4人の主力級が復帰し、キエフでの“決勝戦”に挑むバルジュアンバルサ。
「勝つことが回復する唯一の方法」だと前日会見の臨時監督は言う。
さて、キエフでのチャンピオンズ決戦です。もしこのまま大会敗退となりたくないのなら、バルサは勝ち続けるしかない。グループステージは1位通過が当たり前だった時代は過去となり、どうにか2位を目指すのが今のバルサの現状です。朗報はアンス、フレンキー、アラウホ、そしてデンベレ(!)が招集リストに戻ってきたこと。アグエロ離脱の悲報を乗り越え、チャンピオンズの希望を次へつなげバルジュアンバルサ。
2連勝が必要
FCバルセロナが入っているチャンピオンズ・グループEは、3戦全勝のバイエルンが勝点9で首位を快走しています。1勝2敗で勝点3のバルサはもう彼らには追いつけない。狙うのは勝点4で少し前を行くベンフィカを抜いての2位通過となります。
バルサは最終節がアリアンツ・アレナでのバイエルン戦につき、それまでに2位を確保できているのが理想的・・・バルサが次の2試合に連勝し、今日ベンフィカが引き分け以下に終われば、直接対決となる第5節終了時点でのバルサの勝ち点は9に、ベンフィカは同5もしくは4となってバルセロナの2位が決まるわけです。
ベンフィカが今日勝ってしまうとややこしくなるので、バイエルンの援護射撃を期待したいところ。とはいえ、まずはバルセロナが勝たないことにはどうにもならないのは疑問の余地なく、選手たちは文字どおり死ぬ気で行くしかありません。
そして監督がチームを良い状態へと持ち上げていくこと。選手たちを適切なメンタル状態に導き、適切なプレー指示を与えられれば、自ずと目標達成に近づいていきます。
とにかく勝つ・・・バルサらしく
とにかく今日のキエフ戦と11月23日のベンフィカ戦は、なにがなんでも勝つこと。これがバルサに課された宿題です。
もしグループステージでの敗退となってしまった場合、失われるものは多大です。
選手たちの自尊心、UEFAからもらえる1/8 final 進出ボーナス、そしてFCバルセロナというクラブのイメージ。ここ数年はチャンピオンズで数々の失態を繰り広げてきたバルサですが、トーナメントにも進めずに消えるのは何かとダメージが大きい。だから、しつこいけれど、まずは勝たねばなりません。
なんであれ勝つことが求められる切羽詰まった状況のバルサ。
しかしそこはバルサですから、できる限りは、らしく勝ってほしい気持ちはあります。結果、結果となるよりも、ベストのバージョンを見せることが求める結果につながるチームだと思うからです。
高いインテンシティ。ワンタッチでのパス展開。攻守両面で優位に立つためのポジショニング。アラベス戦ではわずか2回のトレーニングながらもゴール手前までは変化が見えたので、バルジュアン効果でのさらなる改善に期待したいところです。
朗報はアンス・ファティ、アラウホ、フレンキー、そしてデンベレら違いを見せられる選手たちが戻ってきたことです。クーマン時代末期に輝きを失っていたフレンキーの復調を願いますし、アンスの決定力でチームを後押ししてほしい。バルサの10番に求められるものは大きいなと改めて感じます。監督も同じく。
土曜日のアラベス戦で胸の不調を訴え、市内の病院へ運ばれ診察と処置を受けたクン・アグエロは、その治療の効果を3ヶ月間にわたって観察していくとクラブ発表。完治して戻ってくる日を楽しみにしています。
招集メンバー
テル・ステーゲン、デスト、アラウホ、ブスケツ、リキ・プッチ、デンベレ、メンフィス、アンス・ファティ、デミル、ネト、ラングレ、ルーク、ジョルディ・アルバ、フレンキー、ミンゲサ、ウンティティ、エリク、イニャキ・ペーニャ、ニコ、ガビ、バルデ、アルバロ・サンス
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