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8 A. Iniesta | |
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フルネーム | Andrés Iniesta Lujan (アンドレス・イニエスタ・ルハン) |
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ポジション | インテリオール、左エストレーモ |
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国籍 | スペイン | |
生年月日 | 1984年5月11日 | |
出生地 | アルバセテ | |
身長 | 170cm | |
体重 | 65kg | |
バルサ入団 | 1996年(トップチーム昇格は02/03) | |
デビュー戦 | 2002年10月29日 ブルッハス対バルサ(チャンピオンズ第5節、0-1) | |
前所属クラブ | バルセロナB | |
契約終了年 | 本人が望むまで | |
年俸 | 700万ユーロ(推測) | |
契約解除金 | 2億ユーロ |
経歴
クラブの宝となったカンテラーノ。フットボル世界遺産。
地元アルバセテでプレーしていたアンドレス少年がラ・マシアの門をくぐったのは1996年、12歳でのことだった。
最初はホームシックで涙したという彼だが、トップチーム昇格を夢見て努力。
カンテラに天才がいるとの評判はすぐさま広がり、2000年には早くもバルサBへとステップアップしている。
そして2002年の10月29日、念願のトップデビュー。
バンガール率いるバルサはこの時すでにチャンピオンズの1次グループリーグ突破を決めていたこともあり、消化試合のブルッハス戦で起用されたのだった。
それよりドンはトップチームの一員としての地位を少しずつ固めていく。
2004/05シーズンはリーガ35試合に出場し、タイトル奪還に大きく貢献した。
2005/06シーズン当時はまだデコやチャビといった“アンタッチャブル”の存在があったことでスーパーサブ的な印象も強かったが、チャビの長期離脱後はリーガ&チャンピオンズ制覇の陰のキーマンとして活躍。チームに欠かせない存在となっていった。
2006/07シーズン以降は、あまりのユーティリティ性から便利屋的に使われることも多く(リーガ37試合に出場)、背番号が8となった2007/08は本来の持ち味を失いかけそうな時もあった。
だが2008/09シーズンのペップ到来により、アンドレスはチームの中心となり凄みを増した。
いまや“ドン(首領)”と呼ばれるほど、イニエスタはバルサの象徴である。
2008/09シーズンのチャンピオンズ準決勝第2レグ、スタンフォード・ブリッジにおける後半ロスタイムの劇的ゴラッソは“イニエスタッソ”と名付けられ、バルセロニスタの心に深く刻まれている。
2010年夏は、ここにムンディアル決勝ゴールも加わった。
愛される性格ゆえに、スペインのどのスタジアムでも拍手を受ける選手だ。
イニエスタが世界的に知名度と評価を上げたのはこの2010年で、同年のバロンデオロはメッシに次ぐ2位に輝く。3位はチャビが入り、バルサカンテラのすごさを世に知らしめた。
2012年夏のユーロでは大会MVPを獲得し、UEFA欧州最優秀選手も受賞。
バロンデオロは3位に入っている。
ルイス・エンリケが監督となった2014/15シーズンはチームスタイルにカウンターを取り入れたことでイニエスタの役割も変わり、本来の持ち味を発揮できたシーズンではなかったが、ユベントスとのチャンピオンズ決勝ではMOMに選出。
ワールドカップ、欧州選手権と合わせて3つの国際大会決勝でMOMに輝いた初の選手となった。
2015/16シーズンは親友チャビ・エルナンデス(カタールへ移籍)の後を継いで第1カピタンに就任。
ルイス・エンリケ流にも慣れ、チームが輝くためには不可欠な存在となった。
2017/18シーズンからチームを率いるエルネスト・バルベルデは中盤の再建をコンセプトとしているため、イニエスタの存在感は再び上昇。輝きを放っている。衰えを知らぬ魔術師。
2018年4月末、バルサ退団を発表。その後、ビッセル神戸への移籍が発表された。
【プレーの特徴】
“4番”製造工場であるラ・マシアが生み出した、天才プレーヤー。某プレミア大好きサッカー解説者に「スターになれない」と言われるほどにルックスは地味だったが、才能は凄まじい。
