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ネイマール作戦、完了目前

 

早ければ数日中にも公式発表か。

ラブストーリーは突然に、ではないですが、この手のニュースもまた多くは突然にやってくるものです。おそらくはこの夏にカンプノウへと降り立つとして、その実現はもう少し先かなと勝手に思っていたネイマールの移籍が、近日中にも成立しそうな雰囲気に。バルサはすでにディレクターをブラジルへと送り込んでいて、あとは最後の詰めさえ終われば、公式ニュースとしてサントスとの合意成立が発表されるであろう状況のようです。予想が外れることもしばしばですが、ワクワクさせる情報であります。

 

サンジェイFDがすでにサンパウロ入り

FCバルセロナのフットボルディレクター(FD)であるラウール・サンジェイが昨日より、ブラジルはサンパウロを訪れています。その目的はサントスの首脳陣ほかと話し合い、ネイマールのバルサ移籍を完了させるためです。SPORT紙によりますと、ネイマール売却に関するあれこれを分析するサントスのナントカ委員会(クラブの外部顧問やら識者グループ?による)が移籍を了承すれば、あとは交渉成立まで一直線なのだとか。早ければ今日にもオペレーション完了といいますから、かなりの急展開です。

ナントカ委員会が了承して、ラウール・サンジェイFDとサントス理事会、ネイマール側との最後の交渉がまとまれば、あとは公式発表のタイミングと方法や、ネイマールによる記者会見をどうするか、などが話し合われます。こういうディティールについての記事が出ていること自体が、作戦終了間近である証しと感じますが、ナントカ委員会が”クラブにとって利益少なし”として了承しないケースもまた考えられる。その場合はサンジェイFDがバルサとサントス間の合意内容を修正し、理解を得る流れのようです。こうなると、事はややこしくなるかもしれません。

ちなみに、サントスのスケジュールは過密です。日曜日にはコリンチャンスとのパウリスタ選手権決勝ブエルタ(敵地でのイダは2-1で敗れる)が行われ、22日(水)にはブラジルカップがあって、次の26日(日)にはリーガがスタートする。開幕したばかりのリーガはその後コンフェデ杯のための中断となり、ネイマールは27日(月)よりブラジル代表合宿へと合流らしいですから、彼としてもここはサクッと懸案事項が解決してしまうことを願っていることでしょう。さて、どうなりますやら!

 

マドリーとの獲得戦に勝利

もし伝えられているとおり、ネイマールがバルサの選手となれば、それはバルサによるピッチ外でのマドリー戦勝利を意味します。フロレンティノ・ペレス白組会長にとって喉から手が出るほど欲しい選手を、彼らが提示しているオファーよりもずっとリーズナブルな価格で獲得する。これはなんとも気持ちの良いことであります。

メディアに流れるウワサ話によりますと、レアル・マドリーはネイマールを獲得するために、1億2,000万ユーロをテーブルの上に載せたとされています。一方でバルサが支払うことになるであろうのは、合計5,700万ユーロ。札束をたくさん用意すれば勝ちではないのが、移籍作戦のステキなところです。バルセロナの勝因はサンドロ・ロセイ理事会がすばやく適切に根回しをし、ネイマールの気持ちを掴めたこと。後から出てきて白紙の小切手、の手法なんて毎回通用はしません。

 

バルサ5,700万>マドリー1億2,000万ユーロ

両クラブが提示している金額は、それぞれにオペレーションの合計額です。FCバルセロナの支払いが5,700万ユーロの場合、サントスへと支払われる移籍金は2,700万ユーロで、彼らはこれを選手の保有権比率に従って分配します。つまりはクラブが55%、投資会社のDISグループが40%、同じくTIESA社が5%。サントスが得るのは、1,485万ユーロです。

そして3,000万ユーロがネイマールの”移籍ボーナス”となる。どれだけ持っていくねん、という金額ですが、選手側のバルサLOVEがなければオペレーションはもっと困難になっていたということで、その協力に感謝てな具合のようです。また来年まで待てば自由移籍となり、浮いた移籍金をネイマール側に回すことが出来るわけですが、1年早めることが損にならないように、同等の額を払うのでしょう。このうちの1,000万ユーロはすでに、手付金として支払い済みです。

一方のマドリーによる1億2,000万ユーロのオファー内訳ですが、サントスへは契約解除金と同額の5,000万ユーロ。DISグループやTIESA社による分配率はバルサのケースと変わりません。そしてネイマール側へのボーナスは、カタランクラブと同じ3,000万ユーロ。バルセロナと異なるのは、バルサとネイマールが2年前に結んだ”市民契約”を無効にするために、バルサへと4,000万ユーロが支払われる(らしい)点です。

ライバルから新スター候補を横取りし、かつ最高でもコパの1冠になる残念なシーズンを誤魔化すため、1億2,000万ユーロもの資金を準備したというフロレンティノ会長ですが、生憎ネイマールの心は小切手では動かなかった。ちなみにマンチェスター・シティもまたモヒカーノには誘いを掛けたらしいのですが、彼がバルサにしか興味がないことを察すると、すぐに手を引いたのだそうです。獲得がムリならせめてバルサの邪魔を、との思惑が透けて見える誰かさんとは、だいぶ違いますな。

 

コメント

  1. disqus_dtEc7fko5u より:

    バルサの支払額増やしただけで、マドリーの作戦は成功だけどね。

    一冠の残念なシーズン誤魔化すため、ってのは自分のクラブに言ってるの?cl準決勝で7対0だし本当残念だね。

  2. Junta Momonari より:

    いよいよなんですね(o^^o)
    バイエルン獲得決定みたいなニュース聞いてヒヤヒヤしましたが(笑)
    バルサユニ着て大暴れしてほしいです♪いつもクレとして楽しく拝見させていただいてます

  3. Shouichi Sato より:

    レアルのマネーゲームは何故か一流選手を駄目にするイメージが有るのは俺だけかな!?
    ロッペン、ファンデルファールト、ロビーニョ、ガゴとか好きだった選手が調子崩すのは見たくないです。