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バンガール「カンテラ11人のバルサを見るのは誇り」

 

かつての夢が実現したことを誇りに思う、とバンバン。

先日のレバンテ戦において、ティトバルサは”ピッチ上全員カンテラーノ”を完成させました。プジョルとピケが怪我から復帰し、ビジャとアレクシスが逆に怪我で欠場し、さらにはアルベスの負傷交代という各要素が重なってのいわば偶然の産物なわけですが、ティトは別にそれを狙ってやったわけではないだけに、余計に運命的なものを感じさせる出来事でした。

そして試合後のミックスゾーンにて、チームの最強古株であるチャビ・エルナンデスは「カサ出身の11人でプレーをするのはバンガール(Van Gaal)の夢だった。それが現実となったんだ。これはとんでもないことだし、カンテラの仕事を誇りに思うよ。トップチームには自分とプジョルしかいないという時期を、僕は経験しているからね」と語り、クレを懐かしい気持ちにさせたのでした。

ティトチームがリーガでクラブ史上最高のスタートダッシュを決め、1997/98シーズンのバンガールチームの記録を更新したこともあり、このところのバルサ関連ニュースには、現オランダ代表監督の名前がよく登場しています。監督在任当時は厳しい批判の対象だった彼も、チャビやプジョル、イニエスタらをデビューさせたりと現チームの種を蒔いていたことで、最近ではメディアに温かく扱われている。短期的では判らない監督の仕事もあるのだと、改めて気づかせてくれます。

 

チャビへの感謝

で、ティトの手によって12年前の夢が実現したバンガールのコメントが、27日のMUNDO DEPORTIVO紙に掲載されています。バンバン曰く、「バルサがカンテラ出身の11人で公式戦をプレーしたのを誇りに思うよ。私にとってそれはとてもステキなことだ。そんな特別な瞬間に、チャビが私のことを思い出してくれたのも大きな誇りだ。彼はすばらしい人間であり、フットボル選手。彼のすべてが上手くいっていることも嬉しいよ」

史上最高のチームとも言われるこのバルサの主力が、自分が世に送り出した選手であることをバンバンはとても喜び、胸を張っています。「あれから10年が経ち、自分がデビューさせたカンテラ選手がバルサにいることが嬉しいよ。さらにその選手たちが、この偉大なチームの中心なんだ。私はバルデス、プジョル、チャビ、それにイニエスタをデビューさせた。彼らだけではなく、長年エリートとして活躍しているモッタやガブリ、ペペ・レイナもね。そのことは私をとても嬉しくさせてくれる」

一方で彼は”バルサヤックス”と言われるほどにオランダ人選手を獲得し、オスカル&ルジェールのガルシア兄弟、フェレール、セラデス、デラ・ペーニャらカンテラーノたちには冷たかったという事実もある。その批判に対してはバンガールは、こんなふうに語りました。「あれはヌニェス会長にとって非常に風当たりの厳しい時期だった。そして私が攻撃対象となったんだ。難しい時代だったけれど、私たちはタイトルを勝ち取り、そして重要な選手たちを輩出させた」

そして最後、バルサはカンテラ育ちのイレブンによってタイトルを獲得できるだろうか?との質問に対し、バンバンはこう断言しました。「もちろん可能だ。彼らはすでに、カンテラを中心としたチームでタイトルを得ている」

 

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