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コウチーニョ、期限付き移籍でバイエルンへ:優先したのは早期の課題解決

ネイマール作戦のカギと見られていた選手が、ドイツへ
今を逃すと次はないかもしれず、PSGやネイの都合に構っていられない

フィリペ・コウチーニョのバイエルン・ミュンヘンへの期限付き移籍が正式発表されました。バルサ公式によると、期間は2019/20シーズンの1年。選手給与はバイエルンが負担し、バルサには賃料として850万ユーロが支払われます。そして合意には、バイエルンによる買取オプション(1億2,000万ユーロ)も含まれています。

逃しがたい大きなチャンス

コウチーニョはバルサにとって、この夏最大の放出オペレーションでした。
有力な移籍先だったプレミアリーグ市場が閉じてからは、存在していた選択肢はふたつ。バイエルン・ミュンヘンへの期限付き移籍、もしくはネイマール作戦の一部としてのPSG移籍です。

このふたつの選択肢の中からバルサとコウチーニョ自身がドイツ行きを選んだのは、納得の結果です。

理由はいくつかあると思うのですが、やはり、いつまでかかるやも知れぬネイマールのメロドラマにお付き合いしている時間的な余裕はない、のが大きいでしょう。

そもそもネイマール作戦が上手く完了する見込みは低く、その時までバイエルンさんがバルサの回答を待っているなんて考えるのは都合が良すぎる。PSG一本に絞るのは危険。まず優先すべきは、出口の確保。
超高給取りのベンチウォーマーを生みだしてしまわないためにも、このバイエルンとの合意は逃せるものでもなくコウチーニョ本人にとってもチャンスである以上は契約にGOサインは納得の判断です。

ただ、PSGは意表を突かれ、驚いたはず。
彼はバルサにとってネイマールを呼び戻すためのカギだと考えられていましたし、バルサとPSGは数日前にパリで会合したばかりでしたから。

4,300万ユーロの節約

バイエルン・ミュンヘンがコウチーニョの給料を負担してくれることで、バルサはけっこうなお金を節約できます。

コウさんの給料は手取り1,200万ユーロと言われてますから、バルサが実際に支払うことになる税込の給料は2,300万ユーロになるらしく(19日MD)。
さらに、バルサに残って100試合出場となった場合にリバポーに支払わねばならないという2,000万ユーロも合わせると(現在76)、4,300万ユーロを節約できる計算のようです(チャンピオンズ優勝時には500万ユーロ追加)。

おまけに、というかバイエルンは減価償却の一部を賃料として850万ユーロ払ってくれます(会計の知識がないので分かってないのですが)。

あとは、ドイツでのコウチーニョの頑張り次第になります。
バイエルンによる買取オプションは1億2,000万ユーロにつき、行使されるには相当の活躍が必要となりますが・・・ バイエルンはそれとは別の交渉で1億ユーロくらい払ってくれるかもしれない。下落した評価が上がれば、来年の夏にはどこか別の良い移籍先が見つかるかも知れない・・・ コウチーニョに武運あれ。

バルサは1年、コウチーニョの件を解決する猶予を得ました。

 

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