元々ポジショニングやパスセンスには超非凡なものがあり、ペップ時代からはそこにフィジカルの強さも加わった。スタミナも豊富。
特徴はなんといっても、その驚異的なテクニックとパスセンス。
バルサに入団した選手は決まって、「彼ほどの選手は見たことがない」と口を揃える。ここというタイミングで、相手守備ラインを切り裂くパスは圧巻である。ドリブルにも独特なものがあり、ぬるりぬるりと、うなぎのようにデフェンサの間をすり抜けてしまう。
ただし、シュートはなぜか入らないというのが“売り”でもあったが、2006/07以降はゴールも決まるようになってきた。特に代表戦ではここぞの得点で救世主となっており、英雄伝説は多々ある。
【雑情報】
・大のワイン好きで、故郷フエンテアルビージャにブドウ畑とワイナリーも作ってしまった。イニエスタブランドのワインはいまや世界的な知名度となり、日本でも入手可能。不況にあえぐラ・マンチャの地域経済に貢献している。
・フエンテアルビージャの自宅は、彼のクレっぷりが存分に発揮された意匠。町にはイニエスタ通りやイニエスタの泉もある。郷土愛が強く、バルサ入団前に所属していたアルバセテの最大株主で、彼のワイナリーはチームのスポンサーだ。2012年12月、アルバセテの練習場がアンドレス・イニエスタと命名された。2013年7月には、地元のファンクラブ制作による銅像がフエンテアルビージャに完成した。
・2011年4月には恋人のアンナさんとの間に娘(バレリアちゃん)が誕生。「彼女が生まれてから人生が変わった」と言っており、ゴール後のおしゃぶりパフォーマンスは有名。2012年7月、結婚。2015年5月末、第二子で長男のパオロ君が誕生。2017年5月、第三子で次女のシエナちゃん誕生。
・日本語の単語入りやキャプテン翼のジャージTシャツをしばしば着用している。
- ※2013年12月、バルサとの契約を2018年まで3年延長。
- ※2017年10月、バルサとクラブ史上初となる“終身契約”を結ぶ。
- 【アンドレス・イニエスタ関連ニュース】
- ■イニエスタ、UEFA欧州最優秀選手賞!(2012年8月31日)
- ■ドンの結婚式(2012年7月9日)
- ■銅像に なっちゃいましたよ イニエスタ(2013年7月17日)
- ■ボデガ・イニエスタ、宿泊客募集!(2014年11月28日)
- ■イニエスタとの生涯契約(2016年10月13日)
- ■イニエスタ「契約延長の前に、たくさんのことを考えるべきだと頭と心が言ってくる」(2017年5月30日)
- ■イニエスタ「身体と心が出来ると言う間は、ここにいる」(2017年10月7日)
【獲得タイトル】
- バルサ
- リーガ(2004/05、2005/06、2008/09、2009/10、2010/11、2012/13、2014/15、2015/16、2017/18)
- チャンピオンズ(2005/06、2008/09、2010/11、2014/15)
- 国王杯(2008/09、2011/12、2014/15、2015/16、2016/17、2017/18)
- ヨーロッパ・スーパーカップ(2009/10、2011/12、2015/16)
- スーペルコパ・エスパーニャ(2005/06、2006/07、2009/10、2010/11、2011/12、2013/14、2016/17)
- クラブワールドカップ(2009/10、2011/12、2015/16)
- スペイン代表
- ユーロ(2008、2012)
- ワールドカップ(2010)
- 個人賞
- FIFAバロンデオロ(2010年2位、2012年3位)
- FIFA/FIFProワールドイレブン(2009、2010、2011、2012、2013、2014、2015、2016)
- FIFAワールドカップベストイレブン(2010)
- FIFAワールドカップ決勝MVP(2010)
- UEFAベストイレブン(2009、2010、2011、2012)
- UEFAチャンピオンズベストチーム(2014/15)
- UEFAチャンピオンズ決勝MVP(2014/15)
- UEFA欧州最優秀選手(2011/12)
- ユーロベストイレブン(2008、2012)
- ユーロ決勝MVP(2012)
- ユーロ最優秀選手(2012)
- リーガ最優秀攻撃的セントロカンピスタ賞(2009、2011、2012、2013、2014)
- リーガ最優秀スペイン人選手(2009)
- コンフェデ杯準MVP(2013)
- ゴールデンフット(2014)
- IFFHS最優秀プレーメイカー(2012、2013)
- ソフィア女王賞(2015)