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【マッチレポート】ラ・リーガ第3節 バルサ 4-0 ビジャレアル

前半で4点を奪い快勝、ファティが2得点

クーマンバルサが好スタート、前半に4得点で勝負を決めた。
アンス・ファティが2得点、さらにPKを引き起こす活躍。

クーマンバルサにとってのラ・リーガ初戦は、前半だけで4点を奪っての4-0快勝。プレシーズンで見せていた躍動感をそのまま公式戦デビューでも継続させた。決定的な役割を果たしたのが、4分間でドブレーテを達成し、さらにメッシが決めたPKを起こさせたアンス・ファティ。これはひょっとしていけるかも、と期待させる船出だった。

試合のポイント

新生クーマンバルサ:顔ぶれは同じでも、やり方次第でチームは変わるものだなという試合。このビジャレアル戦では、あの2-8試合と7人先発が同じだったが、展開されたフットボルは別物だった。ウナイ・ビジャレアルとバイエルンもまた別物だが、このテンポ良くボールをつなぎ、相手を崩すバルサは今後に期待が持てる。コウチーニョが見違え、後半には3選手がデビュー。アンスが2得点。新しい時代の幕開けとなるか。



チームブロックが機能:壊滅的だった昨季後半の違いは、チームがブロックとして機能していたことだ。皆で連動して攻め、守る。約束事がよく消化されている様子で、90分を通じて危なっかしい場面はそうなかった。セルヒオ・ブスケツが珍しく何度もボールを失うも、上手くカバーされていたので大事には至らず。そのセルヒオは飛び出しによってパウ・トーレスのオウンゴールを誘発する働きも見せている。

左サイドから相手守備を破壊:バルサの攻撃は左サイドが中心だった。存在感抜群だったのはジョルディ・アルバだ。先制点は開始15分、そのアルバの裏抜けから始まり、戻したボールをアンス・ファティが直接合わせてゲット。いつもはメッシがその仕上げ役で、その瞬間も詰めていたのだが、アンスが先に合わせてゴーール。この大先輩に気を遣いすぎないところが彼の良さだ。もちろん、場所を読む力ときっちり決められる技術力も。
ビジャレアルの右サイドは、このアルバとアンスの繰り出す攻撃に大いに苦しんでいた。

アンスが大暴れアンスはさらにその4分後、コウチーニョの推進したカウンター攻撃も仕上げてドブレーテ達成する。ちなみにどちらのゴールも、スイッチを入れるパスを出したのはラングレだった。
アンスの勢いは止まらず、35分にメッシが決めたPKも彼の突入が呼び起こす。そしてPKながらゴールを決めた際にはメッシに笑顔も見られ、クレとしては安堵するところだ。そのメッシ、プレスに加わりエストゥピニャンからボールを奪うプレーも見せている。
45分の4-0は、メッシブスケツを狙ったクロスをパウ・トーレスがクリアしようとしてのオウンゴール。

落ち着く後半:4点差が付いたことで、後半のバルサはいくらかギアを落としはしたが、追加点を狙う貪欲さは失っていなかった。シュート数も得点機の数も、前後半では差はない。違いはビジャレアルのGKアセンホが得点を許さなかったことか。
後半は新加入選手たち(ペドリトリンカオ、そしてピアニッチ)に公式戦デビューさせるうえでも役立った。怪我から回復したデンベレも登場。彼らが活きて、右サイドを活性化できればバルサの攻めはさらに厚くなる。

●試合終盤、久保が入ったことでビジャレアルは改善された。しかしネトの壁が突破されることなく、クーマンバルサは良いイメージと共に白星発進。案外と良いシーズンになるかもしれない。

トピックス

アンス主役となる:未来のメガクラック候補が、持ち前の高い決定力を再び示してみせた。わずか17歳にして、あのゴール前での落ち着きぶりはどうだ。スピードの変化による崩し、どう動けば決定的かを知っていること。狙ったポイントへとシュートを打ち込む技術。良い意味でのエゴ。遠慮のなさ。バルサの未来であり希望の星。

アンスの感想:試合終了後、バルサTVのインタビューに答えたアンス。「デランテロがゴールを決めたとき、もっとやってやろうという気持ちになるね。先制点のプレーではジョルディ・アルバのパスがすごく良かったから僕は合わせるだけだったよ」「メッシとのプレーは子どもの頃からの夢だったんだ。彼は僕をすごく助けてくれるし、アドバイスをもらってるんだ」

ロナルド・クーマン「私は先週、プレシーズンでのアンス・ファティに少し不満を言ったが、今日はすばらしかったよ。彼はまだ17歳で大きな未来があるだろう。しかし改善すべき点もいくつかあり、集中を欠く場面が時々見られる」「今日の出来は良かったし、サイドでの奥行きは並外れていたよ」

セルヒオ・ブスケツ「アンスについては、落ち着く必要があるよ。彼の才能は知っているし、大変な才能の持ち主だけれど、僕らとしては急ぎたくはないんだ。彼の隣には多くを学べる偉大なチームメイトたちがいる。彼のフットボールをさせて、学ばせることだよ」

アルバ復調:昨季終わりから批判を受けてきた1人であるジョルディ・アルバが、まだ自分が左サイドの主であることを示してみせた。先制点の場面ではラングレのロングボールに合わせてライン裏を取り、アンス弾をアシスト。その後も抜群の位置取りで常にパスコースを作り、チーム最多となる115回のボールタッチを記録している。

