バイエルンで欧州王者となり、バルセロナに戻ってきたテクニシャン
フィリペ・コウチーニョの経歴や特徴などです。
14 COUTHINHO | ||
フルネーム | Philippe Coutinho Correia (フィリペ・コウチーニョ・コレイア) |
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ポジション | セントロカンピスタ | |
国籍 | ブラジル | |
生年月日 | 1992年6月12日 | |
出生地 | リオデジャネイロ(ブラジル) | |
身長 | 172m | |
体重 | 68kg | |
バルサ入団 | 2018年1月 | |
デビュー戦 | 2018年1月36日 エスパニョール対バルサ(国王杯1/4、1-0) | |
前所属クラブ | バスコ・ダ・ガマ(ブラジル) 2009-10 インテル・ミラノ(イタリア) 2010-13 →エスパニョール 2012(レンタル) リバポー(イングランド) 2013-18 |
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契約終了日 | 2023年6月30日 | |
移籍金 | 1億2,000万+4,000万ユーロ | |
推定年俸 | 手取り 1,500万ユーロ | |
契約解除金 | 4億ユーロ |
経歴
建築家ジョセ・カルロス・コレイアとエスメレルダ・コウチーニョと第3子として1992年に誕生したフィリペが最初にフットボールをプレーし始めたのは、近所のコンクリートコートでのフットサルだった。2人の兄たちに誘われたらしい。この狭いピッチでのプレーが、後々の彼の技術と創造性を培ったようだ。
地元フットボールチームである大会に参加している時、名門バスコ・ダ・ガマのユースコーチから勧誘を受け、トライアルに合格して育成部門に入団する。
時代のブラジルを担う選手として注目を集めたコウチーニョは、2008年7月、わずか16歳にしてインテル・ミラノと契約を結ぶ。しかしイタリアでは18歳以下の外国人選手が出場することはできないため、彼のバスコ時代はあと2年間続くことになる。
2009年はバスコのセリエB優勝と昇格に貢献、2010年にはチームの主力へと成長した。
そして同年7月、18歳となったことでインテルへと正式移籍。マッシモ・モラッティ会長(当時)に「インテルの未来だ」と言われたものの、トップチーム定着に苦しみ、2012年にはRCDエスパニョールへと半年間のレンタルに出されることになった。リーガでは16試合に出場し、5ゴールを記録した。
コウチーニョが才能を開花させたのは、イタリアを離れて英国へと渡ってからだ。2013年1月26日にプレミアリーグのリバポーへと移籍。ブレンダン・ロジャースのフットボールがフィットしたコウチーニョはドリブル、パス、視野の広さ、エリア外からの強力なミドルシュートによってアンフィールドのファンを魅了、「小さなマジシャン」とのニックネームをもらう。
2015年には英国プロ選手協会が選ぶ年間ベストイレブンに選出(リバポーでは唯一)。レッズにとって欠かすことのできない選手となった。
バルセロナ移籍はすったもんだの末に実現した。最初の動きは2017年夏、ネイマールをPSGに引き抜かれたバルセロナが、インテリオールとエストレーモの両方でプレーできると評判のコウチーニョ獲得に動くも、リバポーの強い反対によって合意には至らず。
しかし家族や代理人たちの根回しもあり、2018年冬のマーケットではリバポーとバルセロナが移籍合意し入団となっている。
固定額1億2,000万ユーロ+変動額4,000万ユーロ、クラブ史上最高額選手としてのバルサ入団は、コウチーニョを苦しめることとなった。初年度(2018年)は半年だけで10ゴールをあげ、クレの期待に応えたものの、イニエスタが去り、より一層クラックとしての活躍が求められた2018/19シーズンは壁にぶつかって苦悩。大エース・メッシに気を遣いすぎたか、元気のないプレーで批判を集めるようになっていった。
2019/20シーズンはバイエルン・ミュンヘンにレンタル移籍し、無敵チームの一員としてチャンピオンズ制覇を経験。1/4 final のバルサ戦(2-8)では7点目と8点目を決め、処刑執行人となった。
2020/21シーズンはバルサに復帰。ロナルド・クーマンの4-2-3-1ではメディアプンタとして持ち味を発揮しそうな気配はあったが・・・ 大きな怪我で長期離脱しシーズン終了となった。
2021/22シーズンはさて・・・ 冬市場でアストンビラへとレンタル移籍した後、正式移籍が決定。バルサ選手としては106試合に出場し、26得点の数字を残した。新天地では幸福あれ!
ブラジル代表
2009年、U-17南米選手権優勝(3得点)。2011年のU-20ワールドカップ優勝。
2010年10月、18歳にしてフル代表デビュー。2014~2015年あたりからはセレソンの常連に。2015年のコパ・アメリカで代表初ゴールを記録した。2016年、コパ・アメリカ・センテナリオ出場。2018年、ワールドカップ・ロシア大会出場。2019年、コパ・アメリカ出場。
プレーの特徴
クリエイティブな攻撃的中盤選手で、中央でプレーメイカーの役割を担うことも、卓越したドリブル能力を活かしてサイドでプレーすることもできる(活きるのは中央)。チームメイトたちを活かすパスも得意だ。
ペナルティエリア外からの強力なミドルシュートが大きな持ち味で、爽快なゴールをずばずばと決める。
利き足は右だが、左足も強い。
雑情報
- ・3人兄弟の末子で、兄はクリスティアノとレアンドロ。
- ・インテル移籍の際、家族、それに現在の妻であるアイネとともにイタリアへ。2012年夏に結婚。2人の娘と、1人の息子がいる。
- ・スペイン語・英語の発音はコウティーニョ。
- ・2018年8月、待望のポルトガル国籍取得!
- ・2018年8月、背番号を「14」から「7」へと変更。バルサに戻ってきた2020年は再び「14」を着用。
- 【コウチーニョ関連ニュース】
- ■コウチーニョ獲得で批判された、カンテラとカルテラ(育成と財布)の話 (2018年1月9日)
- ■コウチーニョ入団会見「バルサ選手となることを何度も夢見てきた」(2018年1月9日)
獲得タイトル
- バルサ
- リーガ(2017/18、2018/19)
- 国王杯(2017/18、2020/21)
- スーペルコパ・エスパーニャ(2018)
- バイエルン・ミュンヘン
- ブンデスリーガ(2019/20)
- DFBポーカル(2019/20)
- チャンピオンズリーグ(2019/20)
- インテル・ミラノ
- UEFAスーパーカップ(2010)
- コッパ・イタリア(2010)
- FIFAクラブワールドカップ(2010)
- バスコ・ダ・ガマ
- カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(2009)
- ブラジル代表
- U-17 南米選手権(2009)
- U-20 ワールドカップ(2011)
- コパ・アメリカ(2019)
- 個人賞
- PFA年間ベストイレブン(2014/15)
- UEFAヨーロッパリーグ・年間ベストイレブン(2015/16)
- サンバ・ゴールド賞(2016)