地元でめっぽう強いユーベを打つミッション。
先日のマラガでの敗北はルーチョチームにとって様々な意味で手痛いものでしたが、彼らに嘆いている時間はなく、今日にはもうチャンピオンズ1/4 final 第一戦のためにトリノへと飛ばなければなりません。そのトリノですが、バルサにとってはあまりゲンの良い場所ではなく、彼らがあちらでユベントスに勝ったことはまだ一度もないらしく。前回訪れた2002/03シーズンは同じチャンピオンズ1/4で対戦し、1-1で引き分けています(第二戦のカンプノウで1-2で敗れ敗退)。初訪問となるユベントス・スタジアムではその流れを断ち切り、準決勝へ近づける勝利を持ち帰りたいところです。
ちなみにユーベはカサでめっぽう強く、公式戦で47試合無敗とか。2011年9月に引っ越ししたユベントス・スタジアムではこれまでチャンピオンズを22試合プレーし、2013年4月のバイエルン戦(0-2)の1回しか負けていないそうで、ポジティブにとらえるなら非常に破りがいのある記録といえます。
ラ・ロサレダからの帰途便での白熱議論
ラ・ロサレダで負けたことによってリーガ逆転優勝への道のりはかなり厳しくなりましたが、とりあえず今は一度リーガは脇へ置き、チャンピオンズに完全集中しなければなりません。求められるのは反発力、つまりリアクション。10日付のSPORT紙によれば(参照元)、ルーチョチームの中心選手たちはもう、ラ・ロサレダから空港へと向かう車内でそのリアクションを開始したのだそうです。
同紙によると、空港へ向かうバスの中でハビエル・マスチェラーノ、レオ・メッシ、ルイス・スアレス(マテ茶トリオ)が一緒に座り、試合後の軽食をとりながら、ミニ反省会を行ったらしく。なかでもヘフェシートは身振り手振りを交えながら熱心に戦術について語り、ルイシートやメッシと議論を交わしていた模様です。試合に負けた帰り道は、沈黙が乗り物内を支配することが多いようですが、今回はそうならなかったのが相違点と。チーム内で求心力のある彼らがそうやって前を向くことで、他の選手たちの士気に与える好影響は大きいでしょう。
ただ、マラガ戦で退場となり、ロッカールームへと去る際に第4審判に拍手をしてしまったことでベルナベウクラシコ出場も危うくなっているネイマールは、さすがに落ち込んでいたらしく、この夜は親友スアレス、メッシたちと冗談を言うこともなく黙っていたそうなので少し心配です。反骨心が人一倍強いであろうネイですから、一晩寝れば野心を燃やし、トリノへと向かうと信じていますけれど。
スカッド全員を招集
トリノ遠征への招集メンバーは日曜日にすでに発表されており、ルイス・エンリケは負傷中の選手を含むスカッドの全メンバーを招集しています。金曜日に右ヒザの手術を受けたばかりでまだ入院中のラフィーニャのみ、やむを得ずリストから外れましたが、アルダ・トゥランやアレイシ・ビダル、それに出場停止のセルヒオ・ブスケツも招集メンバー入り。その意図はずばり、チームの一体感の強化でしょう。バルサBからはカルラス・アラニャーとアレックス・カルボネイが呼ばれています。
累積カード状況は、バルサ選手ではピケ、ラキティッチ、ネイマールの3人が出場停止まであと1枚です。いずれもチームの重要選手たちですから、このイダとカンプノウでのブエルタはなんとか無事に試合を終えてほしい。もしユベントスとの2試合でカードを受けなければ、そこまでの累積は一度精算されます。対するユベントスでは、ファン・ギジェルモ・クアドラドのみが出場停止にリーチがかかっています。
ブスケツの代役は誰になる?
ユベントス・スタジアムで出場停止となるブスケツの代役は、本命はマスチェラーノでしょうか。最終ラインをウンティティ、ピケ、ジョルディ・アルバにして、その前にヘフェシート、ラキティッチ、イニエスタ、セルジ・ロベルト、そしてMSN。
アンドレ・ゴメスがピボーテとの予想もありますが、バルサが取りこぼしたここ6試合のうちの5つは彼が先発していて、ゴメスが欠場もしくは出場20分以下の試合では勝率90%(19分の17)という恐ろしいデータを示されると(SPORT)、今回はベンチにいてほしいと願ってしまいます。勝てなかったのは彼一人の責任ではないことは分かってるんですが、あまりに怖いデータで、つい。
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