサレッタは交渉も担当するスポーツディレクターだった。

ソシオ
(socio)

いわゆるクラブの年間会員。
バルサの場合はカンプノウの年間指定席を持つソシオ(アボナード)と、空席があれば座れるソシオに分かれている。
ラポルタが会長になってからは入会金が撤廃されるなどソシオ拡大政策が採られ、16万人を突破した。
もちろんこれは世界一。
しかし次のサンドロ・ロセイ会長からは入会を制限。一般ファンがソシオになりづらくなっている。

ソンブレロ
(sombrero)

メキシコ人がかぶっているところをイメージするが、縁のある帽子はソンブレロ。
相手選手の頭上をポン、と越えるボールを送り、自分はその横をさっとすり抜け、落下するボールを自らとっていく洒落たプレーの俗称。

ロナウジーニョがたまにやるが、ロマーリオのそれは芸術的。
ソンブレロでキーパーを抜く、なんてのも平気で普通にやっていた。

ソム・イ
(SOM-Hi)

カタルーニャ語。
英語でカモン!レッツゴー!の意味。
Som-hi Barça!とよく用いられる。

【タ】

タルヘタ
(tarjeta)

カードのこと。
イエローカードはタルヘタ・アマリージャ、レッドカードはタルヘタ・ロハという。

チレーナ
(chilena)

オーバーヘッドキックのこと。
チレーナとは“チリ人”という意味だが、チリの何とかという選手が100年ほど前に初めてこのシュートを決めたことから、“チリ人のシュート”として世界中に広まったそうだ。

バルセロニスタにとって忘れられないチレーナは、なんといっても2000/01シーズン最終節のバレンシア戦、チャンピオンズ出場を果たすには勝つしかない、という状況で試合終了直前、リバルド大聖人が決めたチレーナ。
ちなみにワタクシ、これを目の前で目撃(自慢^^)。

D10S
(ディオス)

レオ・メッシの敬称。
スペイン語で「神」を意味する dios にレオ・メッシの背番号10を組み合わせた造語。
メッシ神。

テクニコ
(tecnico)

監督、あるいはテクニカルスタッフのこと。
要するに監督を筆頭とする技術スタッフの総称で、アシスタントコーチや各種コーチが含まれる。
スタッフ・テクニコ。

デランテーロ
(delantero)

前にいる人、つまりはフォワードの選手のこと。
よって攻撃的なポジションの選手のことは総称してデランテーロと呼んでしまうことも多い。
細かく分けるとセンターフォワードはデランテーロ・セントロ、ウィングはエストレーモ、トップ下はメディアプンタ。

ドリームチーム
(DREAM TEAM)

バルセロナでオリンピックが開かれた1992年、全世界に衝撃を与えたUSAバスケットボールチームにちなみ、ヨハン・クライフ率いる当時のバルサもそう呼ばれるようになった。

ストイチコフラウドルップクーマングァルディオラスビサレッタ他をキラ星のごとき選手を擁し、リーガ・エスパニョーラ4連覇、チャンピオンズ制覇などまさに夢のような時間をバルセロニスタにプレゼント。
超攻撃的かつスペクタクルなプレーで世界を震撼させた。

【ナ】

ナツメグ
(nutmeg)

股抜き。スペイン語ではカーニョ(別項参照)。
相手選手の足の間を通すパス、またはシュートをこう呼ぶ。
語源は香辛料のナツメグ。

【ハ】

パシージョ
(pasillo)

花道。直訳すると「通路」。
チャンピオンのピッチ入場を、先に並んで拍手で出迎える行為。

応援するチームがパシージョを受けるととても気持ちがいいが、ライバルチームに対して花道を作ることになると、身悶えするほどに悔しい。
2008年のベルナベウでのパシージョ(+その後の試合内容)はクレの悪夢だった。
2017/18シーズンはジダン・マドリーが王者バルサへのパシージョを拒んだ一方で、その後のチームが次々とパシージョってくれたことが話題となった。

バセリーナ
(vaselina)

ふわっとキーパーの頭上を越えてゴールに吸い込まれていく、ループシュートのこと。
元々の意味は「ワセリン」だが、なぜループがワセリンなのかは不明。
ワイルドなロマーリオの、優しいバセリーナが非常に印象的。レオ・メッシも上手い。

パラウ
(palau)

正式名称、パラウ・ブラウグラーナ。
カンプノウに隣接する、バスケットやハンドボールなど他のプロスポーツ部門のゲームが行われる室内競技場。
収容人数は8,000人。

パロン
(paron)

リーガ中断。
国際親善試合などによって生じる。

バロン・デ・オロ
(Balón de Oro)

ゴールデンボール賞。バロンドール。
フランスの『FRANCE FOOTBALL』誌が1年に1度、12月に選出する、巷ではヨーロッパ最優秀選手賞と捉えられている個人賞。

