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マッチレポート|チャンピオンズ第6節 バルサ 1-1 トッテナム

Champions League | jornada 6

デンベレ弾で早々に先制、後半はトッテナム攻めに苦しむ。
決定機を阻止しまくったシレセン。

バルサにとっては消化試合につき、ローテーションしつつもトッテナムと真剣勝負。デンベレの個人技でいきなり先制したが、本気のトッテナムはさすがに手強く後半はピンチの連続だった。失点がモウラの1得点で済んだのはシレセンのパラドン連発のおかげ。両チーム揃って1/8 final へ進めたので結果としてはめでたし。

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試合の流れ

ローテーション:バルサはすでに1/8 final(準準々決勝)勝ち抜けを決めているので、主力の大半はベンチスタート。かといってバルサBの若者たちで出番を得たのは左ラテラルのファン・ミランダだけだった(トップ昇格したアラニャーは背番号26で先発)。連携は多少ぎこちなかったものの、前半は危なげなくバルサのペースで試合が進んだ。



デンベレ、天才の一撃:トレーニング遅刻でまたもメディアを賑わせたウスマン・デンベレが、有無を言わさぬ爆発力によっていきなり先制点を叩き込む。7分のこと。きっかけはトッテナムのフリーキックだった。壁に参加していたデンベレはクリアボールを猛追してボールを奪取すると、スピードを活かしてぐいぐいと推進しエリア内に突入。追走したDFをフェイントで料理した後、左足サイドキックでGKロリスの脇を射貫いている。クラック。

バルサがコントロール:首尾良く先制に成功したバルサは、その後ボールを支配。勝つべく前に出てくるトッテナムをいなし、彼らに決定機を作らせなかった。一度だけエリクセンに巧みなスルーパスを通され、ソンシレセンと1対1になる場面があったがこの勝負はオランダ代表GKが勝利(31分)。出場機会は少なくとも、いつも抜群の安定感だ。

予兆:ハーフタイム前のバルサはリズムが落ち、ポゼッション率が低下。トッテナムの攻めを受ける形となって前半を終えた。

後半はトッテナムが圧倒:スパーズに傾き始めた流れを引き戻すべく、バルベルデは後半最初からセルヒオ・ブスケツを送り出す(ラキティッチが任務終了)。しかしバルサ監督の試みも空しく、後半は英国チームがカタランチームを圧倒的に上回ることになる。シレセンは大忙し。

立ちはだかるシレセンの壁:バルベルデはさらに63分、ムニールに替えてレオ・メッシを投入する。だが他会場のインテル・ミラノがPSVに追い付いたことにより、勝ち抜けのためには是が非でもゴールが必要となったトッテナムは、さらなる猛攻でシレセンを脅かしていく。バルサはボールを収められず、攻め合いの様相でシュートの雨を浴びた。ピンチに次ぐピンチ。それらを全て止めたのが、シレセンだった。

ついに、同点に:フェルナンド・ジョレンテも加え、総攻撃体勢だったトッテナムがついにシレセンの壁を破ったのは85分だ。左サイド(セメドの背後)を突破したハリー・ケインのセンタリングに、真ん中でフリーになったルカス・モウラが合わせて1-1。これでトッテナムは勝ち抜けの条件を手にしたが、もしインテルが土壇場で勝てば敗退となる。彼らはアクセルから足を離すことなく、追加点を求めてさらにバルサを攻め続けた。

両チーム納得の幕切れ:結局その後はインテルにもトッテナムにも追加点はなく、トッテナムのグループステージ突破が決まった。バルサも消化試合ながら、手を抜くことなく勝利を目指して懸命にプレー。その両チームが揃って納得のいく結果を得たのは良い結末だった。

 

トピックス

デンベレという選手:遅刻はしても、フットボール選手としての能力は議論の余地がないデンベレ。前方にスペースがあるときの“モスキート”の爆発力はすさまじく、ゴール前でDFをかわしGKの体勢も見極める冷静さは並外れている。もしフットボールに専念すれば、どれほどのクラックになるだろうか。

