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エル・タタは怒鳴らない

 

声のトーンを上げ、ダメな点を説明し、解決策を与える。

水曜日のアヤックス戦。バルサは20分の時点で先制に成功したものの、それはメッシの個人技によるところが多く、ホッとしたであろうリード後も本来の姿を取り戻すことなく逆にオランダチームの反撃にさらされました。それが後半はプレー内容が改善され、試合後の会見ではマルティーノ監督も「変化は明白だった」と認めている。ハーフタイムのロッカールームにてエル・タタから修正が施されたのは間違いないのですが、それがどんな感じだったのか、20日付のSPORT紙に説明がありましたので紹介しましょう。

 

叱りつけないが、“耳は引っ張る”

選手たちの不出来を注意し、修正するやり方には監督の個性が反映されます。ペップ・グアルディオラなら「なにやってるんだ!」と情熱的に叱ったでしょうし、ティト・ビラノバはより平静なトーンで修正点を指示したでしょう(たぶん)。ヘラルド・マルティーノ監督の場合はまず第一に、叱りつけない。しかしいつもよりも声のトーンを上げ、チームの犯したエラーを身振りを交えながらずばずばと挙げていくのだそうです(「個人でプレスに行ってはならない。プレッシングは全員で一緒にだ。相手はボール扱いが上手いけれど、圧力をかけなければならない!」)。ダメだったポイントを躊躇なく指摘しつつも、それを咎めないのが特徴です。

そして問題点を挙げた後は、それらに対して戦術的な解決策をみっちりと与えていき、諦めるんじゃないぞ!と選手たちを励ますのだとか。アヤックス戦では時間が足りず、アドバイスを全て与えきることは出来なかったともいうのですが、後半の内容が上がっていたことからも彼の言葉が機能したのが分かる。NHKの某プロフェッショナルの流儀番組なら、感動的なナレーションとエンディング曲というところであります。

 

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