衰えることを知らない左サイドの主
ジョルディ・アルバの経歴や特徴などです。
18 JORDI ALBA | ||
フルネーム | Jordi Alba Ramos (ジョルディ・アルバ・ラモス) |
|
ポジション | デフェンサ(ラテラル、カリレーロ) | |
国籍 | スペイン | |
生年月日 | 1989年3月21日 | |
出生地 | オスピタレ・デ・リョブレガ(バルセロナ) | |
身長 | 170m | |
体重 | 68kg | |
バルサ入団 | 2012年7月 | |
デビュー戦 | 2012年8月19日 バルサ対レアル・ソシエダ(リーガ第1節、5-1) | |
前所属クラブ | UDコルネリャ (07) バレンシア・メスタージャ (07-08) ジムナスティック・タラゴナ (08-09) バレンシア (09-12) |
|
契約終了日 | 2024年6月30日 | |
移籍金 | 1,400万ユーロ | |
推定年俸 | 手取り 1,100万ユーロ | |
契約解除金 | 5億ユーロ |
経歴
カンテラ出身のバレンシア育ち。
でっかくなって帰ってきたラテラル。
バルセロナの隣町、オスピタレ・デ・リョブレガ生まれのジョルディ少年がFCバルセロナに入団したのは10歳の頃だった。アレビンBからスタートし、インファンティルのBとA、カデッテBと順調にステップアップしていくアルバ。
しかし彼は(今でもそうだけれども)、小さな頃から身長が低かった。そこでクラブはアルバをカデッテBで留年させると、その翌年には退団を宣告している(2006年)。
身長は低くとも才能は申し分なかったジョルディ少年は地元のUEコルネリャへと入団し、評価を上げていく。
そこでバレンシアが注目して獲得。当時の彼はデランテロとしてプレーしていたが、ウナイ・エメリ監督によってラテラルへとコンバートされたことでトップレベルの選手へと成長を遂げていくこととなる。ひんぱんにマティエウと前後のポジションを交換するシステムが抜群に機能していた。
そして2012年夏、ティトチームの最初の補強選手としてFCバルセロナへと“帰還”。バルサカンテラで7年間過ごしただけあって、復帰後のチームへの適応ぶりは恐ろしく速く、そもそも適応期間なんてあったのかとすら思えるくらいだった。
入団1年目から左ラテラルのレギュラーとして活躍。ただし、右のアルベスも非常に攻撃的だったため、攻守のバランスは良くなかった(両サイドに大きなスペースが生じ、そこを突かれた)。2013/14シーズンもその傾向は続いた。
ルイス・エンリケが監督となった2014/15シーズンは、アルベスがバランスを見るようになったため、以前のようにスペースを使われることはなくなった。アルバは安定して出場を続け、三冠達成に貢献。ネイマールとの関係も改善された。
2016/17シーズン後半のエンリケは3バックをよく用いたため、アルバの出番は大きく減少。
2017/18シーズンにエルネスト・バルベルデ体制となってからは全盛期のパフォーマンスが復活、いろんなところで「今年の方がずいぶん良い」と語っている。
2018/19シーズンも左サイドの主となってフル稼働(リーガ36試合)、レオ・メッシへのアシストを量産した。
2019/20シーズンは太ももの怪我により12試合を欠場。パフォーマンスに陰りが見られると放出もウワサされたが、2020/21シーズンはクーマンの元で復活。不動のレギュラーであり続けている。
スペイン代表
U-19欧州選手権(2008)、U-20ワールドカップ(2009)出場。フル代表デビューは2011年10月のUEFA欧州選手権予選で、さっそくアシストを記録してみせた。2012年にはロンドン五輪と欧州選手権にダブル出場。後者では優勝に貢献している(イタリアとの決勝では得点も)。2013年FIFAコンフェデレーションズカップ、2014年ワールドカップ、2018年ワールドカップ出場。
プレーの特徴
攻撃的なラテラルとして左サイドを間断なく上下する。スペースを見つけては突入、センタリングまたは切れ込んでのシュート。そのタイミングが良く、攻撃への貢献度は非常に高い。ユーロ2012ではモダンなラテラルの代表と言われた。
最大の長所の一つは、“オスピタレの弾丸”と称されたそのスピードだ。守備では軽い場面もあるが、背後を取られても、猛烈ダッシュにてボールへと追いついてカット。パスコースを読み、さっとカットするあたりも彼の見せ場となる。スタミナにもすばらしいものがあり、連続フル出場にも耐えるフィジカルを備えている。バレンシア時代はエストレーモでもよく起用されていて、ポリバレント性も○。
雑情報
・2015年6月21日、かつて所属していた故郷のクラブCEロスピタレ(Centre d’Esports l’Hospitale)のグラウンドに自らの名前が付き、オスピタレ・リョブレガ市長から記念プレートを授与される。
・短気。ちょっとしたことでカッとなりがちだった。
- ※2015年6月、2020年まで契約を3年延長(契約解除金9,000万→1億5,000万ユーロ)
- ※2019年3月、2024年まで契約を4年延長(契約解除金は5億ユーロに)。
- ※2021年8月、クラブのために減給に応じる。
- 【ジョルディ・アルバ関連記事】
- ■ようこそ(おかえり)アルバ!(2012年7月6日)
- ■何故アルバを放出したのか(2012年7月11日)
- ■J. アルバ「子供の頃、トップチームは無理だと思ってた」(2013年6月26日)
- ■ラテラルが走る!セメドとアルバ、二人の弾丸(2017年9月11日)
獲得タイトル
- バルサ
- リーガ(2012/13、2014/15、2015/16、2017/18、2018/19)
- チャンピオンズ(2014/15)
- 国王杯(2014/15、2015/16、2016/17、2017/18、2020/21)
- スーペルコパ・エスパーニャ(2013、2016、2018)
- ヨーロッパ・スーパーカップ(2015)
- クラブワールドカップ(2015/16)
- スペイン代表
- UEFA欧州選手権(2012)
- 個人賞
- UEFA欧州選手権ベストイレブン(2012)
- UEFAチャンピオンズリーグ・ベストチーム(2014/15)