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ティト抜きの6週間?

 

ニューヨークで治療をすることも検討する。

ティト・ビラノバは現在、アメリカ合衆国の大都市ニューヨークを訪れているそうです。FCバルセロナからの公式な発表は(たぶん)ないですが、メディア各紙はどこもそのように伝えていますので、きっとそれで間違いないでしょう。公式発表がないので多くは推測となります。渡米の目的は12月20日に彼が受けた腫瘍摘出手術の、セカンドオピニオンを求めるためと言われていましたが、10日付のMUNDO DEPORTIVO(MD)紙の報道では状況が少々異なっているので紹介しておきましょう。

MD紙の記事では、ティト・ビラノバのNY行きは、腫瘍治療の世界的トップランナーであるメモリアル・スローン・ケタリング癌センター(MSKCC)にて放射線治療を行っていくことを、真剣に検討するためだとされています。記事によるとティトは9日、彼が手術を受けたベイダブロン病院(el Hospital de la Vall d’Hebron)のマリア・ソコロ・ベスコス、ジョルディ・パミエス両医師とともにNYへ飛びました。ドクターたちが帯同したのはもちろん、MSKCCのドクターとベストの治療法を話し合うためです。

MSKCCは腫瘍治療における世界トップレベルの病院ですので、最新鋭の放射線治療マシーンと人材がそろっています。もしティトがそう願うのであれば、すばらしい治療を受けられることでしょう。そしてその場合はもちろんニューヨークで処置を受けていくことになりますので、バルセロナ生活へと戻るのも約6週間後になるであろうという話です。

 

土曜日に帰国か

手術からわずか13日後にトレーニング指揮を再開し、年明け初試合となるエスパニョール戦でもベンチに座っていたティト・ビラノバ。これからも時には休養をとりながらも、ぼちぼちベンチにいるであろうと勝手に想像していただけに、アメリカで6週間も治療を受けるとなると、なんとなく心に穴の開いたような気持ちになります。いやホント、勝手な外野です。しかし誰もが認めるように、まず優先すべきはティトの健康。病気発見以前の生活を彼が取り戻すことが第一です。

ただティトがどういう決断をするにせよ、彼はこの土曜日にバルセロナへと戻るそうです。そして日曜日、チームと共にマラガ遠征を行い、ペジェグリーニチームとの試合を指揮する可能性もあるのだとか。その後は治療場所がMSKCCにせよベイダブロン病院にせよ、ティトはしばらく欠席となると考えておくのが良いのでしょう。留守を預かるテクニコと選手たちは、ミスターが安心して治療を進められるよう、勝ちまくっていくだけであります。

 

受け入れている選手たち

またMD紙によりますと、ティト・ビラノバが国外で長期治療を行う可能性があることをすでに知っているそうです。そしてミスターの不在時に絶対に不甲斐ないプレーをしないぞ、プロフェッショナルとしての責任をきっちりと果たしていくぞ、と決意しているとか。この数年間、このバルサ選手たちの仕事へのとことん真摯な姿勢を見続けているクレですので、彼らの振る舞いに関しては一切の疑問も抱いていません。このチームは指揮官の不在を、いつもどおりのファイトで乗り切ってくれるでしょう。

真偽のほどは分かりませんが、ティトの病が再発したと伝わった時、クラブはカピタンたちに”臨時監督を雇うか?”というようなことを訊ねたと記事にはあります。しかしプジョルを筆頭とするカピタンたちは、全く躊躇することなくその提案を拒絶し、ティトがいなくとも自分たちはきちんとやっていけると答えたそうです。それを実際に示したのがバジャドリー戦(1-3)であり、クリスマス休暇後ながらも完璧なフォームで完勝したエスパニョール戦(4-0)でありました。なので今宵のコルドバ戦も、チームはプロフェッショナル精神を示してくれるはず。彼らは今、これ以上になく”チーム”になっていますし!大丈夫!

 

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