フランス・フットボール誌のジャーナリストたちが主観バリバリで選ぶので意見の分かれるところだが、バルサの選手が受賞したときだけはここぞとばかりにクレは喜ぶ。他チーム選手(特に白)の受賞だと、ほぼスルーとなる。

2010年からはFIFAワールドプレーヤーと融合し、FIFAバロンドールとなった。
第1回受賞者はレオ・メッシ
2017年からはFIFAと分かれて再びバロンデオロに。

ピチーチ
(pichichi)

リーグ得点王のこと。
マドリに拠点を置く『マルカ』紙が創設した個人賞で、カタルーニャ系の新聞は止むを得ずこの単語を使用する。バルサは1996/97シーズンのロナウド(34得点)以来ピチーチから見放されていたが、2005/06にエトーが25ゴールで見事受賞。
2009/10はメッシが34ゴール、2011/12は50ゴール、2012/13は46ゴールで受賞した。
2015/16は40ゴールのルイス・スアレス

ピボーテ
(pivote)

中盤の底に位置し、守備ラインのサポートから攻撃の第一段階までをこなす、“ボランチ”のスペイン的呼称。
“守備的ピボーテ(pivote defensivo)”とも言われるが、“攻撃的ピボーテ”の表現は見ない。
“4番”といわれるポジションで、バルサの代表例はなんといってもグァルディオラセルヒオ・ブスケツ
チームの頭脳であり、本来の司令塔。

二人配置すると、ドブレ・ピボーテとなる。

ファイナル
(final)

決勝戦。
決勝トーナメントの試合のことをさすこともある。
この場合は日本とはちょっと呼び方の概念が違うので注意。

準決勝(セミファイナル)は1/2ファイナル。
準々決勝(クォーターファイナル)が1/4ファイナル。
そして、ベスト16と呼ばれるのが1/8ファイナル。
チーム数が1/XのXではないので注意。

フィリアル
(filial)

リザーブチーム、バルサBのこと。
元々の意味は子会社、支部。

副会長
(vice-presidente)

日本の学校で副生徒会長は1人がほとんどだが、バルサの副会長は複数名いる。
スポーツ部、財政部、マーケティング部、社会部、そしてそれを統括する(のであろう)第1副会長といった構成。
自ずと、次期会長候補の実力者たち。

フットボル・バセ
(fútbol base)

育成組織、カンテラ組織のこと。
バルサにはスター選手たちの集うPRIMER(ファーストチーム)を頂点として、育成組織がきっちり出来上がっている。

2軍であり、もうすぐトップ入りかもという選手の控えるのがバルサB。
さらにその下に17~18歳によるフベニール(juvenil)、15~16歳のカデッテ(cadete)、13~14歳のインファンティル(infantil)、11~12歳のアレビン(alevin)、9~10歳のベンハミン(benjamin)と続く。

フベニール以下は全てAとBに分かれている。
能力さえあれば、飛び級をすることも可能。
16歳でトップに呼ばれたメッシなどは恐ろしい選手だというのがよく分かる。

ブラウグラーナ
(blaugrana)

当サイトのタイトルであり、FCバルセロナの愛称。
ブラウはカタルーニャ語で青色、グラーナはエンジ色を表し、バルサのチームカラーの象徴。
スペイン語でアスールグラーナとも言う。

プレゼンテーション
(presentación)

公式初披露会見。
バルサに入団してきた選手はまずメディカルチェックを受け、身体に異常がないことを確認したうえで正式な書類にサインをする。
これで晴れて完全に入団が決まった選手が、メディアの前にお目見えするのがプレゼンテーション。
ディレクターが同席するのが常で、目玉選手の場合はスポーツ部門副会長も登場する。

カンプノウで実際にユニフォームに着替え、ファンの前でリフティングなどを披露するイベントもある。
集まるファンの数が、期待度を表す。

ペーニャ
(penya / peña)

クラブ公認のファンクラブ。
ペーニャと認められるには幾つかの条件があり、それをクリアすると公認ファンクラブとしての活動が可能になる。
バルサには全世界に1,000を遥かに超えるペーニャがあり、これほどの規模のクラブは他に類を見ない。

フェノメノ
(fenómeno)

途方もなくすごい人物のこと。怪物。
誰かをとんでもない選手(人物)だというふうに褒めたい時などにしばしば、「彼はフェノメノだし~」と用いられる。代表例はロナウド

ペセテーロ
(pesetero)

ペセタ(旧スペイン通貨)を愛する守銭奴のこと。
毎年年俸引き上げ工作に奔走し、挙句の果てには魂を売ってマドリへ去っていったフィーゴを指し、バルセロニスタはこう呼ぶ。

ペップ
(Pep)