シレセン様:トッテナム戦のMVPは間違いなくジャスペル・シレセン。コパ専門前半はソン、後半はエリクセンケインモウラの決定機をことごとく阻止してみせた。世界広しといえど、これほどのナンバー2がどれだけいようか。

ポゼッション率で負けた:UEFA公式サイトでは、バルサ対トッテナムのボール支配率は50%:50%となっているが、バルサ公式サイトのデータは48.8%:51.2%。生き残りのためにリスクを冒したトッテナムがポゼッションで上回った。パス総数でも533本と549本でトッテナムに軍配
チャンピオンズのバルサがボール支配率で下回ったのは、2006年のブレーメン戦(43%対57%)以来らしい。

夢の一週間:CL初出場のカルラス・アラニャー「とても幸せだよ。僕はどの試合も、それがラストのように臨んでいるんだ。ゴールを決めたし、トップチームの背番号をもらったし、信じられない一週間だった」

アラニャーとファン・ミランダがCL初出場:バルサのカンテラーノがCLデビューしたのは、2015年12月9日のウィルフリエド・カプトゥム以来だそうな。2016年のマルロンカルドナは厳密にはカンテラーノとは呼べないので数えず。グループステージ最終節は、カンテラーノデビューの定番。

ホームでの無敗記録:チャンピオンズでのホームゲーム無敗記録で、バイエルン・ミュンヘンの29試合に並んだ。2013年9月から負けておらず、成績の内訳は26勝3分。

空席目立つ:このトッテナム戦の観客数は、今季2番目に低い69,961人。これより少なかったのは夏休み期間中のアラベス戦のみ。



FC Barcelona Tottenham
1 1
11 de Diciembre – Martes 21:00 h
Camp Nou
: 69,961
Goles
Dembélé (7)  
  Moura (85)
Titular
Cillessen【8】 Lloris
Semedo【7】 Walker-Peters
Lenglet【7】 Alderweireld
Vermaelen【7】 Vertonghen
Miranda【6】 Rose
Rakitic (c)【7】 Sissoko
Aleñá【7】 Winks
Arthur【6】 Eriksen
Dembélé【8】 Delle Alli
Coutinho【7】 Son
Munir【5】 Kane
Cambios
Rakitic→ Busquets【7】(46) Walker-Peters→ Lamela (60)
Munir→ Messi【7】(63) Son→ Moura (70)
Dembélé→ 【5】Denis (76) Winks→ Llorente (82)
Entrenadores
Ernesto Valverde【6】 Mauricio Pochettino
Arbitro
Milorad Mazic (serbia)
Tarjetas
Semedo (68) Walker-Peters (15)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1

Goles

1 1 0
6 7 13 (3)

Tiros a puerta

16 (6) 12 4
2 2 4

Ocasiones de Gol

6 5 1
1 1 2

Corners

5 3 2
3 1 4

Fueras de juegos

1 1 0
262 271 533

pases

549 300 249
53%   50% Posesion del Balon 50%   47%
8 11 19

Faltas

19 11 8
0 1 1

Tarjetas Amarillas

1 0 1
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

ラフィーニャ、マルコム、サンペール、セルジ・ロベルト、ウンティティが負傷欠場。
テル・ステーゲン、ピケ、ブスケツ、デニス、メッシ、アルバ、ビダルがベンチスタート。

すでに1位通過を確定させているバルサだが、本気のトッテナムにカンテラーノ祭りはできない、ということでバルサBからの出場はミランダのみ(CLデビュー)。
ポルテーロはシレセンが起用された。CBは珍しく右ラングレ&左ベルマーレンの組み合わせ。
インテリオールはアルトゥール(怪我明け)とアラニャー(CLデビュー)の若手コンビ。

ハーフタイムでラキティッチが任務終了となり、ブスケツが登場。
後半はトッテナムが攻勢で守備に回る時間が長く、4-4-2の並びに。アラニャーが底に入り、ブスケツがいつもより高い位置を取っていた。機能せず。
2人目の交代はムニールに替えてのメッシ(63分)。
最後はデンベレをベンチに下げてデニスを起用(76分)。

Titular Final
 

 

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