シーズンが決定的な段階に入り、増していく1試合の重み。バルサ監督は改めてチーム周辺の空気を引き締める
1日早く行われた試合でCR7さんが活躍し、マドリーの準決勝進出がほぼ確定的に。それなら俺たちも後に続いてやろうぜ、と闘志も燃えるのですが、相手を過小評価してかかると痛い目に遭います。『本命』のラベルを誇りと共に受け入れつつも、油断なくピッチに入らなければならない。「本命とされることに意味はない」とバルベルデは言います。
本命?だからなに?
栄光の三冠を達成した2014/15シーズン以来、2年間ご無沙汰になっているチャンピオンズ準決勝進出を目指すバルセロナ。準々決勝でASローマと当たったのは、くじ運に恵まれないバルサにしては幸運といえますが、ここまでくれば簡単なライバルは存在しません。
周囲がどう考えようが、本命のラベルなんてどうでもいい。
エルネスト・バルベルデはローマ戦(@カンプノウ)の前日会見でこう語っています。
「本命とされることに価値なんてない。価値があるのは賭け事においてだけだよ」
チャンピオンズでベスト8に勝ち上がってきたチームが、戦わずして勝負を諦めるはずはなく、むしろその逆、世間がバルサが勝つと見なすのであれば我々はその筋書きをぶっ壊してやる、とローマ勢は内心企んでいるでしょう。
「試合は最初のプレーで変わり得るんだ。私たちはローマを非常にリスペクトしている。本命だとかはどうでもよく、それで試合に勝てるわけでもない」
「このチャンピオンズの準々決勝において、最初の試合で勝負が付くなんてことを私は信じないよ。良い試合を一つするだけでは不十分、勝ち進むためには二つ良い試合をしなければならないことを私たちは分かっている」
締めてます、チングリ。
選手たちへのスピーチ
エルネスト・バルベルデはまた、この会見後にシウタット・エスポルティーバにて行われたトレーニングにおいて、セッション開始前のスピーチをしています。バルベルデのグラウンド演説は、けっこうレアケース(今季初?)です。
最初の15分間は報道陣に公開されたこの前日トレーニングの冒頭、バルサ監督は円陣を組んだ選手たちに対し約3分間、熱弁を振るいました。
ロッカールームなどカメラが回っていない場所でも出来るところを、敢えてこのグラウンドを選んで為されたスピーチ。『ミスターがいつもと違うことをしてるぞ』と思わせること自体がメッセージになるわけで、選手たちもこのローマ戦の重要性を再確認したことでしょう。
記者会見ではセビージャ戦の教訓を訊ねられ「私たちは複数のエラーを犯したものの、最後まで戦い、褒美を手にした」とプラス面を強調したバルベルデですが、同じ失敗を繰り返さないようにきっちりと改善策を練っているはず。
目標とする複数得点+無失点による勝利をバルベルデチームが達成することを信じ、明日早朝は応援パワーをカンプノウに向けて送りたいです。
ASローマ戦招集メンバー
●テル・ステーゲン、シレセン、セメド、ピケ、ラキティッチ、ブスケツ、デニス、イニエスタ、スアレス、メッシ、デンベレ、パウリーニョ、アルカセル、ジョルディ・アルバ、セルジ・ロベルト、アンドレ・ゴメス、ウンティティ、ベルマーレン
アレイシとジェリー・ミナが監督判断で、コウチーニョは登録不可で招集外。
このニュースのまとめ
- ・前日会見で本命と言われることに価値はないと強調したバルベルデ
- ・良い試合が1つでは不十分、2つ必要と説く
- ・トレーニング開始前、円陣を組んで3分間メッセージを伝えた監督
コメント