デンベレが戻ってきたウスマン・デンベレが昨年11月以来となるラ・リーガ出場。主役となったアンス・ファティと交代で70分にピッチに入った。先発起用されたアントワン・グリースマンが右サイドで苦労をしていたので、それならデンベレの方が活きそうでもあるが、今後の起用法に注目したい。左はしばらくアンスが優先起用されるだろう。

コウチーニョ輝く:バイエルン選手としてバルサの処刑執行人となったコウチーニョが、今度はバルサ選手として上々のパフォーマンスを披露した。王者バイエルンで学び取ったものは非常に大きかったようで、特に精神面で頼れる存在となって帰ってきたのが効いている。規律あるハードワークに対応し、積極性も増した。自分が勝負をするのだという責任感。19分にはカウンター攻撃でボールを運び、アンスの2点目をアシストしている。

新戦力3人がデビュー:2020/21シーズンの新戦力たちが3人公式戦デビューを飾った。ペドリトリンカオ、そしてピアニッチ。3人は全員ベンチスタートだったが、後半に出番をもらうとそれぞれにアピールをしている。特にトリンカオは短い時間ながら右サイドでのオプションになれることを示し、惜しいシュートも。ピアニッチも危なげなく任務をこなしていた。

●20分間にわたって、カンプノウ横で行われた花火祭り。




La Liga | Jornada 3
27 de Septiembre 2020 – domingo 21:00 h
Camp Nou
:—
FC Barcelona Villarreal FC
4 0
Goles
Ansu Fati (15)  
Ansu Fati (19)  
Messi (35pk)  
Pau Torres (45pp)  
Titular
Neto【7】 Asenjo
Sergi Roberto【7】 Mario
Piqué【7】 Albiol
Lenglet【8】 Torres
Jordi Alba【8】 Estupiñan
Busquets【6】 Chukwueze
De Jong【8】 Coquelin
Coutinho【7】 Parejo
Griezmann【5】 Moi
Ansu Fati【9】 Gerard Moreno
Messi (c)【7】 Paco Alcácer
Cambios
Ansu Fati→
Dembélé【6】(70)
Coquelin→
Trigueros (46)
Coutinho→
Pedri【6】(70)
Paco Alcácer→
Iboorra (46)
Griezmann→
Trincao【7】(78)
Chukwueze→
Take Kubo (74)
Busquets→
Pjanic【6】(78)
Albiol→
Funes Mori (84)
  Gerard Moreno→
Bacca (84)
Entrenadores
Ronald Koeman【7】 Unai Emeri
Arbitro
Cuadra Fernández (balear)
Tarjetas
  Gerard Moreno (83)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
4 0 4

Goles

0 0 0
8 9 17 (9)

Tiros a puerta

5 (1) 3 2
4 3 7

Ocasiones de Gol

2 1 1
4 4 8

Corners

4 2 2
0 1 1

Fueras de juegos

4 3 1
    685

pases

517    
60.8% 52.8% 56.6% Posesion del Balon 43.4% 47.2% 39.2%
4 5 9

Faltas

10 7 3
0 0 0

Tarjetas Amarillas

1 1 0
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

トディボが招集外。テル・ステーゲン、ウンティティ、ブライスウェイト、マテウス・フェルナンデスが負傷中。
イニャキ、アルナウ、アラニャー、ピアニッチ、デンベレ、ラフィーニャ、トリンカオ、ペドリ、ジュニオル、リキ・プッチ、アラウホ、ミンゴ(初招集。18歳のセントラル)がベンチスタート。

直近の親善試合(ガンペル杯、対エルチェ)と同じ先発11人が選ばれた。
攻撃は左サイドが中心となり、ドブレピボーテの1人(デ・ヨング)がジョルディ・アルバが空けたスペースをカバーする。グリーズマンの活かし方がまだ見つかっていない。

前半だけで4点を奪い、後半はビジャレアルが前線に3人を置いたことで、両ラテラルはさほど前に出ず。デ・ヨングが空けたスペースをアルバがカバーするなどしていた。
交代は2度で、2人ずつ。
まずは70分、コウチーニョとファティに代わってペドリ(初)とデンベレ。
そして78分、グリーズマンとブスケツに代わってトリンカオ(初)とピアニッチ(初)。
4人とも同じポジション同士での交代。

Titular Final
 

2020年9月28日(月)、ビジャレアル戦翌日のバルセロナスポーツ紙。ドブレーテの活躍を見せたアンス・ファティが表紙を飾っています。

MD「これはいけそうだ」

  • これはいけそうだ
  • → ラ・リーガでのクーマン時代はゴレアーダと良いフットボール、そして最近のものとは異なるイメージで始まる
  • → スペクタクルだったアンス・ファティが2ゴール。メッシがPKで得点し、トリンカオ、ペドリ、ピアニッチが公式戦デビュー。
  • デストは今日にもバルサ選手となるか
  • アトレティコ 6-1 グラナダ
    スアレスの鮮烈デビュー:2ゴール・1アシスト

SPORT「アンス 舞う」

  • アンス 舞う
  • クーマンのバルサがラ・リーガで夢心地デビュー
  • → ファティがバルサの勝利をリード。2ゴールを決め、メッシが仕留めたPKを生み出す
  • セルジーニョ・デストは今日バルサが獲得へ
  • ルイス・スアレスがわずか20分間でドブレーテ!

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