19歳にしてヨハン・クライフに抜擢され、ドリームチームの司令塔として君臨、バルサの黄金時代を支えまくったジョゼップ・グァルディオラの愛称。

長短・左右を組み合わせたダイレクトパスによるゲームの組み立てにより、ゲームはトップ下の“10番”が作るのだという日本人の常識を覆した中盤底“4番”の名プレーヤーにしてバルサの象徴、キャプテン、アイドル。

スペインでは Jose の愛称をペペと呼ぶことから、Josep はペップとなったらしい。
2008/09シーズンから4年間バルサトップチームを率い、タイトルに次ぐタイトルの黄金時代をもたらした。

ボイショス・ノイス
(BOIXOS NOIS)

かつてはカンプノウ北側ゴール裏に陣取っていた、過激サポーター集団。
ブルドックのエスクードがトレードマーク。
単なるファンクラブの域を超えた知名度で、ボイショス公式グッズの販売などもしている。

ラポルタが会長になってからは反バイオレンスということでボイショス・ノイスへの取り締まりもきつくなり、以前ほど派手な活動はしていない様子。メディアにもほとんど登場しなくなった。
ボイショス・ノイスの意味は、「つげの木ボーイズ」。

ボタ・デ・オロ
(Bota de Oro)

ゴールデンブーツ賞。
ヨーロッパ各国リーグで、もっとも多く得点を決めた選手に与えられる。
リーグのレベルに応じ、得点に係数をかけて計算される。

バルサでは1996/97シーズンにロナウド(34得点、68ポイント)が、2009/10シーズンにはレオ・メッシ(34得点、68ポイント)が、2015/16シーズンにはルイス・スアレス(40得点、80ポイント)が輝いた。
2016/17シーズンと2017/18シーズンもレオ・メッシ

ポルテーロ
(portero)

門番、転じてゴールキーパーのこと。

【マ】

マシア
(La Masia)

ラ・マシア。
一般的にはカタルーニャ地方の農家を指すが、バルサ用語としては、カンプノウに隣接してひっそりと立っていたカンテラたちの寮のこと。
または、その横の練習用グラウンド、育成組織の総称。

ミスター
(mister)

監督のこと。現地発音はミステル。
インタビューなどで、選手たちが監督のことをこう呼ぶ。
「先発に選ばれるか?それはミスターの決めることさ」といった具合。

ミニ
(Mini)

カンプノウから道路を挟んで隣接する、ミニエスタディの略称。
バルサBのホームグラウンドで、ソシオであれば入場は無料。
収容人数は1万6000人くらいだったはず。
ミニ“スタディ”ではなく、エスタディ。

ピレネーの小国アンドラはスタジアムがないので、W杯予選なんかはミニでゲームをしたりもする。

カンプノウ大規模改修計画のため、売却の危機にあった。
2018年にシウター・エスポルティーバ内へと移転し、現在の場所には新たなパラウ(バスケットボール等用アリーナ)が建設される予定。

ムンディアル
(MUNDIAL)

ワールドカップ。ムンドが“世界”の意。
とてもよく使われるので、覚えておくと分かりやすい。

メディアプンタ
(mediapunta)

メディア(半分)なプンタ(先端)、要するにトップ下の選手のこと。
完全なフォワードではなく、衛星的にエリアの周囲にポジションを取る選手。
メッシロナウジーニョがこれに近いが、典型例はドリームチーム時代のバケーロ

メディオセントロ (mediocentro)

メディオ(中央)のセントロカンピスタ、ということでピッチの真ん中でボールを前後左右に振り分けるピボーテのこと。センターミッドフィールダー。
バルサではなんといってもセルヒオ・ブスケツ

メレンゲ
(merengue)

卵白を使ったお菓子やらクリームをこう呼ぶが、その色から連想してレアル・マドリーを表す言葉になった。
辞書で調べると『虚弱な人、弱々しい人』という意味もある。
同義語で、「ブランコ」。

【ヤ】

ユダ
(JUDAS)

キリストの故事にちなみ、裏切り者を指す言葉。
バルセロニスタの多くは、ルイス・フィーゴのことをこう呼ぶ。
2000年夏、彼が「俺はどこにも行かない、信じてくれ」と言いながらも、その2日後には白いシャツを着ていたことから名づけられた愛称。

【ラ】

レアル
(El Real)

王室、の意味。
日本では英語風にレアル・マドリのことをよく『レアル』と呼ぶが、スペインでは冠詞が付くので『エル・レアル』となる。
単にレアルというときは、レアル・ソシエダ(『ラ・レアル』)のことを指すのだとか。

なんとなくバルセロニスタ度が高まっていくと、「レアル」という呼び方ではなく「マドリー」になっていく傾向か。

レコパ
(recopa)

レコパ杯、いわゆるカップウィナーズ・カップのこと。
1999年からはUEFAカップに吸収されて姿を消した。

1978/79シーズンにバルサが初めて獲得したヨーロッパタイトル。

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